User Manual
Table Of Contents
- はじめに
- 取扱説明書の使い方
- 付属品
- 特長
- 目次
- 各部の名称と機能
- スタートガイド
- コンピューター活用編
- 基礎編
- リファレンス編
- ボイスモードで演奏する(ボイスプレイ)
- ノーマルボイスを作り変える(ボイスエディット)
- ドラムボイスを作り変える(ボイスエディット)
- ボイスジョブによる便利機能
- パフォーマンスモードで演奏する(パフォーマンスプレイ)
- パフォーマンスを作り変える(パフォーマンスエディット)
- パフォーマンスジョブによる便利機能
- サンプリングでボイス/パフォーマンスを作る (サンプリングモード)
- ソングを再生する(ソングプレイ)
- ソングを録音する(ソングレコード)
- ソングに録音したデータを1つずつ修正する (ソングエディット)
- ソングを編集する(ソングジョブ)
- パターンを再生する(パターンプレイ)
- パターンを録音する(パターンレコード)
- パターンを修正する(パターンエディット)
- パターンを編集する(パターンジョブ)
- ソング/パターン再生時のマルチ音源を設定する (ミキシングモード)
- ソングやパターンにオーディオを録音する (サンプリングモード)
- マスターキーボードとして使う(マスターモード)
- システムに関する設定をする(ユーティリティーモードなど)
- ユーティリティーを設定する手順
- システムインフォメーション画面を表示する [SF6] INFO (インフォメーション)
- システム全般の設定をする [F1] General (ジェネラル)
- オーディオの入出力について設定する [F2] I/O (インプット/アウトプット)
- ボイスモードのマスターエフェクト/EQ などの設定をする [F3] Voice (ボイス)
- ボイスモードのオーディオ入力に関して 設定する [F4] VoiceAudio (ボイスオーディオ)
- リモートやMIDIの設定をする [F5] Control (コントロール)
- 工場出荷時の状態に戻す [JOB] (ファクトリーセット)
- シーケンサーの設定をする [SEQ SETUP](シーケンサーセットアップ)
- ファイルを操作する(ファイルモード)
- 資料
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MOTIF XS6は61鍵、MOTIF XS7は76鍵の高品位なFSX鍵盤、
MOTIF XS8は88鍵のBH (バランスドハンマー )鍵盤を採用していま
す。また、アコースティックピアノのように、弾き方の強弱でボイス
の音量や音色をコントロールできるイニシャルタッチと、鍵盤を弾い
たあとさらに押し込むことによって音色を変化させるアフタータッチ
の、2種類のタッチレスポンス機能がついており、ダイナミックな表
現力を得られます。
MOTIF XSは、高品位でバリエーション豊かな音色(ボイス)を内蔵し
ています。これらの音色は、さまざまな楽器ごとに分類されている16
種類のメインカテゴリーと、最大5種類のサブカテゴリーで構成され
ており、カテゴリーサーチ機能を使うことで簡単に呼び出せます。
ノーマルボイスは最大8個のエレメントで構成されており、
[ASSIGNABLE FUNCTION]ボタンによって、リアルタイムにエレ
メントを変化させることができます。また8個のエレメントを利用し
て、キーオフサウンド機能、レガート機能などを実現できます。さら
に、ノート/ベロシティーを指定することによって、違う奏法のサウン
ドが呼び出されるメガボイスが搭載されており、さまざまな演奏表現
が可能です。
膨大な数のアルペジオフレーズが内蔵されており、4パート同時にア
ルペジエーターを使用できます。また、アクセント機能、Random
SFX機能などの新機能を搭載しています。8つのノブを用いてリアル
タイムにアルペジエーターをコントロール可能です。
パフォーマンスは、最大4つのボイスを組み合わせて作られており、
バンドアンサンブルを築くことができるパフォーマンスや、異なるボ
イスを重ねて同時に鳴らすパフォーマンスがあります。
パフォーマンスモードでは、ボタン操作によって、リアルタイムに
パート選択やアルペジオパートの設定ができます。
また、[REC]ボタンを押すだけで、パフォーマンスを直接ソング/パ
ターンへ録音できます。
INTEGRATED SAMPLING SEQUENCER機能を使ってオーディオ
サンプルとMIDIデータを融合できます。オプションのDIMMを取り付
けることによって、サンプル録音と編集が可能になります。また、
Waveファイルなどの読み書きが可能であり、リサンプリング機能、
スライス機能なども使えます。
MIDIフレーズやスライスされたオーディオサンプルを、さまざまな音
符長で分割し、その一部をリアルタイムに並べ替えて新しい演奏に変
更できます。
VCM (Virtual Circuitry Modeling)エフェクトやボコーダーなどを含
むさまざまなタイプを設定できるインサーションエフェクト(8系統)、
マルチバンドコンプなどが設定できるマスターエフェクト、5バンド
のデジタルEQ (イコライザー )であるマスター EQなど、多彩なエフェ
クトシステムを搭載しています。
8つのノブとスライダーを使って、リアルタイムに本体内蔵の音色を
変化させたり、MIDIトラック/オーディオトラックのミキシングをし
たり、またCubaseなどのシーケンサー (DAW)をリモートコントロー
ルできます。
パターンモードでは、セクションと呼ばれる16個のパターンのバリ
エーションを作成でき、パターン再生中に、セクションをリアルタイ
ムに切り替えられます。また、パターンをつないでパターンチェーン
を作り、ソングにコンバートして曲を作ることができます。
ソングシーンを使えば、トラックミュートの設定状態や、ノブやスラ
イダーでコントロールできるパン/ボリュームなどのパラメーターの設
定状態をそのまま記憶させ、あとでワンタッチで呼び出せます。ソン
グ再生/録音中に使うと大変便利です。
また、ボイスモードで作るボイスとは別に、ソング/パターンモード専
用の「ミキシングボイス」を作成できます。ソングモード/パターン
モードでボイスをエディットし、そのまま専用ボイスとして保存でき
るので、曲作りがスムーズに行なえます。
マスターモードでは、鍵盤を最大8つの領域(ゾーン)に分け、最大8
チャンネルの外部MIDI音源を、同時にコントロールできるマスター
キーボードとして使用できます。また、お気に入りのプログラムを集
めてマスターモードに登録し、ライブステージなどで、本体のソング
の再生やパフォーマンスの演奏をしながら、多数の外部MIDI音源を
次々に切り替えて演奏する、といったことが可能になります。
ASSIGNABLE OUTPUT端子、A/D INPUT端子、DIGITAL OUT端
子、MIDI端子、ETHERNET端子、mLAN端子(MOTIF XS8は標準搭
載、MOTIF XS6/7は別売りのmLAN16E2を取り付けた場合)、
USB端子など、幅広いインターフェースを装備しています。
コンピューターと接続するために、ETHERNET端子、mLAN端子
(MOTIF XS8は標準搭載、MOTIF XS6/7は別売りのmLAN16E2を
取り付けた場合)、USB TO HOST端子が装備されています。
ETHERNET端子とコンピューターを接続すると、ローカルネット
ワークで大容量ファイルを共有できます。
コンピューターと接続して音楽制作をする際、QUICK SETUP機能を
使うことによって、お使いの環境に適した設定を簡単に呼び出せます。
MOTIF XSエディターは、本体のソング/パターン再生に必要なミキ
シング設定やミキシングボイスの作成、クイックセットアップの設定
などがコンピューター画面上でできます。Web上からダウンロード
し、本体と組み合わせてお使いいただけます。
Steinberg社のDAWソフトウェアCubaseとMOTIF XSとを組み合
わせることで、ソフトウェアとハードウェアが融合した環境で音楽制
作を行なうことが可能になります。