User Manual

Table Of Contents
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29
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複数のボイスを重ね、鍵盤を弾く強さ(ベロシティー )で別の
ボイスが鳴るようにする方法です。
たとえば、弱いベロシティーではゆっくりと立ち上がる柔ら
かいストリングが、中ぐらいのベロシティーでは立ち上がり
が早いストリングが、強いベロシティーではオーケストラ
ヒット系の迫力あるストリングス音が、それぞれ鳴るように
設定しておくと、鍵盤を弾く強さによって多彩な演奏が実現
できます。
アルペジオを利用して、1人でバンドアンサンブルを実現する
方法です。
MOTIF XSでは、パフォーマンスを構成する4つのボイスに
対して、別々のアルペジオを同時にかけることができます。
そこで、別のアルペジオを割り当てた4種類のボイスをレイ
ヤーすることで、4種類の楽器が異なったパートを演奏してい
るアンサンブル演奏が実現できます。
たとえば、ドラム、ベース、ギター、ピアノを下記のように
配置し、それぞれの楽器にあったアルペジオを設定しておき
ます。すると、低音域の鍵盤を押さえるとドラムとベースの
リズム、高音域の鍵盤を押さえるとピアノとギターのコード
バッキングが演奏されます。すると、曲のコード進行にあっ
た鍵盤を押さえるだけで、その曲の伴奏パートが完成します。
さらに、サブファンクションボタンでアルペジオの種類を切
り替えると、イントロからAメロ、サビ、エンディングまで、
バリエーションに富んだ演奏も可能です。
パフォーマンスについて、基本的な4種類の構成を紹介しまし
たが、この4つを組み合わせることでさらに多彩なパフォーマ
ンスを作成できます。
工場出荷状態でユーザー 1〜3バンクに保存されている
パフォーマンスには、上記の作り方が盛り込まれています。
いろいろなパフォーマンスを試して、どのような組み合わせ
方が用いられているか確認してみましょう。
それぞれのパフォーマンスについて、ボイスの構成を探り出
し、演奏方法や活用方法を見つけ出してみてください。
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例として2つのボイスを組み合わせてパフォーマンスを作る方
法を説明します。
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イニシャライズの画面が表示されます。画面上の「All
Parameters」にチェックが入っていることを確認します。イニ
シャライズについての詳細は、159ページをご覧ください。
2
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n
この状態で[STORE]ボタンを押してストア(保存)を実行
すると、ストア先のパフォーマンスがここで初期化した
データに置き換えられます。ご注意ください。
n
イニシャライズを実行しても、[STORE]ボタンを押して
ストアを実行しなければ、今までのデータが消えること
はありません。
n
ストアについての詳細は、143ページをご覧ください。
4

選んだパフォーマンスが「InitializedPerform」(何も設定さ
れていないパフォーマンス)の表示に変わります。
n
パフォーマンスをイニシャライズすると、プリセットバ
ンク1、ボイスナンバー 1のボイスが全パートに割り当て
られており、すべてのパートがPART (パートスイッチ)=
オンの状態になります。
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
パート2に好きなボイスを割り当てて、パート1とパート2の
2つの音色を重ねて発音させてみましょう。
1
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
この画面で、各パートに設定されているボイスが確認できます。
先ほど初期化したので、全パートのPART (パートスイッチ)
がオンになっている状態です。
2
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カテゴリーサーチを活用してボイスを選ぶこともできま
す。[CATEGORY SEARCH]ボタンを押して、ボイス
モードと同様の操作をしてください(24ページ)。ただし、
バンクボタンの下に書かれているカテゴリー名は、ボイ
スのカテゴリー名であり、パフォーマンスのカテゴリー
名とは対応していません。
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