User Manual
Table Of Contents
- はじめに
- 取扱説明書の使い方
- 付属品
- 特長
- 目次
- 各部の名称と機能
- スタートガイド
- コンピューター活用編
- 基礎編
- リファレンス編
- ボイスモードで演奏する(ボイスプレイ)
- ノーマルボイスを作り変える(ボイスエディット)
- ドラムボイスを作り変える(ボイスエディット)
- ボイスジョブによる便利機能
- パフォーマンスモードで演奏する(パフォーマンスプレイ)
- パフォーマンスを作り変える(パフォーマンスエディット)
- パフォーマンスジョブによる便利機能
- サンプリングでボイス/パフォーマンスを作る (サンプリングモード)
- ソングを再生する(ソングプレイ)
- ソングを録音する(ソングレコード)
- ソングに録音したデータを1つずつ修正する (ソングエディット)
- ソングを編集する(ソングジョブ)
- パターンを再生する(パターンプレイ)
- パターンを録音する(パターンレコード)
- パターンを修正する(パターンエディット)
- パターンを編集する(パターンジョブ)
- ソング/パターン再生時のマルチ音源を設定する (ミキシングモード)
- ソングやパターンにオーディオを録音する (サンプリングモード)
- マスターキーボードとして使う(マスターモード)
- システムに関する設定をする(ユーティリティーモードなど)
- ユーティリティーを設定する手順
- システムインフォメーション画面を表示する [SF6] INFO (インフォメーション)
- システム全般の設定をする [F1] General (ジェネラル)
- オーディオの入出力について設定する [F2] I/O (インプット/アウトプット)
- ボイスモードのマスターエフェクト/EQ などの設定をする [F3] Voice (ボイス)
- ボイスモードのオーディオ入力に関して 設定する [F4] VoiceAudio (ボイスオーディオ)
- リモートやMIDIの設定をする [F5] Control (コントロール)
- 工場出荷時の状態に戻す [JOB] (ファクトリーセット)
- シーケンサーの設定をする [SEQ SETUP](シーケンサーセットアップ)
- ファイルを操作する(ファイルモード)
- 資料
111
ボコーダーの原理は、人が声を出すしくみに関係があります。
人は声帯で発生する音を口や鼻で共振させて声を出している
のですが、この共振部は周波数特性を持っていて、一種の
フィルターとして働き、多数のフォルマントを発生させてい
ます。ボコーダーでは、マイクから入力された声からこの
フィルターの特徴を抽出し、多数のバンドパスフィルターで
声のフォルマントを再現しています。楽器の音をこのフィル
ターに通すことによって、いわゆるロボットボイスを作り出
しているわけです。
ボコーダーを使うためには、マイクを用意して本体のA/D
INPUT端子に接続する必要があります。その上で、下記の設
定を行なってください。マイクの接続については、「サンプリ
ングの準備」の手順1〜3(39ページ)をご覧ください。手順の
中の「オーディオ機器」と書かれている部分は、マイクと読
み替えてください。
1
[VOICE]ボタンを押してボイスモードに入ってから
[UTILITY]ボタンを押してユーティリティーモードに入
り、[F4]ボタンを押してから[SF1]ボタンを押してアウト
プット画面(265ページ)を表示します。そして、A/Dイン
プットのアウトプットセレクト(
4
)を「ins L」に設定し
ます。
n
パフォーマンスやミキシングでボコーダーを使用する場
合には、パフォーマンスコモンエディットまたはミキシ
ングコモンエディットで、[F4]ボタンを押してから
[SF1]ボタンを押してアウトプット画面(265ページ)を
表示し、A/Dインプットのアウトプットセレクト(
4
)を
「ins L」に設定する必要があります。
2
ユーティリティーモードの状態で[F2]ボタンを押してイ
ンプット/アウトプット画面(263ページ)を表示し、マイ
ク/ライン(
1
)を「mic」に設定します。
3
[VOICE]ボタンを押してボイスプレイに入り、ボイスを選
びます。
4
[EDIT]ボタンを押したあと、[COMMON EDIT]ボタンを
押してボイスコモンエディットに入り、[F6]ボタン、
[SF1]ボタンを押してコネクト画面(107ページ)を表示
し、インサーションコネクション(
2
)を「Ins L」に設定
します。インサーションエフェクトLのタイプを
「Vocoder」に設定します。
n
インサーションコネクション(
2
)を「Ins L」に設定する
と、本体の出力はモノラルとなります。
5
鍵盤を押さえながらマイクから声を入力すると、ボコー
ダー音(ロボットボイス)が出力されます。[SF2]ボタンを
押して、ボコーダー音を聴きながらボコーダーの設定をし
ましょう。
6
n
パフォーマンス/ミキシングモードでボコーダーを使う場
合は、ボコーダーを設定したボイスを、パート1に選択し
ます。他のパートに割り当てても、ボコーダーは効果し
ません。