User Manual
はじめに
取扱説明書
6
はじめに
このたびはヤマハ I/O ラック Rio3224
-
D/Rio1608
-
D
をお買い求めいただきまして、ありがとうございます。
Rio3224
-
Dは、32 チャンネルのアナログ入力、16 チャ
ンネルのアナログ出力と、8 チャンネルの AES/EBU 出
力を備えた Dante 対応 I/O ラックです。Rio1608
-
Dは、
16 チャンネルのアナログ入力、8 チャンネルのアナログ
出力を備えた Dante 対応 I/O ラックです。
Rio3224
-
D/Rio1608
-
D の優れた機能を十分に発揮さ
せるとともに、末永くご愛用いただくために、この取扱説
明書をご使用の前に必ずお読みください。
NOTE
・ 本文中の説明で Rio3224
-
D と Rio1608
-
D とで仕様
が異なる場合、Rio1608
-
D のみの仕様については {}
でくくって表記します ( 例:[INPUT]( インプット )
端子 1 〜 32{1 〜 16})。
・ イラストは特にことわりがない場合、Rio3224
-
Dの
ものを使用しています。
・ Rio3224
-
D と Rio1608
-
D で共通の仕様について
は、単に Rio と表記します。
特長
Dante ネットワークによる遠隔配置
イーサネットケーブルを通じて、Dante ネットワークによ
る機器間で低レイテンシー、低ジッターで最長約 100m
*
の長距離伝送が可能です。Dante ネットワークの汎用入出
力ボックスとしても使用できます。対応するサンプリング
周波数は、44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz です。
* ケーブルの種類によって、使用できるケーブルの長さは異なり
ます。
内蔵ヘッドアンプをリモートコントロール
CL シリーズなどの対応機器やコンピューターアプリケー
ション RRemote から内蔵ヘッドアンプをリモートコン
トロールできます。
デジタル出力を搭載 (Rio3224-D のみ )
AES/EBU フォーマットのデジタルオーディオを出力す
る XLR-3-32 タイプのバランス型端子を搭載しました。
GainCompensation 機能搭載
CL シリーズなどの GainCompensation が設定できる
対応機器で、Rio の GainCompesation 機能を有効にす
ると、それ以降のアナログゲインの変更は Rio 内蔵デジタ
ルゲインで補正され、Dante ネットワークには有効にす
る直前の値に固定されたゲイン量で音声が送出されます。
これにより FOH と MONITOR で同じチャンネルを共有
していても、それぞれでゲインを設定できます。
コンピューターと音声の直接入出力
DanteVirtualSoundcard がインストールされたコン
ピューターと Ethernet ケーブルで接続することで、オー
ディオインターフェース機器なしで音声の直接入出力が
できます。
ファームウェアのアップデート
この製品は、操作性向上や機能の追加、不具合の修正のた
めに、本体のファームウェアをアップデートできる仕様に
なっています。本体のファームウェアには、下記の 2 つが
あります。
・ 機器本体のファームウェア
・ Dante モジュールのファームウェア
ファームウェアのアップデートに関する情報は、下記ウェ
ブサイトに掲載されています。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/
アップデートの手順や本体の設定については、ウェブサイ
トに用意されているファームウェアアップデートガイド
をご参照ください。
NOTE
Dante ファームウェアをアップデートするときは、接
続する他の Dante 機器の Dante ファームウェアも合
わせてアップデートしてください。
ラックマウント時の注意
この機器が動作保証する室温は 0 〜 40 ℃です。この機
器を複数台または他の機器と一緒に EIA 標準のラック
にマウントする場合、各機器からの熱でラック内の温度
が上昇し、十分な性能を発揮できないことがあります。
この機器に熱がこもらないように、必ず以下の条件で
ラックにマウントしてください。
・ 3 台以上の Rio をすき間を空けずにマウントする
場合は、ファン速度を HIGH に設定してください。
・ ファン速度を LOW に固定してこの機器を複数台
マウントする場合は、この機器 2 台ごとに 1U 以上
の隙間を空けてください。また、この隙間は通風パ
ネルを取り付けたり、開放したりして、十分な通気
を確保してください。
・ パワーアンプなどの発熱しやすい機器と一緒にマ
ウントする場合は、他の機器との間を 1U 以上空け
てください。また、このスペースは通風パネルを取
り付けたり、開放したりして、十分な通気を確保し
てください。
・ ラックの背面を開放して、ラックを壁や天井から
10cm 以上離し、十分な通気を確保してください。
ラック背面を開放できない場合は、ラックに市販の
ファンキットなどの強制換気用装置を設置してく
ださい。ファンキットを取り付けた場合は、ラック
の背面を閉じた方が放熱効果が大きくなることも
あります。詳しくはラックおよびファンキットの取
扱説明書をご参照ください。