User Manual
ベースマネージメントの各パラメーターの可変範囲は、次のとおりです。
HPF1/2/3、LPF1/2 の設定値は、カットオフ周波数/カットオフ特性を表します。たとえば設定値80-12は
カットオフ周波数=80Hz、カットオフ特性=−12dBを意味します。
Lの付いた設定値はLinkwitzフィルター、それ以外の設定値はButterworthフィルターです。
各プリセットの解説
【1】DVD LFE80Hz
DVD-Video 制作に適したプリセットです。LFEの再生帯域は、〜80Hz に設定されています。
このプリセットを使用した場合でも、LFE のマスターソースには外部機器で LPF(fc=80Hz、−
24dB/oct)をかけておくことをおすすめします。
DVD-Audio や SACDなどの音楽作品をモニターする場合は、LFE のレベル(AMP)やLPF
(LPF1)を 0dBや THRUなどに適宜変更してください。
また、DVD プレーヤーやデコーダーによっては、LFE の出力ゲインがあらかじめ +10dB に設
定されている場合があります。そのような機器からの出力をモニターする場合には、LFE のレベ
ル(AMP)を 0dB に変更してください。
【2】DVD LFE120Hz
DVD-Video 制作に適したプリセットです。LFEの再生帯域が〜 120Hzに設定されている以
外は、【1】と同じです。DVD-Video に記録される一般的な LFE 信号の上限周波数(120Hz)ま
でモニターしたい場合は、このプリセットをお使いください。
【3】Movie LFE80Hz
モニターマトリクスモードが 5.1 または 6.1 のときのサラウンドチャンネルの再生レベルが
− 3dBに設定されている以外は、【1】と同じです。映画制作に適したプリセットです。
このプリセットを使用した場合でも、LFE のマスターソースには外部機器で LPF(fc=80Hz、
− 24dB/oct)をかけておくことをおすすめします。
【4】Movie LFE120Hz
モニターマトリクスモードが 5.1 または 6.1 のときのサラウンドチャンネルの再生レベルが
− 3dBに設定されている以外は、【2】と同じです。映画制作に適したプリセットです。
【5】Bypass
ベースマネージメントだけでなく、LFE のレベルおよび LPF、サラウンドチャンネルのレベルな
どのすべての機能をバイパスしたいときにご使用ください。
ベースマネージメントだけをオフにしたい場合は、別のプリセットを選択してから、BASS
MANAGEMENT の ON/OFF ボタンをオフにしてください。
■ THX プリセット
以下のプリセットは、THX
TM
社に承認された THX pm3
TM
認証スタジオ(*)用のプリセットで
す。これらのプリセットは、ベースマネージメントされたマルチチャンネルオーディオを正しく
再生するための専用パラメーターからなり、サブウーハーサテライト型のコンシューマーシステ
ムと互換性を保つように設計されています。
* THX プリセットは、THX pm3 認証スタジオの明示を許可するものではありません。THX pm3
スタジオ認証プログラムは、最適な音響と映像を表現するために測定されたモニター環境を構
築するためのプロセスと設計仕様からなります。詳しくは、THX pm3 のウェブサイトをご参照
ください(http://www.thxpm3.jp/)。
【THXD】THX DVD
DVD-Video 制作のためのプリセットです。映画制作以外のオーディオコンテンツをミックス/
モニターする場合にお使いください。各パラメーターの変更はできません。
パラメーター 範囲
HPF1/2/3 THRU、80-12、80-12L、80-24、80-24L
LPF1 THRU、80-24、80-24L、120-42
LPF2 THRU、80-24、80-24L、MUTE
ATT1/2 0〜−12dB
AMP 0〜+12dB