User Manual
入出力のパッチング
リファレンスマニュアル
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ワードクロックの設定
Dante ネットワークでは、マスター機器が正確なワードクロックをネットワークのほかの機器に供給
します。マスターがネットワークから離脱したり、故障したりした場合は別の機器が自動的にクロック
マスターの役割を引き継ぎます。
設定は、ファンクションアクセスエリアの SETUP ボタン→ WORDCLOCK/SLOT ボタンを押して、
WORDCLOCK/SLOT ポップアップ画面で行ないます。
DanteVirtualSoundcard の設定
はじめに、オーディオレコーディングで使用する
コンピューターに DanteVirtualSoundcard
( 以下 DVS) と DanteController をインストー
ルします。
次に、コンピューターのギガビット対応ネット
ワークポートをギガビット対応スイッチングハブ
に接続します。コンピューターの IP アドレス設定
は自動取得 ( デフォルト設定 ) にしておきます。
DVS をオンにする前に、まず必要なオーディオ
フォーマット ( 例:48kHz、24 ビット ) および
Dante レイテンシー( こちらは多チャンネル使用
時の安定性のため、高い設定にしておいてくださ
い ) を選択します。Advanced 設定では、録音 / 再生を行なうチャンネル数を選択します ( デフォルト
設定は 8x8)。ASIO 設定 (WindowsOS) の詳細については、Dante バーチャルサウンドカードユー
ザーガイドを参照ください。
DanteController の設定
コンピューターのネットワークポートをギガビット対応スイッチングハブに接続します。コンピュー
ターの IP アドレス設定は自動取得 ( デフォルト設定 ) にしておきます。
DanteController で可能な設定は、下記のとおりです。
・ マルチトラック録音をするために I/O デバイスからのオーディオ信号を DVS にパッチする
・ バーチャルサウンドチェックを行なうために、コンピューターからのオーディオ信号を Dante オー
ディオネットワークに出力して、CL シリーズのチャンネルに立ち上げられるようにパッチする
DanteController の操作や詳しい設定については、DanteController のマニュアルをご参照くださ
い。
DAW ソフトウェアの設定
DAW ソフトウェア上では、ドライバーの設定を行ないます。デバイス設定をする画面で、入出力するサ
ウンドカード ( またはオーディオドライバー) として「DanteVirtualSoundcard-ASIO」(Windows
PC) または「Dante」(Mac) を選択します。
また、ドライバーと DAW ソフトウェアとの内部パッチが必要となる場合があります。詳しくは、DAW
ソフトウェアのマニュアルをご参照ください。
DAW ソフトウェアとして NuendoLive を使用する場合は、「NuendoLive との連携」( →P.188)
もあわせてご参照ください。
オーディオの録音 / 再生
DAW ソフトウェア上で、ドライバーの設定が完了したら、オーディオの録音 / 再生を行ないます。
マルチトラック録音をする場合は、DAW ソフトウェアの各トラックの入力ポートを、I/O デバイスの
オーディオ信号が入力されているポートに設定します。
バーチャルサウンドチェックを行なうために、録音したオーディオを CL シリーズのインプットチャン
ネルに立ち上げる場合は、パッチを行ない、DAW ソフトウェアから CL シリーズの DANTE1 〜 64
に出力します。I/O デバイスからのオーディオ信号を立ち上げる場合と、DAW ソフトウェアからの
オーディオ信号を立ち上げる場合とで、DANTEINPUTPATCH の設定をライブラリーに追加してお
くと便利です。ライブラリーに追加しておくことで、パッチ設定の切り替えを DanteController を起
動せずに行なえます。また、バーチャルサウンドチェック中に特定のチャンネル ( たとえばボーカルな
ど ) だけを I/O デバイスとパッチしてサウンドチェックをする、といったこともできます。