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ProVisionaire Design DME7 コンポーネントガイド
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Filter
フィルターは、特定の周波数帯域を通過させ、周波数帯域外を減少させます。
DME7 には BPF(バンドパスフィルター)HPF(ハイパスフィルター)LPF(ローパスフィル
ター) 3 種類のフィルターが搭載されています。デザインシートに配置するとき、Mono
Stereo Multi かを選択します。ここでは Stereo の場合の画像で説明します。
各コンポーネントエディターの[HPF]リストボックス、[LPF]リストボックスでフィルターの
減衰量と種類を選択することができます。
フィルターの減衰量は、[6dB/Oct][12dB/Oct][18dB/Oct][24dB/Oct][36dB/Oct]
[48dB/Oct]から設定できます。数値の小さいものはゆるやかに減衰し、数値の大きいものは
急激に減衰します。
フィルターの種類は以下のとおりです。
Thru
フィルターはかかりません。減衰せず、どの周波数でも一定の特性になります。
AdjustGc(Adjustable Gc)
選択すると Gc のノブが表示されます。
Gc(カットオフ周波数におけるゲイン) 6 +6dB の間で調整します。3dB にす
ると Butterworth フィルター、6dB にすると Linkwitz-Riley フィルターになります。
Butrwrth (Butterworth)
最も一般的な特性です。通過域は平坦で、カットオフ周波数におけるゲインは3dB
です。
Bessel
位相特性を重視した曲線で、減衰は Butterworth よりゆるやかですが、方形波を通過
させた場合に波形の乱れがありません。
Linkwitz (Linkwitz-Riley)
フィルターの次数は 2 の累乗で、LPF HPF の出力を電圧合成したとき、全周波数
帯域でゲインが 0dB になるような特性です。通過域は平坦ですが、カットオフ周波数
におけるゲインは6dB です。
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