User Manual
グラフィック EQ/ エフェクト /PREMIUMRACK
リファレンスマニュアル
122
内蔵エフェクトについて
CL シリーズの内蔵エフェクトは、EFFECT ラック 1-8 にマウントし、アウトプット系チャンネルの出
力 / インプット系チャンネルの入力にパッチしたり、各チャンネルにインサートして利用します。ラッ
クにマウントしたエフェクトは、それぞれ 54 種類のエフェクトタイプの中から 1 つを選びます。
ラック 1 〜 8 は初期状態で MIX チャンネル 17 〜 24 からの信号が入力され、STIN1 〜 8(L/R)
に出力されています。
NOTE
エフェクトタイプによっては、ラック 1、3、5、7 でのみ使用できるものがあります。
内蔵エフェクトをセンド / リターン経由で使用するには、MIX チャンネルなどの出力をエフェクトの
入力に、エフェクトの出力をインプット系チャンネルに割り当てます。この場合、該当するアウトプット
系チャンネルをエフェクトセンド用のマスターチャンネルとして、またインプット系チャンネルをエ
フェクトリターン用チャンネルとして使用します。
内蔵エフェクトの入出力を任意のチャンネル ( ただし、STIN チャンネルを除く ) のインサートアウト
/ インに割り当てて、そのチャンネルにインサートすることもできます。
内蔵エフェクトのタイプには、L/R チャンネルの入力信号を個別に処理するSTEREO タイプ(2IN/
2OUT) と、両方のチャンネルをミックスしてから処理するMIX タイプ(1IN/2OUT) の 2 種類があ
ります。
エフェクトの L/R 入力の両方に信号経路を割り当てた場合は、STEREO または MIX のどちらかのエ
フェクトタイプが選ばれているかに応じて、L/R チャンネルの処理方法が次のように異なります。
■ STEREO タイプのエフェクト
■ MIX タイプのエフェクト
また、2 系統あるエフェクトの入力の片方にのみ信号を割り当てた場合は、STEREO または MIX のど
ちらかのエフェクトタイプが選ばれているときでも、モノラル入力 / ステレオ出力として処理されま
す。ただし、COMP276、COMP276S、COMP260、COMP260S、EQUALIZER601、
OPENDECK は例外になっています。
内蔵エフェクトをセンド / リターン経由で利用する
ここでは、MIX バスをエフェクトセンドバス、STIN チャンネルをエフェクトリターンチャンネルとし
て利用し、センド / リターン経由でエフェクトを使用する方法について説明します。
NOTE
・ MIX バスをエフェクトセンドバスとして使用するときは、バスのタイプとしてVARIを選択し
ておきます。こうすれば、インプット系チャンネルごとにセンドレベルを調節できます。
・ また、エフェクトへの入力をステレオで使用したいときは、送り先の MIX バスをステレオに指
定しておくと便利です ( バスの設定方法については、「MIX バス /MATRIX バスの基本設定」を
ご参照ください ( → P.202))。
1. 「バーチャルラックを操作する」(→P.115)の手順1〜3を参考にして、ラックにエフェクト
をマウントします。
エフェクトがマウントされたラックでは、そのエフェクトで使用しているエフェクトタイプや入
出力の数、およびエフェクト通過前 / 通過後のレベルが確認できます。
OUTPUT PATCH
INPUT PATCH
EFFECT
EFFECT
EFFECT
EFFECT
ラック 2
ラック 7
ラック 8
アウトプット系
チャンネルの出力
インプット系
チャンネルの入力
ラック 1
EFFECT
任意チャンネルの
インサートアウト *
任意チャンネルの
インサートイン *
*STIN チャンネルを除く
INPUT L EFFECT L L RETURN
INPUT R EFFECT R R RETURN
INPUT L L RETURN
INPUT R
EFFECT
R RETURN
L RETURN
EFFECT
R RETURN
INPUTL
または R