User Manual

Table Of Contents
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ソング/パターンモードから入ったサンプリングモードでは、ソングやパターンのトラックに間接的にオーディオを録音したり、
録音したオーディオを修正したり編集したりできます。
サンプリングモードに入るには、ソングモードやパターンモードの状態で[INTEGRATED SAMPLING]ボタンを押します。
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サンプリングモードには、ボイス/パフォーマンスモードの状態で[INTEGRATED SAMPLING]ボタンを押して入る方法もあります。ただ
し、ソング/パターンモードから入る場合とは、サンプルの用途や加工のしかたが大きく異なるため、ここではソング/パターンモードから
サンプリングモードに入る場合についてだけ説明を行ないます。ボイス/パフォーマンスモードからサンプリングモードに入る場合につい
て知りたい場合は161ページをご覧ください。
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ここでは、ソング/パターンにオーディオを録音する仕組みや、サンプルとサンプルボイス、ミキシングの関係について説明します。
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サンプル、ウェーブフォーム、キーバンクについては、161ページをご覧ください。
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MOTIF XSでは、ソング/パターンのトラックにはMIDIデー
タだけが録音される仕組みになっているため、トラックの中
に直接オーディオデータが録音されるわけではありません。
実際には、次のようなしくみになります。
あるトラックにオーディオデータを録音したとき、録音した
オーディオデータはサンプルボイスとしてソング/パターン内
に保存され、そのトラックと対応しているミキシングのパー
トに自動的に割り当てられます。そして、トラックにはその
サンプルボイスを再生するためのトリガーとなるMIDIデータ
が録音されます。すると、そのトラックを再生するとトリ
ガーとなるMIDIデータによってサンプルボイスが発音するこ
とで、あたかもトラック内にオーディオデータが録音されて
いるように機能します。
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スライスでは、次の2つの作業をサンプルに対して同時に行
なっています。
1つ目は、元のサンプルをリズムに合わせて8分音符や16分
音符単位の細かいサンプルに分割し、そのサンプルを半音単
位のキーバンクに順番に割り当てて1つのサンプルボイスとし
て保存する作業です。さらに、元のサンプルボイスが割り当
てられていたミキシングのパートに、新しく保存されたサン
プルボイスを割り当て直すことも自動的に行なわれます。
2つ目は、これまで元のサンプルを再生するために1つのノー
トデータだけが入力されていたトラックに、複数のサンプル
を順番に鳴らすための多くのノートデータを入力する作業で
す。このとき、ノートデータの音程はサンプルが割り当てら
れたキーバンクにしたがって半音単位に並び、ノートデータ
の長さはサンプルを分割したときの8分音符や16分音符と
いった長さになります。
こうして、スライス前とスライス後で、まったく同じサウン
ドが再現できるわけです。
しかし、同じサウンドが再現できるだけではスライスを行
なった意味がありません。では、スライスにはどんなメリッ
トがあるのでしょうか。
スライスには、大きく2つのメリットがあります。
1つ目は、リアルタイムにテンポを変更できることです。長い
サンプルの状態でテンポを変更するには、タイムストレッチ
というジョブを実行する必要があるため、テンポを変更する
には若干の時間がかかります。しかし、スライスを実行して
細かいサンプルに分割した状態では、ノートデータを再生す
るテンポを変更するだけでサンプルのテンポを変更できます。
まさに、リアルタイムでテンポが変更できるわけです。
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