User Manual
MU2000とMU1000の違いはたった1つだけ。サンプリング機能が付いているか、
いないか。だから、サンプリング機能を紹介するこのパート4は、MU2000だけの
紹介になります。
でも逆に言うと、MU2000とMU1000ってサンプリング機能以外はすべて同じ機能
なんですね。その割にはMU1000って名前の数字がMU2000の半分になってて、
ちょっと気の毒なような。機能的にみればMU1800ぐらいの価値は十分あるの
に、なんて思いませんか?
でもでも、一度MU2000のサンプリング機能を使ってみると、これはもう納得せざ
るを得ないっていうか、サンプリング機能を搭載しただけで音源モジュールの可能
性がこれだけ広がるものかと、ほんとうにビックリしてしまいました。
もし、MU2000のサンプリング機能をDTM音源のおまけ程度に考えている人がいた
ら(僕もはじめはそう思ってました)、ぜひこの講座を読んで目からどさどさウロコ
を落としてください。
【1】方針決定
さてさて、はじめに方針を決めておきましょう。
今回は、MU2000とシーケンサーだけで曲を作ります。コンピューターを使えば
ウェーブを自由に加工することもできるのですが、MU2000だけでどれぐらいのこ
とができるのかを確かめてみようと思います。
だいたい次のような流れで進めるつもりです。
途中から読みたい場合は、それぞれの表題をクリックしてください。
■CD→ウェーブ
この講座のために、手元にあるフリー素材のサンプリングCDから使えそうな素材
をピックアップしてみました。はじめに、MU2000のサンプリング機能を使って、
この素材をサンプリングCDからサンプリングします。
■ウェーブ加工
次に、サンプリングしたウェーブをMU2000のサンプルエディット機能を使って加
工します。ループを取ったり、トリムをかけたりなどの操作です。
■ウェーブからボイスを作る
続いて、加工したウェーブを元にしてボイスを作ります。ここまで来れば、サンプ
リングした音を鍵盤で演奏することができるようになります。