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Filter
MRXDesignerユーザーガイド
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Filter
フィルターは、特定の周波数帯域を通過させ、周波数帯域外を減少させます。
MRX では BPF( バンドパスフィルター)、HPF( ハイパスフィルター)、LPF( ローパスフィルター) 3
種類のフィルターが搭載できます。デザインシートに配置するとき、MONO STEREO を選択します。
ここでは STEREO の場合の画像で説明します。
各コンポーネントエディターで [HPF] リストボックスや [LPF] リストボックスがありますが、クリック
するとメニューが表示されます6 種類のスロープと 4 種類のタイプの組み合わせが用意されています。
[6dB/Oct]、[12dB/Oct]、[18dB/Oct]、[24dB/Oct]、[36dB/Oct]、[48dB/Oct] はオクターブあた
りの減衰幅を設定します。数値の小さいものはゆるやかに減衰し、数値の大きいものは急激に減衰します。
フィルターの種類は以下の通りです。
•Thru
フィルターはかかりません。減衰せず、どの周波数でも一定の特性になります。
AdjustGc(AdjustableGc)
Gc( カットオフ周波数におけるゲイン ) ‒6 +6dB の間で調整します。また、‒3dB
にすると Butterwoth フィルター、‒6dB にすると Linkwitz-Riley フィルターになりま
す。選択すると Gc のノブが表示されます。
Butrwrth(Butterwortth)
最も一般的な特性です。通過域は平坦で、カットオフ周波数におけるゲインは ‒3dB です。
Bessel
位相特性を重視した曲線で、減衰は Butterworth よりゆるやかですが、方形波を通過させ
た場合に波形の乱れがありません
Linkwitz(Linkwitz-Riley)
フィルターの次数は 2 の累乗で、LPF HPF の出力を電圧合成したとき、全周波数帯域
でゲインが 0dB になるような特性です。通過域は平坦ですが、カットオフ周波数における
ゲインは ‒6dB です。