User Manual
取扱説明書
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ボイスをエディットする
ボイスエディットモードでは、ボイスを構成するさまざまなパラメー
ターをエディット(編集)することで、オリジナルのボイスを作ります。
プリセットボイスのパラメーター設定を変更することで、ボイスを好
みのサウンドに変えてみましょう。
ボイスエディットは、ボイスの種類によって操作方法やパラメーター
が違います。
ノーマルボイスのエディット
鍵盤どおりのピッチで発音する「ノーマルボイス」は、最大4個のエ
レメントで構成されています。ノーマルボイスのエディットは、4つ
のエレメントに共通のパラメーターを設定する「コモンエディット」
と、エレメントごとのパラメーターを設定する「エレメントエディッ
ト」の2種類に分かれます。
ドラムボイスのエディット
各鍵盤にいろいろな打楽器が割り当てられた「ドラムボイス」のエ
ディットは、全キーに共通のパラメーターを設定する「コモンエ
ディット」と、キーごとのパラメーターを設定する「キーエディッ
ト」の2種類に分かれます。
プラグインボイスのエディット
プラグインボードを取り付けることによって演奏できる「プラグインボ
イス」のエディットは、基本的にはノーマルボイスと同じ操作方法です
が、プラグインボイスはエレメントが1つだけである点が違います。
ノーマルボイスをエディットする
1.
[VOICE]ボタンを押してボイスプレイモードに入り、エディット
の対象とするノーマルボイスを選びます(23ページ)。
はじめから新しいボイスを作りたい場合は、エディット前に
[UTILITY]のJobSel (ジョブセレクト)画面のInitialize (イニシャ
ライズ)の機能を使って、特定のボイスの設定内容だけをクリアし
ておくと便利です(47ページ)。
2.
[EDIT]ボタンを押してボイスエディットモードに入ります。
3.
目的に応じて、コモンエディットまたはエレメントエディット
画面を呼び出します。
ボイスネーム、ボイスの音量やパン、コントローラー (45ページ)
など、ボイス全体のパラメーターをエディットする場合は、コモ
ンエディット画面を呼び出してください。各エレメントのオシ
レーター、ピッチ、フィルター、アンプリチュードやEG (エンベ
ロープジェネレーター )など、シンセサイザーの基本ともいえるパ
ラメーター (51ページ)をエディットしたい場合は、エレメントエ
ディット画面を呼び出してください。
エレメントとは?
ボイスを構成する最小単位で、それ自体をボイスとして使用でき
ます。
エレメントは、楽器音などの波形(ウェーブ)にさまざまなパラ
メーター (エフェクト、EGなど)を付加して作られています。
MOTIF-RACK ESの各ボイスは、エレメントをいくつか組み合わ
せることによって作られています。
コンペア機能について
エディットの最中に、エディット前の設定とエディット中の設定
とを聞き比べることができます。
1.
[EDIT]ボタンのランプが点滅して、画面左上に示された
(エディット)マークが (コンペア)マークに変わり、
エディット前の音が出る状態(コンペア状態)になります。
2.
手順1と2を繰り返すことで、エディット前の音、エディット
中の音を聞き比べます。
n
コンペア機能はパフォーマンス/マルチエディットモードでも
使うことができます。
n
コンペア状態では、各パラメーターをエディットできません。
TIP