User Manual

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MTX5-D取扱説明書
MTX5-Dの紹介
中小規模設備に適したシグナルプロセッサー
MTX5-Dは店舗や宴会場などの中小規模設備に適したシ
グナルプロセッサーです。34ch×16chのマトリクスミ
キサーの他、3バンドのパラメトリックEQ、コンプレッ
サー /ゲート、オートゲインコントロール、8つのプライ
オリティーダッカー、8系統のフィードバックサプレッ
サーを搭載しています。また出力段には4バンドのパラメ
トリックEQ、ディレイの他、スピーカープロセッサーな
ど、数々の高機能/高音質のプロセッサーを搭載していま
す。
Danteにより、小規模から大規模システムの構築が可能
遠隔地間の音声信号のやり取りに、イーサーネットケーブ
ルを使ったAudinate社のオーディオネットワークプロト
コル「Dante」を採用しました。MTX5-DXMV
Danteモデルとのオーディオのルーティングは、MTX-
MRXEditorで簡単に設定できます。
新開発のデジタル音声伝送フォーマット「YDIF」を搭載
「YDIF」はイーサーネットケーブルを使い、最大16チャ
ンネルの音声とワードクロックを送受信できるデジタル音
声伝送フォーマットです。最長30mのイーサーネット
ケーブルを使って機器間を簡単に接続できます。
Mini-YGDAIカードを装着するスロットを装備
別売のMini-YGDAIカードを装着することにより、アナ
グ入出力やデジタル入出力の増設に柔軟に対応できます。
多彩な入出力とSDメモリーカードスロットを装備
8系統の高音質モノラルマイクライン入力、2系統のステ
レオライン入力に加えて、デジタル入出力として「YDIF」
や「Dante」経由で同時に最30chの入力が可能です。
再生用SDメモリーカードスロットも装備し、SDメモ
リーカードに保存されたMP3/WAVの音声ファイルを再
生することができます。出力も8系統のアナログモノラル
の他、「YDIF」や「Dante」経由で最大16chデジタルの
出力が可能です。
外部コントロールに対応
専用の壁埋め込み型コントロールパネル「DCP」シリーズ
[DCP]端子に接続することにより、手軽に複数ゾーンの
音量制御、プリセットの切り替えが可能です。イーサー
ネットケーブルによるデイジーチェーン配線で、最大8
の「DCP」シリーズコントロールパネルが接続可能です。
MTX5-Dから末端のコントロールパネルまでの合計ケー
ブル長は最長200mで、電力も同時に供給するため、部
屋の最適な位置にコントロールパネルを配置できます。ま
AMX/Crestronなどのタッチパネル機器からコント
ロールするためのNETWORK端子や[GPI]端子も装備し
ています。
システム全体のデザインを実現する専用アプリケーション
ソフト「MTX-MRXEditor」
「MTX-MRXEditor」はMTX5-Dのパラメーターを設定
するアプリケーションソフトです。設備設計のワークフ
ローに沿った操作画面で、簡単にシステム設計と設定(
しくは調整)ができます。ヤマハ製スピーカーのスピー
カーライブラリーも内蔵し、スピーカーの性能を最大限に
活かす設定が簡単に行なえます。
iPhoneアプリに対応
専用のiPhoneアプリを使い、専用壁埋め込み型コント
ロールパネルと同様に音量制御やプリセット制御が簡単に
行なえます。iPhone/iPodtouchを使い、手軽に店舗や
宴会場などの音響システムをコントロールできます。
MTX-MRXEditorMTXシリーズを使用したシステムを
統括して構築、コントロールするためのWindowsOS用の
ソフトウェアです。
MTX-MRXEditor、MTX-MRXEditorユーザーガイドは
以下のウェブサイトからダウンロードしてご使用ください。
http://download.yamaha.com/
MTX-MRXEditorのインストール方法や、MTX5-Dとコン
ピューターの接続方法については、「MTXセットアップマ
ニュアル」を参照してください
MTX-MRXEditorユーザーガイドは、PDF形式の電子ファ
イルになっています。このファイルは、コンピューターでご
覧いただけます。コンピューターでご覧いただくソフトウェ
アとして「Adobe®Reader®」を使うと、用語をすばやく
検索したり、必要な部分だけを印刷したり、リンクをクリッ
クして該当する項目を開いたりすることができます。特に用
語検索とリンク機能は、電子ファイルならではの便利な機能
です。ぜひご活用ください。
最新のAdobeReaderは下記のウェブサイトからダウ
ロードできます。
http://www.adobe.com/jp/
特長 MTX-MRXEditorについて
PDFマニュアルの活用方法