Instruction Manual
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冷却水注入、エア抜き
注意
■ 冷却水はLLCを使用してください。水だけを注入するとアルミ合金にさびや腐食を引き起こす危険があります。
■ 冷却水温度が上がった状態でラジエターキャップを開けると、熱湯が噴出し危険です。
1. ラジエターホース、ヒーターホースなどのクランプが確実に締め付けられていることを確認する。
2. ヒーターコントロールを"MAX HOT"ポジションにセットする。
3. ラジエターキャップを解放する。
4. 2L/min(やかんで水を注ぐ程度)以下の注入速度で冷却水をクーラントフィラータンクのキャップ口元いっぱいまで
注入する。
5. ラジエターキャップを閉じてエンジンを始動し、サーモスタットが開弁するまでアイドル回転を保持する。
6. 水温計が中央を越えていることを確認し、ラジエターロアホースを手で触って温水が流れていることでサーモスタット
の開弁を確認する。
7. サーモスタットの開弁を確認後、水温の上がりすぎに注意しながら、2500rpmで10秒間の空吹かしを2、3回行う。
8. エンジンを停止する。
9. 冷機後、ラジエターキャップを外し冷却水の液面を確認する。液面が下がっている場合は上記作業を繰り返す。
10. 液面が下がらなくなったらリザーバータンクの"MAX"ラインまで冷却水を補充する。
点検と使用上の注意
1. ギアがニュートラルでサイドブレーキが引かれていることを確認する。
2. アイドリング状態で水漏れ、オイル漏れがないことを確認する。
3. エンジンを停止し、冷却水とエンジンオイルの量が規定値であることを確認する。
また、リザーブタンク内に規定量の水が入っていることを確認する。
4. エンジンを始動し、エンジン回転を3000rpmまで上げた時に、排気漏れや異音がしないことを確認する。
5. 運転し、過給圧がかかることを確認する。
・出荷時での過給圧は約1.0kg/c㎡です。装着後の過給圧の調整はブーストコントローラーで行ってください。
・ブースト計を併用し、過給圧を監視してください。
6. 各部の取り付け状態と冷却水、オイル漏れの点検を行う。
・高負荷運転の直後にエンジンを停止しないでください。
・エンジンオイルを定期的に交換してください。