User Manual
Delay
MRXDesignerユーザーガイド
61
❑ Delay
複数のスピーカーがある音響システムの場合、話者の定位がうまくいかないと、近くのスピーカーから音
が出ている状態が強調されます。そのようなとき、話者の近くのスピーカーと話者から離れたスピーカー
の距離に応じて、近くのスピーカーの音声を遅延させることで話者へ定位できます。
また、複数のスピーカーからの音が干渉しあう場合に、一方の音声を少し遅延させることで、干渉しあう周
波数を移動させ、違和感を生じさせないようにできます。
デザインシートに配置するとき、MONO か STEREO と遅延量の最大値 ( 最大 1000ms) を選択します
が、入出力および適切な遅延最大値に合わせて選択してください。ここでは STEREO の場合の画像で説
明します。
遅延量の大きいコンポーネントを選択すると MRX のメモリーを多く消費します。
「Delay」コンポーネントエディター
遅延量を時間や距離などで設定します。
1 DELAY[ON] ボタン
ディレイの機能を有効にするか無効にするかを切り替えます。
2 DelayTime ノブ
ディレイタイム ( 遅延時間 ) を設定します。
3 Type リストボックス
DelayTime ノブで設定したディレイタイム ( 遅延時間 ) を選択した単位系に変換して、左
側に表示します。
Sample は MTX-MRXEditor の「WordClock」ダイアログで設定した周波数を基準として表
示します。
NOTE
2
3
1
NOTE