User Manual
グラフィック EQ/ パラメトリック EQ/ エフェクト /PREMIUMRACK
リファレンスマニュアル
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AUTOMIXER について
CL シリーズはオートミキサーを標準装備しています。オートミキサーは、台本がないようなスピーチ
用途において、有効なマイクを検出してゲイン配分を自動最適化することで、エンジニアがフェーダー
操作に掛かり切りになることなく、複数のマイク間で一貫したシステムゲインを維持します。
オートミキサーの動作原理
オートミキサーで使用している Dugan スピーチシステムでは、スピーチ用途において最大 16 本のマ
イクのオートミックスゲインを自動調整します。
Dugan スピーチシステムは、リミッターやオートレベルコントローラーの機能とは異なります。複数
の人が話しているときに、エンジニアはフェーダーで通常どおり個々のレベルを操作できます。誰も話
していない場合でも、マイク音声を検出して自動的にゲインを配分するので、フェーダーを上げた状態
のままにしておくことができます。
オートミキサーをチャンネルのポストフェーダーにインサートする
ここでは、バーチャルラックにオートミキサーをマウントして、オートミキサーの入出力を任意のチャ
ンネル (STIN チャンネル除く ) のポストフェーダー(POSTON) にインサートする方法を説明しま
す。オートミキサーの操作方法については、次の「オートミキサーを操作する」をご参照ください。
オートミキサーを操作する
チャンネル表示
チャンネル 1 〜 8 およびチャンネル 9 〜 16 に対し、各チャンネルの automixgain( オートミック
スゲイン ) メーターと、man( 黄 )/auto( 緑 )/mute( 赤 ) の状態を表示します。
チャンネル 1 〜 8 または 9 〜 16 の領域を選択すると、チャンネルコントロールフィールドの表示
チャンネルが 1 〜 8 または 9 〜 16 に切り替わります。
(8chAutomixerの場合、チャンネル 1 〜 8 のみの表示です。)
複数のマイクで一人が話す場合 複数のマイクで二人が話す場合
1 人が話した場合には、そのマイクのゲインが瞬時に上
がり、他のマイクのゲインは下がります。別の 1 人が
話した場合も同様の動作です。
2 人が同時に話した場合には、トータルゲインが一定と
なるよう 2 本のマイク間でゲインが自動配分され、残
り 1 本のマイクのゲインは下がります。
オートミックス
でのゲイン (dB)
マイクの入力
音声 (dB)
オートミックス
でのゲイン (dB)
マイクの入力
音声 (dB)
手順
1. 「バーチャルラックを操作する」(→P.136)の手順1〜8を参考にして、ラック1にオートミキサー
をマウントして、ラックの入力元 / 出力先を設定する。
2. 「チャンネルに外部機器をインサート接続する」(→P.23)を参考にして、オートミキサーをポスト
フェーダー(POSTON のフィールド)にインサートする。
マスターフィールド
チャンネルコントロール
フィールド