User Manual
各部の名称と機能
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MTX5-D取扱説明書
o [YDIF]端子
MTX/MRXシステムを構成する機器とリング接続し、デ
ジタル音声信号の送受信を行ないます。8ピンすべてが
ストレート結線されているCAT5e以上のイーサーネッ
トSTPケーブル(シールド付きツイストペアケーブル)を
使用してください。
機器間の最大ケーブル長は30mで、接続できる[YDIF]
端子搭載機器の合計台数は8台までです。詳しくは
「MTX-MRXEditorユーザーガイド」を参照してくださ
い。
!0 POWERIN+24VDC
将来対応予定の端子です。
!1 Dante[PRIMARY]/[SECONDARY]端子
イーサーネットケーブル(CAT5e以上を推奨)を使用し
て、XMV4280-DなどのDante機器やコンピューター
と接続するRJ45端子です。
リアパネルにあるディップスイッチのスイッチ4を上
(DAISYCHAIN)にしている場合、片方の端子から入っ
てきた信号をもう片方の端子に送信します。デイジー
チェーンの具体的な接続方法は「接続方法について」の
「デイジーチェーン接続」(15ページ)を参照してくださ
い。
リアパネルにあるディップスイッチのスイッチ4を下
(REDUNDANT)にしている場合、Dante[PRIMARY]
端子はプライマリー接続用、Dante[SECONDARY]端
子はセカンダリー (バックアップ)接続用です。何らかの
理由でDante[PRIMARY]端子で伝送できなくなった場
合(ケーブルが損傷したり、誤って接続が外れたりした場
合、あるいはネットワークスイッチが故障した場合など)
には、自動的にDante[SECONDARY]端子に切り替わ
ります。リダンダントネットワークの具体的な接続方法
は「接続方法について」の「リダンダントネットワーク
について」(16ページ)を参照してください。
接続するコンピューターは、主に専用のアプリケーショ
ンプログラム「MTX-MRXEditor」を使用して、MTX/
MRXシステムの構築やコントロールをする目的で利用し
ます。
!2 [STIN]端子
CDプレーヤーなどからのアナログオーディオ信号を入力
するアンバランス型RCAピン端子です。
!3 スロット
別売のMini-YGDAII/Oカードを装着するためのスロッ
トです。
!4 [INPUT]/[OUTPUT]端子
アナログのオーディオ信号を入出力するバランス型入出
力端子です。[INPUT]端子にはラインレベル機器やマイ
クロフォンを、[OUTPUT]端子にはラインレベル機器を
接続します。[INPUT]端子にはヘッドアンプが内蔵され
ており、+48Vのファンタム電源の供給もできます。内
蔵ヘッドアンプのゲインとファンタム電源のオン/オフ
は、MTX-MRXEditorで設定できます。
接続の際は付属のユーロブロックプラグを使用してくだ
さい(13ページ「ユーロブロックプラグの取り付け」参
照)。
NOTE
複数台の機器をYDIFで接続するシステムにおいてMini-
YGDAIカードをクロックマスターに選択した場合、供給
されるワードクロックの品質によってはノイズが発生する
可能性があるため、MTXのワードクロックソースをMini-
YGDAIカード以外に設定することを推奨します。
NOTE
MTX5-DなどヤマハのDante対応機器の内部には、ネッ
トワークスイッチを内蔵しているため、ホップ数は2以上
になります。
そのため、DanteControllerでのLatency設定は、
0.15msecはグレーアウトとなり選択できません。
NOTE
内蔵ヘッドアンプのゲインを+17dBと+18dBの間で変
化させると、内部的にPADのオン/オフが切り替わりま
す。ファンタム電源を使用中で、[INPUT]端子に接続され
ている機器のHotとCold間のインピーダンスに差がある
場合にはノイズが発生することがあります。