User Manual
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はじめに
取扱説明書
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はじめに
このたびはヤマハインプットラック Ri8-D/ アウトプッ
トラック Ro8-D をお買い求めいただきまして、ありがと
うございます。
Ri8-D は 8 チャンネルのアナログ入力を備えた Dante
対応インプットラックです。Ro8-D は 8 チャンネルのア
ナログ出力を備えた Dante 対応アウトプットラックで
す。
Ri8-D/Ro8-D の優れた機能を十分に発揮させるととも
に、末永くご愛用いただくために、この取扱説明書をご使
用の前に必ずお読みください。
特長
Dante ネットワークによる遠隔配置
イーサネットケーブルを通じて、Dante ネットワークによ
る機器間で低レイテンシー、低ジッターで最長約 100m
*
の長距離伝送が可能です。Dante ネットワークの汎用入出
力ボックスとしても使用できます。対応するサンプリング
周波数は、44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz です。
* ケーブルの種類によって、使用できるケーブルの長さは異なり
ます。
コンパクトな 1U シャーシで多様な配置に対応
Ri8-D は入力専用ラック、Ro8-D は出力専用ラックとな
ります。これにより、入力のみ欲しい、出力のみ欲しいとい
う場所にもラックを配置することが可能となりました。
もちろん Rio3224-D/Rio1608-D( 入出力用ラック )
と組み合わせて使用することもでき、より自由度の高いシ
ステム構築が可能となります。
内蔵ヘッドアンプをリモートコントロール
(Ri8-Dのみ)
CL シリーズなどの対応機器やコンピューターアプリケー
ション RRemote から内蔵ヘッドアンプをリモートコン
トロールできます。
GainCompensation 機能搭載
(Ri8-Dのみ)
CL シリーズなどの GainCompensation が設定できる
対応機器で、Ri8-D の GainCompesation 機能を有効に
すると、それ以降のアナログゲインの変更は Ri8-D内蔵
のコンペンセーションゲインで補正され、Dante ネット
ワークには有効にする直前の値に固定されたゲイン量で
音声が送出されます。
コンピューターと音声の直接入出力
DanteVirtualSoundcard がインストールされたコン
ピューターと Ethernet ケーブルで接続することで、オー
ディオインターフェース機器なしで音声の直接入出力が
できます (Ri8-D は入力、Ro8-D は出力のみ )。
ファームウェアのアップデート
この製品は、操作性向上や機能の追加、不具合の修正のた
めに、本体のファームウェアをアップデートできる仕様に
なっています。本体のファームウェアには、下記の 2 つが
あります。
・ 機器本体のファームウェア
・ Dante モジュールのファームウェア
ファームウェアのアップデートに関する情報は、下記ウェ
ブサイトに掲載されています。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/
アップデートの手順や本体の設定については、ウェブサイ
トに用意されているファームウェアアップデートガイド
をご参照ください。
NOTE
Dante ファームウェアをアップデートするときは、接
続する他の Dante 機器の Dante ファームウェアも合
わせてアップデートしてください。
ラックマウント時の注意
この機器が動作保証する室温は 0 〜 40 ℃です。この機
器を複数台または他の機器と一緒に EIA 標準のラック
にマウントする場合、各機器からの熱でラック内の温度
が上昇し、十分な性能を発揮できないことがあります。
この機器に熱がこもらないように、必ず以下の条件で
ラックにマウントしてください。
・ パワーアンプなどの発熱しやすい機器と一緒にマ
ウントする場合は、他の機器との間を 1U 以上空け
てください。また、このスペースは通風パネルを取
り付けたり、開放したりして、十分な通気を確保し
てください。
・ ラックの背面を開放して、ラックを壁や天井から
10cm 以上離し、十分な通気を確保してください。
ラック背面を開放できない場合は、ラックに市販の
ファンキットなどの強制換気用装置を設置してく
ださい。ファンキットを取り付けた場合は、ラック
の背面を閉じた方が放熱効果が大きくなることも
あります。詳しくはラックおよびファンキットの取
扱説明書をご参照ください。