User Manual

Table Of Contents
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33
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今度はMOTIF XSを使って曲作りにチャレンジしてみましょう。MOTIF XSには、曲を作るためのシーケンサーが内蔵されてい
ます。シーケンサーとは、楽器の演奏を演奏データ(MIDIデータ)として記録する機能のことで、この機能を利用すれば、ビッグバ
ンドやオーケストラの演奏なども1人で作り上げることができます。さらにMOTIF XSのシーケンサーは、別売りのDIMMを本体
に取り付けることで、ボーカルなどの音声の録音や編集もできるので、1台で楽曲を完成させることも可能です。
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
シーケンサーを使って曲作りを行なうための用語を解説します。

ソングとは、まとまった1つの楽曲のことで、通常は1つのソ
ングで1曲を作成します。MOTIF XSには64ソング分のメモ
リーが用意されています。
 
トラックとは、演奏を録音するためのメモリーのことで、1つ
のトラックには1パート分の楽器の演奏が録音できます。
MOTIF XSのソングには、16トラックが用意されていて、
16パート分の楽器演奏を録音/再生可能です。

トラックに録音した演奏データを再生するときに、ソング専用
の音源として機能するのがミキシングです。ミキシングには、
ソングの16トラックに対応した16個のパートが用意されてい
て、各トラックを再生するためのさまざまな設定ができます。
ミキシングは、ソングごとに1つずつ用意されています。
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ソングやトラック、ミキシングなど、ソングの構造について
詳しくは58ページをご覧ください。

リアルタイム録音とは、メトロノームに合わせて鍵盤を演奏
してデータを入力する方法です。録音後にタイミングを揃え
たり(クオンタイズ)、間違った音符を修正したり(ソングエ
ディット)できるので、気軽に録音できます。
リアルタイム録音には、replace (リプレース)、overdub
(オーバーダブ)、punch (パンチ)の3つの方法があります。
replaceは元のデータを消して上書き録音し、overdubは元
のデータを残したまま重ね録音し、punchは元のデータの指
定した範囲を部分的に上書き録音します。
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ソングの作成に入る前に、デモソングを再生しながら、
トラックのミュート/ソロやコントロールスライダーの活用方
法について紹介しましょう。
下記の手順に入る前に「デモソングを聴いてみよう」(21
ページ)を参考にしてデモソングの再生をスタートさせ、実際
に音で確認しながら操作してみましょう。
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特定のトラックの発音をオフにする機能です。
1
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ナンバーボタン[1]〜[16]のランプが点灯します。
2
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続けて複数のトラックをミュートすることも可能です。
3
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
あとで録音を行なうときのために、すべてのトラックの
ミュートを解除しておきましょう。
••••••••••••••••••••••••••••••••••••
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特定のトラックだけを発音させて、他のトラックの発音をす
べてオフにする機能です。
1
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PA RT SELECT ARP ON/OFF
PA RT MUTE ARP HOLD
PERFORMANCE
CONTROL
123456 87
910111213141516
TRACK
MUTE SOLO
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PA RT SELECT ARP ON/OFF
PA RT MUTE ARP HOLD
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MUTE SOLO
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