User Manual

A2
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ステップ4 MOTIFXSで楽曲制作
ステップ4:MOTIFXSで楽曲制作
ステップ3で見てきたように、MOTIF XSにプリセットされ
ているパフォーマンスには、オリジナル曲/トラック制作のア
イデアがぎっしりと詰まっています。ステップ4では、
MOTIF XSのパフォーマンスレコーディング機能やパターン
機能を使って、このアイデアをオリジナル楽曲に組み立てる
手順を紹介しましょう。
■楽曲制作の手順
最初に楽曲制作の手順を簡単に説明します。
ステップ4では、次のような手順で制作を進めましょう。
[1]曲作りに使うパフォーマンスを選ぶ…(P26)
↓
[2]パフォーマンスを作りかえる…(P26)
↓
[3]パフォーマンスの演奏をパターンに録音する…(P27)
↓
[4]パターンをパターンチェーンで曲に組み立てる…(P29)
↓
[5]パターンチェーンをソングに展開する…(P30)
↓
[6]ソングを編集して完成度を上げる…(P31)
↓
[7]ノブによる音色変化を録音する…(P32)
↓
[8]MOTIFXSのデータをファイルで保存する…(P34)
では、順番に操作を説明します。
[1]曲作りに使うパフォーマンスを選ぶ
楽曲制作の第1歩として、楽曲制作に利用するパフォーマン
スを探しましょう。
パフォーマンスを探すときには、アルペジオの切り替えや、パー
トのON/OFFによるトラックの抜き差し、ノブやコントロー
ルスライダー操作などを行い、作成する楽曲に対するイメー
ジを膨らませるようにするといいでしょう。
ここでは、エレクトリック/テクノ系のパフォーマンス
「USER2:049(D01) Club 2007」を使います。次の手
順でパフォーマンスプレイ画面を表示し、パフォーマンスを
選びましょう。
1.
[PERFORMを押してパフォーマンスモードに入ります。
2.
[F1] を押してパフォーマンスプレイ画面を表示します。
3.バンク[USER2]、グループ[D]、ナンバー[1]
を押して、「USER2:049(D01) Club 2007」を選び
ます。
[2]パフォーマンスを作りかえる
続いて、選んだパフォーマンスを作りかえて、制作したい楽
曲のイメージに近いものに変更しましょう。ステップ3で説
明したように、ボイスやアルペジオタイプを変更するだけで
もガラリと雰囲気が変わります。
では次の手順で、「USER2:049(D01) Club 2007」の
ARP1(アルペジオ1)のアルペジオタイプを変更して、フィ
ルイン用のアルペジオを作成しましょう。
1.[F4]を押して、アルペジオ画面を表示します。
2.[SF1]を押して、ARP1(アルペジオ1)の設定画面を表
示します。
3.カーソルボタンを押してパート1のアルペジオタイプにカー
ソルを移動し、データダイアルを回してアルペジオタイ
プを「5243」に変更します。
4.カーソルボタンを押してパート4のアルペジオタイプにカー
ソルを移動し、データダイアルを回してアルペジオタイ
プを「6626」に変更します。
続いて、 [SF3] を押してARP3(アルペジオ3)の設定画面
を表示し、パート1を「5241」、パート3を「6161」に
変更しましょう。
さらに、 [SF4] を押してARP4(アルペジオ4)の設定画面
を表示し、パート1を「5263」、パート3を「6161」、パー
ト4を「6060」に変更しましょう。
ARP1〜5の変更点と役割は次の表で確認しよう。
■パフォーマンスを保存する
作りかえたパフォーマンスを本体に保存(ストア)しましょう。
1.[STORE]を押して、ストア画面を表示します。
2.保存先のメモリーを選ぶ。ここでは、ナンバー[2]
押して、[USER2][D][2]を選びましょう。
3.[ENTER]を押し、続けて[INC/YES]を押すと保存が
完了します。
[3]パフォーマンスの演奏をパターンに録音する
パフォーマンスレコード機能を使って、パフォーマンスの演
奏をパターンに録音しましょう。
では次の手順で、先ほど作りかえたARP1〜ARP5の5種類
のアルペジオの演奏を、パターンにレコーディングします。
■ARP1の演奏を録音する
最初に、ARP1の演奏をパターンに録音しよう。 [F1]
押してパフォーマンスプレイ画面を表示させてから操作をは
じめましょう。
1.[SF1]を押して「ARP1」を選びます。
2.[●](レコ)を押してランプを点灯させ、パフォーマンス
レコード画面を表示します。
3.カーソルボタンを押してカーソルを[Sequencer Mode]
に移動し、[DEC/NOを押して「pattern」に設定します。
4. (カーソ下向き) を1回押してカーソルを[Number]に
移動し、データダイアルを回してパターンナンバーを「10」
に変更します。
データの入っていない空のパターンを選びましょう。
データの入っていないパターンは、[SONG PATTERN
TRACK]の1〜16トラックのMIDI端子のイラスト が
べて黒くなっていることで分かります。データの入っている
パターンを選択すると、上書き録音されて元のデータは消え
てしまうので注意が必要です。
5. (カーソル下向  を1回押してカーソルを[Section]に
移動し、データダイアルを左に回してセクションを「A」
に設定します。
6. (カーソル下向き を1回押してカーソルを [Section
Length]に移動し、データダイアルを回してセクション
レングスを「001」に設定します。
7. (カーソル向き  を3回押してカーソルを [Key On
StartSwitch] に移動し、[INC/YES] を押して(
ン)の状態に設定します。
8.A2(ラ)の鍵盤を押さえると自動的に録音が始まり、1小
節分の演奏を録音した後で自動的に録音が止まります。
鍵盤の位置は、MOTIF XS6の場合は上図のようになってい
ます。MOTIF XS7/8のA2(ラ)の位置は、取扱説明書の10
〜12ページで確認しましょう。
PERFORM
ENTER
●レコード
STORE
INC/YES
INC/YES
DEC/NO
カーソル下向き
USER2
D
1
F1
SF1
SF1
2
F1
F4
SF3
SF4
パート4のアルペジオタイプ
手順3
手順4
手順5
手順6
手順7
       変更点    役割
ARP1 パート1…5243、パート4…6626 フィルイン1
ARP2 変更無し メインパターン2
ARP3 パート1…5241パート3…6161 フィルイン2
ARP4 パート1…5263、パート3…6161
パート4…6060
フィルイン3
ARP5 変更無し メインパターン1
カーソル下向き
カーソル下向き
カーソル下向き