レファレンス・マニュアル Japanese Reference Manual Perform-V
安全のための注意事項 重要 - 安全のための注意事項 EMC / EMI 本書で使用する記号 1 2 4 5 はじめる前に このドキュメントについて サポート VoiceSupport ユーザー登録 6 7 7 7 8 PITCH - ピッチ補正 & ピッチ・ガイド ピッチ補正について ピッチ・ガイド 31 32 33 ファンタム・パワー/ Mic Control /曲間トーク 48V(ファンタム・パワー) Mic Control TALK - トーク・オン/オフ 34 35 36 38 TAP - タップ・テンポ 39 41 42 42 イントロダクション イントロダクション 9 10 接続図 11 RoomSense / AUX インプット RoomSense AUX インプット エフェクト エフェクトについて エフェクトのオン/オフ エフェクトのエディット 13 14 17 18 43 Switch-3 / Switch-6 フットスイッチ PEDAL - ペダル(Switch-3 / Switch-6)インプット44 45 Switch-3 45 Switch-6
安全のための注意事項 安全のための注意事項 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 1
安全のための注意事項 重要 - 安全のための注意事項 1. 注意事項をお読みください。 2. 注意事項の書類は手の届くところに保管しておい てください。 3. 全ての警告に従ってください。 4. 全ての指示に従ってください。 5. 本機器は水の近くで使用しないでください。 6. 掃除には、乾いた布のみを使用してください。 7. 換気口は塞がないようにしてください。製造者の 指示に従って設置してください。 8. ラジエーター、暖房送風口、ストーブをはじめ、 熱を発生する機器(アンプを含む)の近くに設置 しないでください。 9. 有極プラグやアース付きプラグは安全性を確保す るための構造です。無効にしないでください。有 極プラグは、二本のブレードのうち、一方が幅広 になっています。アース付きプラグは、二本のブ レードと、一本のアース棒が付いています。幅広 のブレードおよびアース棒は、使用者の安全を守 るためのものです。製品に付属するプラグがコン セントの差し込み口に合わない場合は、電気工事 事業者に相談し、古いコンセントを新しいものと 交換してください。 10.
安全のための注意事項 保守整備(サービス) 警告 ►►サービス作業は、必ず資格を持ったサービス技師が ►►火災や感電のリスクを軽減するために、機器を雨や 実施してください。 ►►内部にユーザーがサービス作業を実施できる部品は 湿気にさらさないでください。花瓶等液体の入った ものを機器の上に置かないでください。 ►►必ずアースを正しく接続してください。 ►►製品に同梱されているものと同様の、アース付 3 芯 の電源コードを使用してください。 ►►適切な電源コードとプラグ形状・動作電圧は地域に よって異なります。 ►►電圧を確認し、正しいタイプのものを使用してくだ さい。 ございません。 電圧 プラグ規格 110 to 125 V UL817 and CSA C22.2 no 42. 220 to 230 V CEE 7 page VII, SR section 107-2D1 / IEC 83 page C4.
安全のための注意事項 EMC / EMI Electromagnetic compatibility / Electromagnetic interference 本機器は FCC 規準 Part 15 に準ずる Class B デジタル 機器の制限事項に適合するための試験に合格していま す。 これらの制限事項は、居住地域での設置時に生じうる 有害な電波障害を規制するために制定されたものです。 本機器は無線周波エネルギーを生成・使用しており、 これを放射することがあります。指示に従った設置と 使用を行わないと、無線通信に障害を及ぼす可能性が あります。しかしながら、特定の設置状況において電 波干渉を起こさないという保証はありません。 For Customers in Canada This Class B digital apparatus complies with Canadian ICES-003.
安全のための注意事項 本書で使用する記号 三角形に括られた矢印付きの落雷マークは、 接触すると感電の恐れがある、危険な高電 圧の絶縁されていない部品が機器内部に配 置されていることを示します。 三角形に括られた「!」サインは、機器を操 作またはサービス作業を実施するうえで重 要な指示が、製品に付属の文書類に記載さ れていることを示します。 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 5
はじめる前に はじめる前に Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 6
はじめる前に このドキュメントについて サポート VoiceSupport このマニュアルには、Perform-V の機能と操作方法の情 報が含まれます。 このマニュアルを読んだ後で本機の操作等についてご 質問がございましたら、弊社サポートまでご連絡くだ さい VoiceSupport は、TC-Helicon 製品のポテンシャルをフ ルに引き出し、最新ニュースや使用上のヒント等を閲 覧するためのアプリケーションです。主な機能は次の 通りです。 本レファレンス・マニュアルの最新版は、次の URL か らダウンロードできます。 tc-helicon.com/support/product/ 主な機能は次の通りです。 tc-helicon.
はじめる前に ユーザー登録 VoiceSupport から Perform-V を登録するには、VoiceSupport を起動し、ACCOUNT ボタンを押します。 次の URL から登録を行うことも可能です。 account.tc-helicon.
イントロダクション イントロダクション Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 9
イントロダクション イントロダクション クイックスタート・ガイドを ご一読ください この度は、Perform-V をご購入いただき、ありがとうご ざいます。 Perform-V は、ステージ上でのパフォーマンスに新し い可能性を広げる、スタンド・マウントのヴォーカル・ プロセッサーです。 グローバル・ピッチ補正機能は、ピッチをゆるやかに 直近の音程に動かします。詳細は、「PITCH - ピッチ補 正 & ピッチ・ガイド」セクションをご参照ください。 Perform-V は様々な機能を搭載しています。アダプティ ブ・トーン(自動 EQ /ディエッサー/ゲート/コンプ レッション)機能は、様々な環境において、ヴォイス がミックスに埋もることなく、リスナーにとって聴き 取りやすいサウンドに仕立て上げます。詳細は、 「TONE - トーン」セクションをご参照ください。 ピッチ・ガイド機能は、音程のシャープ/フラットさ 加減を表示し、正確な音程での歌唱を支援します。ラ イブ/リハーサル問わず、実用性の高い機能です。 詳 細は、「ピッチ・ガイド」セクションをご参照ください。 本レファレンス・マニュアルは、クイ
接続図 接続図 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 11
接続図 MIC OUT MIC IN PEDAL AUX 1 2 3 SWITCH-3 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 12
エフェクト エフェクト Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 13
エフェクト エフェクトについて エフェクトは、Perform-V 本体からは 3 種類使用できま す。ビーム・プリセットでは、さらに 4 種類のエフェ クトから選択できるようになります。 DOUBLE - ダブリング(オンボード) SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH SET 48V 1 DOUBLE 2 REVERB 3 ECHO TAP REVERB - リバーブ(オンボード) TALK TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V 1 DOUBLE 2 REVERB 3 ECHO TAP TALK DOUBLE エフェクトがアクティブの状態 REVERB エフェクトがアクティブの状態 ダブリングは、同じメロディを数回録音することで音 に厚みを与えるレコーディングのテクニックです。こ の効果は、ジャンルを問わず多くのレコーディングで 聞かれます。DOUBLE は、オクターブ・アップまたは ダウンのヴォイスを含めることができます。 リバーブは、ヴォーカルで最も一般的といえるエフェ クトで、残響音を加えま
エフェクト ECHO - エコー(オンボード) SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V 1 DOUBLE 2 REVERB HARMONY - ハーモニー(ビーム) MEGAPHONE - メガホン(ビーム) 原音をベースに、異なる音程を重ね、バックアップ・ シンガーさながらのハーモニーを生成します。ハーモ ニー・ヴォイスのキーは、AUX インプットまたは内蔵 RoomSense マイクに入力された信号を元に解析されま す。AUX インプットにコード情報を含む音声を入力す るか、RoomSense マイクの近くでコードを発音する楽 器を演奏します。 声にフィルターをかける、または歪みを加えるエフェ クトは、MEGAPHONE のカテゴリーに含まれます。古 いラジオや、エッジの効いたアタックの歪み、といっ た効果が得られます。大音量の PA システムを使用する 場合には、注意点があります。これらのサウンドには 大胆な設定の EQ が使われるため、フィードバックが 生じやすくなります。 3 ECHO TAP TALK ECHO エフェクトがアクテ
エフェクト HARDTUNE(ビーム) 「ハード」チューンという名称ながら、HardTune はハー ドなピッチ補正のみならず、自然な効果も得られます。 その度合いは、スタイルによって異なります。スタイ ルのネーミングはいたって自然で、ナチュラルなサウ ンドを持ったスタイルには「Natural」 (ナチュラル)と いう名称が与えられています。 「Pop」 (ポップ)は、そ の真逆に位置するサウンドとなります。 µMOD(ビーム) μ MOD はマイクロ・モジュレーションの略で、フラ ンジャーやコーラスといったエフェクトが含まれます。 これらのエフェクトは通常隠し味的に使用されますが、 使うことでサウンドの印象が大きく変わるエフェクト でもあります。 HardTune を正しく動作させるには、キー情報が必要で す。HARMONY 同様、コード楽器または外部信号を使 用します。 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 16
エフェクト エフェクトのオン/オフ エフェクトをオン/オフするには、該当するボタン (REVERB / DOUBLE / ECHO)をタップします。オ ン時にはグリーン、オフ時にはホワイトに点灯します。 SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V 1 DOUBLE DOUBLE エフェクトがアクティブの状態 2 REVERB SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 3 ECHO 1 DOUBLE DOUBLE エフェクトがオフの状態 48V TAP TALK 2 REVERB 3 ECHO TAP TALK Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 17
エフェクト エフェクトのエディット REVERB / DOUBLE / ECHO の各エフェクトは、設 定を変更できます。 変更できる設定は LEVEL(レベル) と STYLE(スタイル)で、自身の声と曲に合った設定 の組み合わせに変更できます。 エフェクト・レベルとスタイルの変更 エフェクトをエディットするには、該当するエフェク ト・ボタンを長押しします。 ノブを時計周りに回すと、LED の点灯部分が増え、選 択されているスタイルのエフェクトのレベル が上がり ます。 エディット・モード時には、コントロール・ノブ外周 の LED リングが点灯し、エフェクト・ボタンが点滅し ます。 LED リングは、LEVEL と STYLE 両方のエディットに 使用できます。 SET TONE TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V 1 DOUBLE 2 REVERB 48V 1 2 REVERB 3 ECHO TALK 異なる ECHO スタイルに変更され、表示色が変わった 状態 この状態でコントロール・ノブを回し続けると、変更 後の スタイルの L
エフェクト Reverb - リバーブ 変更した設定の保存 ►►Room - ルーム ►►Club - クラブ ►►Hall - ホール ►►ビーム・プリセット・スタイル 変更したエフェクトの設定内容は、リアルタイムで保 存されます。設定を保存するための特別な操作は必要 ありません。 Double - ダブル ►►1 Voice Tight - 1 ヴォイス・タイト ►►2 Voices Tight - 2 ヴォイス・タイト ►►Octave Up and Down - オクターブ・アップ & ダウ ン ►►ビーム・プリセット・スタイル Echo - エコー ►►1/4 Note - 4分音符 ►►1/8 Note - 8 分音符 ►►Slap - スラップ ►►ビーム・プリセット・スタイル Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 19
PRESETS - プリセット PRESETS - プリセット Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 20
PRESETS - プリセット プリセットについて プリセットとは、全体的なサウンドを作り出す、複数 のエフェクトの混合体のことです。個別のエフェクト の詳細については、 「エフェクト」セクションをご参照 ください。 SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V 1 DOUBLE プリセットの使い方 プリセット作成のヒント 3 つのプリセットが用意されています。次のように、用 途別に(曲の種類によって)異なるプリセットを用意 しておくことができます。 ►►速い曲では、リバーブは短め、DOUBLE を使用する ►►速い曲 ►►スローな曲 ►►例外的な音楽ジャンルの曲 際には 1 ヴォイスで使用してみてください。 ►►テンポの落ちる曲やバラード等では、リバーブはよ り長め、若干の ECHO を足すとよいかもしれません。 ►►派手なスタイルでレベルを上げ、一発芸的な特殊効 果を仕込んでおくのも手かもしれません。 2 REVERB 3 ECHO TAP TALK プリセット 1、ECHO エフェクト=オン SET TONE ANTI- FEED
PRESETS - プリセット ビーム・プリセット:プリセットのインポート Perform-V では、外部からプリセットをインポートし、 1 / 2 / 3 のボタンに割り当てることができます。 インポートしたプリセットは、最大 7 種類のエフェク トを含めることができます。 PRESET アプリの使用 VoiceSupport スマホ用 Preset アプリを使用して、Perform-V にプリ セットを転送できます。 コ ン ピ ュ ー タ ー か ら 設 定 を 転 送 し た い 場 合 は、 VoiceSupport アプリケーション(Windows / Mac OS X 対応)を使用します。 ►►最初に、転送するプリセットの割り当て先(プリセッ ►►Harmony - ハーモニー ►►HardTune (pitch correction) - HardTune(ピッチ補正) ►►Megaphone - メガホン ►►Modulation - モジュレーション(コーラス/フラン ト 1 / 2 / 3)のボタンを押します。 ►►その先は、アプリの指示に従って、プリセット・デー ジャー
PRESETS - プリセット ビーム・プリセットのエディット コントロールできる内容は、次の表の通りです(プリ セットに含まれるエフェクトに依存) HardTune Gender HardTune ジェンダー X 3 4 X X 6 X X 7 X 8 EQ Filter EQ フィルター X X Modifier モディファイアー Harmony Level ハーモニー・レベル X 2 5 µMOD 追加エフェクトをエディットするには、エフェクト・ ボタンの代わりに、プリセット・ボタンを長押しします。 その後に、コントロール・ノブで設定を変更します。 1 Megaphone - メガホン 「エフェクトのエディット」セクションで既述の通り、 通常エフェクトの設定をエディットする際には、最初 にエフェクト・ボタンを長押しします。ビーム・プリ セットでもエフェクトのエディットを行えますが、ビー ム・プリセットには本体のプリセットには含まれない エフェクトが使用されていることがあります。これら の追加エフェクトは、本体に該当するボタンがありま せん。 HardT
PRESETS - プリセット HIT ビーム・プリセット( 「ビーム・プリセット:プリセッ トのインポート」セクション参照)では、一つのボタ ンで複数のエフェクトのオン/オフの状態を瞬時に切 り替えることが可能です。この機能は、HIT と呼ばれま す。曲の序盤はリバーブのみ、途中からハーモニーと エコーを加えたい、といった状況において使用できま す。 HIT を押した際の音をどれだけ変化させるかはユーザー 次第です。バースとコーラスのサウンドを微妙に変化 させたい程度かもしれませんし、曲の一部で音を劇的 に変えたい場合があるかもしれません。曲に適した演 出を行うことを念頭に、様々な組み合わせをお試しく ださい。 HIT のオン/オフ HIT のエディット ►►HIT のオン/オフを切り替えるには、プリセット・ HIT の設定は動的 に変更され、HIT オン/オフの 2 つの 状態を、任意にエディットできます。 ボタンを押します。 ビーム・プリセットの点灯色がグリーンからブルーに 変わり、HIT がオンになっていることを示します。 SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH
PRESETS - プリセット 例: HIT オフ時の設定の変更 HIT がオフの状態で ECHO エフェクトがオンになって いるプリセット(1)を選んだとします。 SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V 1 DOUBLE 2 REVERB 3 ECHO TAP TALK HIT= オフ、ECHO =オン ここで ECHO をオフにし、DOUBLE と REVERB をオ ンにしてみます。 SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V 1 DOUBLE 2 REVERB 3 ECHO TAP TALK HIT =オフ、DOUBLE ならびに REVERB =オン これで、プリセット 1 の HIT =オフ の状態にする度に、 DOUBLE ト REVERB がオンとなります。 HIT =オン の設定も、 同様の手順でエディットできます。 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 25
TONE - トーン TONE - トーン Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 26
TONE - トーン TONE について TONE モジュールは、 次のプロセッシングの集合体です。 TONE モジュールのオン/オフ EQ ►►EQ ►►コンプレッション ►►ディエッサー ►►ゲート TONE は任意にオン/オフできますが、常時オンでご 使用いただくことをお勧めいたします。 EQ(イコライゼーション)は、声の特定の周波数帯域 を強調、または抑える処理です。低域を下げて音のこ もりを補正したり、高域を強調して音をよりオープン にする、といった用途に使用されます。現代のポピュ ラー音楽では、ほぼ全てのレコーディングにおいてリー ド・ヴォーカルには何らかの EQ 処理が施されています。 Perform-V をミキサーに接続する際には、次の点をご確 認ください。 ボーカルに、これらの処理を施せます。 ►►EQ がフラット な状態であること ►►エフェクトが使用されていないこと トーンをオンにするには、TONE ボタンを押します。 SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH ミキサーのセットアップについての追加情報は、次の 「Craig s Corne
TONE - トーン コンプレッション ディエッサー ゲート コンプレッションは、音量の一番小さい場面と大きい 場面の音量差を圧縮する処理です。音量差を少なくす ることで、ミックスに収まりやすい、均一なサウンド が得られます。現代のポピュラー音楽では、ほぼ全て の場面においてリード・ヴォーカルには何らかのコン プレッション処理が施されています。 ディエッサーは、歯擦音(「サ」行に代表される音)を 抑える処理です。 ゲートは、入力が特定の音量を下回った際にレベルを 落とす、またはオフにする処理です。 コンプレッション処理は副作用として歯擦音を強調し がちなため、多くの場合、この二つの処理はセットで 行われます。 ポピュラー音楽のドラムのように、発音時と無音時が はっきりしている楽器に対して多く使用されます。 ヴォーカルでは、フィードバックを予防するための対 策の一つとして使用されます。ゲートは音の消え際で 音が突然途切れたように聴こえてしまうといった副作 用が起きがちなため、ボーカル用途でゲートを使って 音をオフにしてしまうことは稀で、歌唱の合間ではレ ベルが落ちる、といった設定で使用されるのが
ANTI-FEEDBACK - アンチ・フィードバック ANTI-FEEDBACK アンチ・フィードバック Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 29
ANTI-FEEDBACK - アンチ・フィードバック アンチ・フィードバックについて フィードバックについての一般的な追加情報は、次の Craig s Corner 動画をご参照ください(英語のみ)。 フィードバックは、ライブ・ヴォーカリストにとって 一番の天敵と言っても過言ではないかもしれません。 youtube.
PITCH - ピッチ補正 & ピッチ・ガイド PITCH ピッチ補正 & ピッチ・ガイド Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 31
PITCH - ピッチ補正 & ピッチ・ガイド ピッチ補正について 生声である限り、常時数学的に完璧な音程で歌い続け ることは不可能であり、また好ましいことでもありま せん。Perform-V には、自然に聴こえることを目的とし た、ゆるやかなピッチ補正を施すオプションが用意さ れています。ピッチ補正機能は、入力のヴォイスの音 程を、直近のセミトーンに近づけます。 ピッチ補正をオン/オフにするには、PITCH ボタンを 押します。 SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V 1 DOUBLE ►►点灯色=ホワイト: ピッチ補正=オフ ►►点灯色=グリーン: ピッチ補正=オン 2 REVERB 3 ECHO TAP ピッチ補正とモニタリング時の ダブリング ピッチ補正を初めて使う場合、声がダブリングされて 聴こえてくる錯覚を覚えるかも知れません。これはピッ チ補正によって修正された声と、自分の元の声の音程 のズレにより発生する現象です。この錯覚は、ピッチ 補正を使っていくうちに慣れてくるでしょう。またオー ディエンスにはこのダブリング効果は聴き取れないの
PITCH - ピッチ補正 & ピッチ・ガイド ピッチ・ガイド 発声中に自分の音程を客観的に評価することは、シン ガーにとって基本的な行為の一つでありながら、必ず しも簡単なことではありません。モニター環境等に左 右されるライブ環境では、どれだけの技術と経験をもっ てしても困難、といった場面も日常的に起こりえます。 ピッチ・ガイドは、歌唱の音程のシャープ/フラット 具合を表示する機能です。常時シャープまたはフラッ ト気味であったり、メロディーラインの特定の音符だ けがずれてしまう、といった音程コントロールの癖を つかむ目的にも、有意義なツールとしてご使用いただ けます。 SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH SET 48V 1 DOUBLE 2 REVERB 3 ECHO TAP ピッチ・メーターの表示は次の通りです: ►►音程が正確な場合、LED はグリーンに点灯します。 ►►音程がフラットな場合、リング左側の LED がイエ ロー/レッドに点灯します。 ►►音程がシャープな場合、リング右側の LED がイエ ロー/レッドに点灯します。 SET AN
ファンタム・パワー/ Mic Control /曲間トーク ファンタム・パワー/ Mic Control /曲間トーク Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 34
ファンタム・パワー/ Mic Control /曲間トーク 48V(ファンタム・パワー) 外部ファンタム電源を必要とするコンデンサー・マイ クを使用する場合は、48V ボタンを 2 秒長押しするこ とでファンタム電源をオンにできます。 TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V 1 ファンタム・パワー=オン 2 使用するマイクの種類が分からない場合は、マイクの 資料をご確認ください。通常、48V をオンにすること でダイナミック・マイクが損傷されることはありませ 3 ん。 TAP TALK Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 35
ファンタム・パワー/ Mic Control /曲間トーク Mic Control Mic Control の起動 Mic Control 機能をオンにするには、先にファンタム・ パワーをオンにしておく必要があります( 「48V(ファ ンタム・パワー) 」セクション参照) 。 次に、Mic Control のモードを選択します。48V ボタン を長押しして、PRESETS 1 / 2 / 3 ボタンのいずれか を押します。 48V ボタン+ PRESETS 1 ボタン: Mic Control の終了 48V ボタン+ PRESETS 2 ボタン: MP-75 モード 48V ボタンを長押しして、プリセット 1 ボタンを押すと、 Mic Control 機能がオフになります。 48V ボタンを長押しして、プリセット 2 ボタンを押すと、 Mic Control 機能は MP-75 モードに設定されます。 通常のコンデンサー・マイクを使用する場合は、この 設定をご使用ください。Mic Control が他のモードに設 定されていると、使用中に不意に Perform-V のボタンが 押された動作をする
ファンタム・パワー/ Mic Control /曲間トーク 48V ボタン+ PRESETS 3 ボタン: MP-76 モード Mic Control ボタンに割り当て可能な パラメーター 48V ボタンを長押しして、 プリセット 3 ボタンを押すと、 Mic Control 機能は MP-76 モードに設定されます。 MP-75 と MP-76 モードでは、次のパラメーターが割り 当てられます。 MP-76 モードでの動作は次の通りです。 ►►Double - ダブル ►►Reverb - リバーブ ►►Echo - エコー ►►Tap Tempo - タップ・テンポ ►►Talk - トーク・オン/オフ ►►Preset 1 - プリセット 1 ►►Preset 2 - プリセット 2 ►►Preset 3 - プリセット 3 ►►Tone - トーン ►►Anti-Feedback - アンチ・フィードバック ►►Pitch - ピッチ・オン/オフ ►►上ボタン:DOUBLE エフェクトのオン/オフ ►►左ボタン:プリセット 1 を選択 ►►右ボタン:プリセット 2 を選択 ►►下ボタン:
ファンタム・パワー/ Mic Control /曲間トーク TALK - トーク・オン/オフ MC /曲間のトークは、ライブ中の観客との重要なコ ミュニーケションの一つです。曲間のトークでは、歌 うときのヴォーカル・エフェクトがオンのままでは違 和感が残ります。TALK ボタンは、こういった場合に使 用します。 SET DOUBLE TALK をオンにすると、TONE を除く Perform-V の全て TONE ANTIPITCH 48V FEEDBACK のエフェクトがオフになります。 TALK がオンの状態でも、AUX 信号は XLR アウトから 1 出力されます。 ロック/ミュート TALK ボタンを長押しすると、ロック/ミュート・モー ドに入ります。 ロック/ミュート・モードでは、XLR とヘッドフォン を含む全てのアウトプットがミュートされ、Perform-V のフロントパネル操作も無効となります。セット間で 場を離れるなどの状況を想定した機能です。 ロック/ミュート・モードでは、TALK ボタンが点滅を 続けます。 TALK をオン/オフするには、TALK ボタンを押します。 2
TAP - タップ・テンポ TAP - タップ・テンポ Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 39
SET TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V TAP - タップ・テンポ 1 DOUBLE REVERB 現行テンポの表示 テンポの調節 2 TAP ボタンを押すと、ECHO エフェクトの反復のテン ポに合わせてボタンが点滅します。 エコーを楽曲のテンポに合わせるには、曲のテンポに 合わせてボタンを数回押します。 3 ECHO TAP TAP ボタン TALK 倍速または半速でタップすることで、エコーの拍を変 更できます。 ECHO エフェクトを選択してオンにしているにも関わ らず TAP ボタンがつかない場合は、エコーがテンポに 依存しない「スラップ」のスタイルに設定されている と思われます。 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 40
RoomSense / AUX インプット RoomSense / AUX インプット Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 41
TONE ANTI- FEEDBACK PITCH 48V RoomSense RoomSense / AUX インプット 1 AUX インプット AUX インプットは生演奏の 信号には適しません Perform-V 本体の前面には、RoomSense マイクが装備 2 されています。 MIC OUT MIC IN PEDAL AUX 3 TAP TALK AUX インプットに入力した信号は、コード解析を行っ た後に出力されるため、入力と出力で若干のタイミン グのずれが生じます。音楽プレイヤーの再生をする限 りこの遅延は問題となりませんが、楽器の生演奏には 向きません。楽器の生演奏の信号を AUX インプットに 接続すると、楽器そのものと Perform-V からの発音と のタイミングがずれ、演奏家を「演奏不能」な状態に 陥れかねません。 音楽プレイヤーを AUX インプットに接続した状態 内蔵マイク(PRESETS 3 ボタン下) このマイクは、2 つの用途に使用できます。 ►►AUX インプットになにも接続されていない状態で ハーモニーまたは HardTune エフェクト
Switch-3 / Switch-6 フットスイッチ Switch-3 / Switch-6 フットスイッチ Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 43
Switch-3 / Switch-6 フットスイッチ PEDAL - ペダル(Switch-3 / Switch-6)インプット Perform-V の PEDAL ジ ャ ッ ク に 別 売 オ プ シ ョ ン の Switch-3 または Switch-6 フットスイッチを接続するこ とで、外部フットスイッチから機能をコントロールす ることができるようになります。 MIC OUT MIC IN PEDAL AUX 1 2 Switch-3 または Switch-6 の接続 接続には、Switch-3 または Switch-6 フットスイッチに 付属の TRS ケーブルを使用します。Perform-V は、本体 の起動時に接続されているフットスイッチの検知を行 いますので、Switch-3 または Switch-6 フットスイッチ の接続は本体の電源を立ち上げる前に行ってください。 Switch-3 と Switch-6 を入れ替える場合は、途中で一度 Perform-V の電源を落とす必要があります。 3 SWITCH-3 SWITCH-6 1 2 3 4 HIT PLAY/
Switch-3 / Switch-6 フットスイッチ Switch-3 デフォルトの状態では、Switch-3 には次の機能が割り 当てられます。 ►►スイッチ 1:プリセット 1 ►►スイッチ 2:プリセット 2 ►►スイッチ 3:プリセット 3 Switch-6 フットスイッチの機能割り当て変更 各フットスイッチに割り当てられている機能は、変更 できます。次の機能を除いて、基本的に Perform-V のど のボタンの機能にも割り当てを変更できます。 ►►TRIM ►►48V ►►ヘッドフォン・レベル ►►ロック/ミュート(TALK は可能) Switch-6 は、ボタン数の違いを除けば、機能面と操作 面のいずれの面においても Switch-3 と変わりません。 デフォルトの状態では、Switch-6 の追加の 3 つのボタ ンには次の機能が割り当てられてます。 ►►スイッチ 4:DOUBLE エフェクト・オン/オフ ►►スイッチ 5:REVERB エフェクト・オン/オフ ►►スイッチ 6:ECHO エフェクト・オン/オフ 機能割り当て変更の手順は次の通りです。 ►►フットスイッチを踏ん
付録 付録 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 46
付録 ファクトリー・リセット 本体を工場出荷時の設定にリセットするには、ECHO と DOUBLE ボタンを押しながら Perform-V の電源を立 ち上げます。 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 47
仕様 仕様 Perform-V – レファレンス・マニュアル - Japanese Reference Manual (updated 2015-11-17) 48
仕様 アナログ・インプット マイク・インプット コネクター XLR 入力インピーダンス バランス:2.8 k Ω、アンバランス:1.4 k Ω 最大入力レベル -28 dBu 〜 +2.8 dBu EIN @ max gain, 150 Ω Zsource -128 dBu A-weighted マイク S/N 比 > 105 dB A-weighted ファンタム・パワー +48V A/D 変換 24 ビット、128x オーバーサンプリング・ビットストリーム、115 dB S/N 比(A-weighted) AUX インプット コネクター 1/8" ステレオ・ミニジャック 入力インピーダンス 20 k Ω 最大入力レベル +2.
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