User Manual
Multichannel Monitoring Tutorial Booklet (M2TB) rev. 3.5.2
Masataka Nakahara : SONA Corporation
©2005 YAMAHA Corporation, ©2005 SONA Corporation
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3-2.L,R
L-R のスピーカーの開き角に関しては,60°と 45°の 2 種類が考えられる.
音楽再生など従来の 2 チャンネル・システムとの互換性を重要視する場合には,60°配置を優先して検討し,エン
ドユーザーの再生環境が TV や映画館などポスプロ作業を主とする場合には,45°配置を優先して検討する場合が
多い.
但し,映像音響=45°,音楽=60°といった明確な棲み分けがあるわけではなく,例えば,放送番組の制作現場で
は,ITU-R の再生環境(60°)を基準としている例も多い.映画=45°,音楽=60°に関しては,多くの場合当
てはまる原則だが,それ以外のポスプロ制作や放送番組制作においては,制作者の意向に適した配置を検討する必
要がある.また,映像を伴う音響再生の場合には,45°といった数値ではなく,映像と音響とのマッチングに配慮
した配置を検討することが重要である.ここで挙げた 45°の開き角に関しては,映像と音響とのマッチングを考慮
した場合に適用されることの多い設置角度の一例である.
設置高に関しては,リスニング・ポイントからの仰角が 15°以内となる事が望ましい.15°以上高く L/R スピー
カーを設置した場合,L と R で生成するファンタムイメージがぼやけがちになる.
[Fig.21]L/R スピーカーの開き角,60°と 45°
L
C
R
RS
60°
LS
L
C
R
RS
45°
LS
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