Details Manual
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基礎となるループの作成
ステップ 1:まずは、気に入ったプリセットを探します。エフェクトなしの生
声でもかまいませんが、
VoiceLive Touch の様々なプリセットを活用することで、
ルーピングで表現できるサウンドの幅が格段に広がります。
ステップ 2:ループの長さををイメージします。例えば、4 拍一小節のヒューマン・
ビートボックスのリズムパターンが頭に浮かぶかもしれませんし、
4 小節のメロ
ディをベースにしたいかもしれません。ループの長さは後から拡張することが
できますので、最初のループは短めにした方が良いかもしれません。ここでは、
4 拍一小節のパターンを想定します。頭の中で、任意のテンポで 1、2、3、4... と
カウントを取ります。最初に決めたループの単位は、ループを削除して一から
やりやおさない限りそのまま固定されますので、ここで自分にとってやりやす
いテンポでカウントを取ることは極めて重要です。もちろん、
このチュートリ
アルを読みながら実機をさわっている段階ではいつでも一からやり直しが効き
ますので、神経質になる必要はありません。
ス
テップ
3:ここでは、カウントを声に出してループに録音してみましょう。小
節の頭で録音ボタンを押して、同時に「ワン、トゥー、スリー、フォー」と声
を出します。ここで気をつけることとしては、「フォー」はフレーズの終わりと
して扱うのではなく、次の小節の頭に再度「ワン」とフレーズが続くことを想
像しながら発音するように心がけてください。それで、二回目の「ワン」と発
音するタイミングで、声を出す代わりに録音ボタンを再度押します。すると、
今声に出したばかりのカウントが繰り返し再生され始めますので、その上に自
由に歌うことができます。まずは、この基本的な操作をお試しください。
ステップ
4:ラッキーであれば、今取ったカウントが一定のテンポで繰り返し再
生されます。おめでとうございます!
ステップ 5:作成したループの後始末をしてみましょう。録音ボタンを長押し
して、全てを消去します。再度ステップ
1 から同じ手順を繰り返して、異なる
内容を録音して見てください。繰り返すたびに、違うループの長さを試してみ
てください。自然なヒューマン・ビートボックスのループなどを作成できるか、
是非挑戦してみてください。
オーバーダブ
最初のループを録音する方法に慣れ親しんでいただけたでしょうか。ここにた
どり着くまでに、このセクションで説明する操作を既にお試しいただいている
かもしれません。
最初のループを作成した後は、録音ボタンでパンチ・イン/アウトができます。
録音ボタンを押すと、一回目はオーバーダブの開始、二回目はオーバーダブの
終了となります。ループがずっと再生している状態で、元のループに音を重ね
ていくことができます。重ねる音の内容は、歌唱でもビートでもかまいません。
前セクションのステップ
4 の後に、オーバーダブをお試しください。
ヒント:ステップ
3 で、ループ終了のタイミングで録音ボタンを押す代わりに
再生ボタンを押すと瞬時にオーバーダブが始まりますので、最初のループが終
わった後にループの途中からパンチインを行うのではなく、元のループの終わ
りと同時に音を重ねはじめることが可能となります。
アンドゥ(やり直し)- ミスをチャンスとして捉える心がけ
ここで、一つのアドバイスを添えて、アンドゥ機能を紹介します。アンドゥ機
能は「ミスをなかったことにする」ものではなく、クリエイティブな流れの一
環として捉えることができます。元のイメージと若干違う表現を行ってしまっ
たとしても、それ自体がさらなる想像力をかき立ててくれる可能性を多いに秘
めています。
付録:ルーピング・チュートリアル