Manual
ADAPTIVE - アダプティブ・チェックボックス
「ADAPT」は「順応」「適合」という意味の単語です。SHAPE と
COMPRESS エフェクトでは、アダプティブ機能を使用することにより、
原音の変化に合わせてエフェクトの設定自体を自動的に調節させる
ことができます。
NOTE: いずれか、または両方の ADAPTIVE チェックボックスを外す
と、そのコントロールは
MANUAL(マニュアル - 手動)に変わります。
手動で設定を調節するには、ナビゲート・ボタンで調節したいパラ
メーターのエディット・タブを表示させ、ノブを回します。
SHAPE - シェイプ・コントロール
「SHAPE」は「形成」という意味の単語です。VoiceLive 2 の SHAPE
コントロールは、ADAPTIVE チェックボックスをオンさせることで
有効となる、自動調節型の
EQ です。SHAPE プロセッシングはカー
ディオイド・マイクの近接効果による音のこもりを軽減させ、声に
空気感とブライトネスを与えます。
0% 〜 50% の範囲ではこもりを
軽減させながら、一般的な範囲でブライトネスを与えます。
50% 〜
100% の設定では、ブライトネスがさらに強調されます。
こもりの軽減
低周波数帯域が少ない声質のシンガーにとって、サウンドのこもりの
軽減は微量となり、場合によってはその違いが確認しにくいかもしれ
ません。これは心配することではなく、低域に関しては特別な対策を
講じる必要がないことを意味します。一般的な男性シンガーやマイク
を口に近づける女性シンガーの場合は、差が確認できる範囲で、有効
にベースが低減されます。声の低域が多すぎると、帯域がかぶる他の
楽器と音が混ざり、全体的なサウンドが「団子状態」になりがちです。
低域を下げることで相対的な比重が中域・高域に移り、楽器隊との
分離が向上します。
最後に、「近接効果」と「カーディオイド」といった用語と低域のこも
りの関連を解説します。典型的なヴォーカル・マイクは、マイクの
前面からの音を主として背面から音を拾わない、「カーディオイド」と
いわれるハート型のピックアップ形状を持ちます。これは、マイクが
シンガーの声を集音しながら他の楽器等の音を極力排除するためのも
のです。この特性の副作用として、ほとんどのカーディオイド・マイ
クでは、近接すると低域が強調されます。この現象はマイクの「近接
効果」と呼ばれます。
VoiceLive 2 のシェイプ機能はマイク入力のヴォ
イスを継続的に解析し、プロフェッショナルなプロダクションのバラ
ンスに近づけます。
グローバル・コントロール: TONE - トーン
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