User Manual

Table Of Contents
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音源部やオーディオ入力部から出力された音声に、残響、広がり、厚みなど、さまざまな効果をかけ、音を加工する装置です。音
作りの最終段階でエフェクトを活用することによって、さらに表現力を加えます。
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システムエフェクトは、各パートのセンドレベルによって出
力された信号をまとめてエフェクトに送り、効果のかかった
信号をリターンレベルで出力ラインとミックスするタイプの
エフェクトです。そのため、すべてのパートに対して効果を
かけることができます。
MOTIF XSでは、システムエフェクトとしてリバーブとコー
ラスの2つのエフェクトを搭載しています。
コーラスからリバーブへのセンドレベル(コーラストゥーリ
バーブ)が設定できます。これは、コーラスの出力音にリバー
ブをかけるためのもので、コーラスを通らない信号と同じ程
度のリバーブ感を加えることで、自然な効果を得ることがで
きます。
インサーションエフェクトは、ボイスに対して効果をかける
ためのエフェクトです。各ボイスにはインサーションA/Bを1
セットにした1系統のインサーションエフェクトが内蔵されて
いて、A/Bを異なったエフェクトに設定したり、ボコーダー
として機能させたりできます。ボイスコモンエディットのコ
ネクト画面(107ページ)で設定します。
MOTIF XSは8系統のインサーションエフェクトを内蔵して
いるので、パフォーマンスの場合、パート1〜4とA/Dイン
プットパートの合計5パートすべて、各パートのボイスに設定
されたインサーションエフェクトを有効に設定できます。ミ
キシングの場合は、パート1〜16、A/Dインプットパートの
合計17パートの中からボイスのインサーションエフェクトを
有効にする8パートを設定するしくみになっています。ただ
し、パフォーマンス/ミキシングモードの場合、ボコーダーを
有効にできるのはパート1のみです。
音声の最終出力段階で本体サウンド全体にかけるエフェクト
です。複数のエフェクトタイプがあります。
ノーマルボイスの各エレメント、ドラムボイスの各ドラム
キーが持つEQです。2バンドのシェルビングタイプのパラメ
トリックEQと、1バンドのピーキングタイプのパラメトリッ
クEQ、そして単に出力音をブーストするEQの3種類のタイプ
から選んでパラメーターを設定します。
パフォーマンスとミキシングの各パートに内蔵されている3バ
ンドのパラメトリックEQです。ローとハイはシェルビングタ
イプ、ミッドはピーキングタイプです。
音声の最終出力段階で本体サウンド全体にかける、5バンドの
EQです。ローとハイの形状を、ピーキングタイプかシェルビ
ングタイプかに切り替えることができます。
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