Studio Konnekt 48
ベ
ースに対する
3
バ
ンド・コンプレッション
ベースに対して
3
バンド・コンプレッションを使用する場合、高周波数帯をそのまま通しながら、低周波数帯に対してのみコンプレッションを施す使用法が考え
られます。こうすることにより、サステインを得るなどのコントロールが行え、倍音に影響することなくベースにパンチを与えることができます。
グ
ループされたセクションに対する
3
バ
ンド・コンプレッション
グループを組んだソースの集合体に対してコンプレッションを行いたい場合は、
3
バンド・モードは極めて効果的になりえます。
3
つの周波数バンドに対して独立
したコンプレッション設定を行えるため、ミックス全体に透明感を与えることができます。
ヴォーカルに対するフルバンド・コンプレッション
密着度が高く空気感のあるヴォーカルを得るには、フルバンド・コンプレッションを使用し、遅いアタックと速いリリースを使用します。一度コツさえつかめれば、
極めてシンプル且つ効果的なテクニックです。
ギターに対するフルバンド・コンプレッション
音程感の強い楽器でも、適切なプロセッシングを行うことによりパーカッシブな方向へと変貌させることができます。リズム・ギターにフルバンド・コンプレッ
ションを施すことにより、演奏のリズムやパーカッシブな特徴を強調した、シャープでファンキーな効果を得ることができます。
リミッター
リミッターは、ソースで稀に生じる極端なピークによるオーバーロードを防ぐ目的に使用します。これは、コンプレッサーでは十分に捉えきれない、または抑え
きれないピークに対して有効です。コンプレッサーとリミッターを
2
段階で使用する手法では、コンプレッサーをソフトなダイナミクス圧縮に、リミッターを極端
なピークの制圧に使用します。
EQ
セクション
Fabrik C Studio
の
EQ
セクションは
4
バンドのパラメトリック構成で、ハイ/ローパス・フィルターを内蔵しています。ノッチ/パラメトリック/シェルビン
グ/カットのフィルター・タイプを選択できます。ノッチフィルターは極めてシャープで、
0.01
オクターブまで範囲を狭めることができます。よりゆるやかなカー
ブが求められる場合は、
3
/
6
/
9
/
12dB/oct.
のスロープを得られるシェルビング・タイプを使用します。カット・フィルターでは最大
12dB/oct.
のフラット・ア
ンプリチュードと、フラット・グループ・ディレイのタイプが使用できます。ナチュラルで「礼儀正しい」バンドワイズが欲しい場合には、パラメトリックを選
択します。
ディエッサー
ディエッサーとは、歯擦音などのシビランスの周波数帯域にのみ作動する種類のコンプレッサーです。ヴォーカル・トラックなどでは「サ」行の音のみが強い場合
があり、この様な状況においてディエッサーは有効です。
ヘッドルーム
Fabrik C Studio
の内部処理は、クリッピングを回避するために全て
48
ビットで行われ、リミッターの出力まで
24
ビットにトランケートされない様に設計され
ています。
FABRIK C STUDIO
40