User Manual

はじめに
このたびは、VOXアナログバルブアンプAV15をお買い上げいただきまして、誠に
ありがとうございます。本製品を末永くご愛用いただくためにも、取扱説明書をよくお
読みになって正しい方法でご使用ください。
おもな特長
◦長年培ってきたアナログ回路技術を駆使して、ギター・アンプの歴史的な銘機を、
空管12AX7(ECC83)を使用したアナログ回路で忠実に再現しました。
◦プリアンプに真空管12AX7(ECC83)を使用し、プレート電圧を高く設定すること
で、ダイナミックなサウンドが得られます。また真空管回路の設定を、お好みに合わ
せてモディファイすることができます。
◦パワーアンプ回路の一部にも真空管を使用し、パワーレベルコントロールにより、
パワーアンプの歪み感を保ったまま、音量を調整することができます。またパワー
アンプの特性を、お好みに合わせてモディファイすることができます。
◦アナログサウンドに特化した、3種類のエフェクトを搭載しています。
◦AUXIN端子を装備し、オーディオプレーヤーなどを接続して、ギターと同時に使用
することができます。またアナログキャビネットシミュレーター搭載のPHONES
端子を装備し、ヘッドホンでも臨場感のあるアンプサウンドが楽しめます。
セットアップ
1.
本機のPOWERLEVELブを最小レベルに設定します。
2.
付属のACアダプーをDC12V端子に接続し、ンセにACアダプーを接続
ます
ACアダプターは、必ず指定のものを使用してください。指定以外のACアダプ
ターを使用した場合、故障の原因となります。
3.
源コードのコネクターをACアダプターに接続します。
感電と機器の損傷を防ぐために、アース接続を確実に行ってください。
アース端子付きコンセントに接続する場合は
ACアダプター用電源コードのプラグが三芯のためにコンセントに接続できない場
合は、2P-3P変換器を取り付けます。そして、コンセントのアース端子にアース線
を接続し、2P-3P変換器のプラグを差し込みます。
警告:
アース接続はコンセントにプラグを差し込む前に行ってください。また、
アース接続を外すときは、コンセントからプラグを抜いてから行ってください。
2P-3P変換器
アース端子付きコンセント
電源コー
アース線
2P-3P変換器のアース線のU字端子にカバーが付いている場合は、カバーをはずし
てください。
4.
ギターに接続したケーブルをINPUT端子に接続す。ーデレーヤーを使
用する場合は、AUXIN端子に接続します。
5.
パネルのLEDが点灯すまで電源ボンを長押して、電源を入れす。
Tip
電源を切るときは、LEDが消灯するまで電源ボタンを長押しします。
6.
POWERLEVELブを回して、音量を調節します。
真空管が温まるまで音が出ない場合や、PREAMPCIRCUITセレクターを回す
とポップノイズが出る場合があります。これは故障ではありません。
オートパワー・オフ機能
本機には、オートパワー・オフ機能が搭載されています。オートパワー・オフ機能は、
INPUT端子から入力がない状態が約1時間続くと、自動的に電源が切れる機能です。電源
が切れると、ノブやセレクターを操作しても復帰しません。電源を入れ直してください。
入力音の音量や変化が極端に小さい場合は、オート・パワー オフ機能が動作する
場合があります。また、設定や環境によってはギターを弾いていなくても、ノイズ
によって、オート・パワー ・オフ機能が動作しない場合があります。
Tip
工場出荷時は、オート・パワー・オフ機能は有効に設定されています。
オート・パワー ・オフ機能の有効/無効を設定する
1.
DELAYボンを押しなら電源を入れます。ンの点灯の仕方で現在
表します
有効
2.
DELAYボンを押して有効と無効を切替えす。
3.
数秒間操作しないで待ちます。設定が適用され、自動的に通常の動作に移す。
各部の名称と機能
1.
INPUT端子
ギターを接続します。
2.
プ・セ
PREAMPCIRCUITセレクターを操作して、8種類のアンプ回路から選びます。VOLUME
ノブを回していくと、パワーアンプの歪み感が増加し、POWERLEVELノブで最終的な音
量を決定します。音量を上げなくてもパワーアンプのディストーションが得られます。
3.
EFFECTSセ
モジュレーション(MOD)ディレイ(DELAY)リバーブ(REVERBの各エフェクト
の設定をします。
各ボタンを押すと、対応するエフェクトがオンになります。押したボタンは点滅に切り
替わり、エディット対象として選択されます。EFFECTSノブを使ってエディット対象と
なっているエフェクトの出力レベル(または効果の深さ)を調節をします。
ボタンを押しながらEFFECTSノブを回すと、モジュレーションのスピード、ディレイ/リ
バーブのタイムを調節できます。エフェクトをオフにするには、ボタンを長押しします。
4.
VALVESTAGEセ
プリアンプ、パワーアンプに使用された真空管の特性をモディファイできます。
BRIGHTスイッチをONにすると、きらびやかなサウンドになります。
FATスイッチをONにすると、低音の豊富なサウンドになります。
BIASスイッチをSHIFT(右側)にすると、歪みやすくビンテージ感のあるサウンドに、
左にすると、歪みにくくモダンなサウンドになります。
REACTORスイッチは、パワーアンプの帰還量を変化させ、ダンピングファクターを
切り替えます。MORE(右側)にすると、よりルーズでダイナミックなサウンドに、左側
にすると、よりタイトでフラットなサウンドになります。
5.
AUXIN端子
使用するオーディオ機器のアナログ音声出力を接続します。
オーディオ・プレイヤーなどを接続して再生し、曲に合わせて演奏する場合に便利です。
PHONES端子使用時の音量は、接続機器側で調節してください。
6.
PHONES端子
ミキサーやレコーディング機器等へ直接出力するときや、ヘッドホンを使用する場合
にこの端子に接続します。出力レベルはPOWERLEVELノブで調整します。
この端子に接続すると、内蔵スピーカーから音は出ません。
PHONES端子には、必ずステレオプラグを接続してください。
PHONES端子からの出力にはREACTORの効果はかかりません。
7.
タン
長押しして電源を入れたり、切ったりします。
8.
DC12V端子
付属のACアダプターを接続します。
ACアダプターは本機専用です。他の製品で使用すると故障の原因となりますので、
絶対に使用しないでください。
PREAMP CIRCUITについて
本機では、歴史的なギター・アンプの銘機をアナログ回路でモデリングした、8種類の
プリアンプ回路を搭載しました。
1.
CLEAN1
高いヘッドルームを持った、2x12キャビネットの代表的なクリーンアンプサウン
ド。スムーズな高域と太い低域が特徴です。
2.
CLEAN2
もともとベース用に設計された1959年製4x10コンボアンプ。迫力の有るオーバー
ドライブサウンドも魅力的です。
3.
CRUNCH1
VOXAC15のEF86チャンネルのモデリング。ブライトスイッチ、ファットスイッチ
との組み合わせで、多彩なクランチサウンドが得られます。
4.
CRUNCH2
1964年以降のトップブースト回路を搭載したAC30のモデリング。スムーズかつ繊
細なクリーンサウンドと、野太くダイナミックなクランチサウンドが特徴です。
5.
OD1
70年代クラシックロックサウンドの代名詞となる、ブリティッシュ・アンプ。ゲイン
を低く設定した際の、ダイナミックなクリーンサウンドも魅力的です。
6.
OD2
80年代のハードロックサウンドを代表する、未だに愛用者の多いブリティッシュ・
アンプ。シングルコイル、ハムバッカーどちらでも王道のサウンドが得られます。
7.
H.GAIN1
90年代に登場したハイゲインアンプサウンド。ヘヴィなリフからリードギターまで
こなせます。
8.
H.GAIN2
現代的な要請に応えるハイゲインアンプサウンド。ロー・チューニングや7弦ギター
での演奏に最適です。
おもな仕様
プリアンプ回路数 8
エフェクト数 3
入出力端子 INPUT端子、AUXIN端子、PHONES端子
パワーアンプ出力 最大約15WRMS@5Ω
スピーカー: VOXオリジナル8インチ5Ω
電源 ACアダプター(DC12V
消費電流 2.50A
外形寸法(W×D×H) 450×234×377mm
質量 7.7kg
付属品 ACアダプター、
取扱説明書
※仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。