Studio Konnekt 48 ユーザーマニュアル Japanese Version
重要 - 安全のために 正三角形に括られた矢印付きの落雷マークは、人体に対して 正三角形に括られた「!」サインは、本体の使用上、あるいは 有害な高電圧の電気ショックを与えうる部品が本体内部に配置 サービス/メンテナンス上で、重要な情報が製品に同梱の取扱 されていることを示します。 説明書に含まれていることを示します。 1 必ずお読みください。 警告! 2 この書類は手の届くところに保管してください。 • 3 全ての警告をお守りください。 4 全ての指示に従ってください。 5 本機を水気の近くで使用しないでください。 • 必ずアースを正しく接続してください。 6 本体の手入れは、乾いた布で乾拭きしてください。 • 製品に同梱されているのと同様の、アース付 3 芯の電源ケーブルを使用 7 換気に必要となる本体の開口部は塞がないでください。本体の設置は、 製造者の指示に従ってください。 • 適切な電源ケーブルとプラグ形状・動作電圧は地域によって異なります。 ラジエーター、ヒート・レジスター、ストーブ、音響用アンプリファ • 以下の表に従い、各地域の規格に準
EMC / EMI & CERTIFICATE OF CONFORMITY - 海外準拠基準に基づく記載 EMC / EMI 本機器は FCC 基準 Part 15 に準ずる Class B デジタル機器の制限事項に適合 するための試験に合格しています。 これらの制限事項は、居住地域での設置時に生じうる有害な電波障害を規制 するために制定されたものです。本機器は無線周波エネルギーを生成・使用 しており、これを放射することがあります。指示に従った設置と使用を行わ ないと、無線通信に障害を及ぼす可能性があります。しかしながら、特定の 設置状況において電波障害を起こさないという保証はありません。本機器が ラジオやテレビの受信に障害を与えていないかを判断するには、本機器の 電源を落としてから再投入してください。障害を及ぼすことがわかった場合、 次の方法で障害の解消を試みることを推奨します。 • 受信アンテナの方向、設置場所を変更する Certificate of Conformity TC Electronic A/S, Sindalsvej 34, 8240 Risskov, Denmark, hereby d
目次 イントロダクション 付録 重要 - 安全のために . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .a 海外準拠規格に基づく記載 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .b 目次 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .3 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .4 セットアップの前に . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .5 動作環境 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
はじめに StudioKonnekt 48 は、ワールドクラスの DSP エフェクト/豊富な I/O オプション/スピーカー・マネージメント等のパワフルなツールを搭載し、レコーディ ングからミックスそしてモニタリングまで、スタジオにおけるワークフロー全般においてプロフェッショナル・レベルでの高い基本性能を実現します。 IMPACT II™ プリアンプ搭載の豊富な I/O ワールドクラスの DSP エフェクト System 6000 搭載のアルゴリズムをベースに開発された Fabrik C • IMPACT II™ プリアンプを 4 基搭載 • 同時使用可能 12 アナログ・イン/ 12 アナログ・アウト • ハイレゾリューション・インプット・メーター • Reverb 4000 アルゴリズムをベースに開発された Fabrik R リバーブ • 96 kHz ADAT(8 系統/ SMUX)、ワードクロック、S/PDIF • 全プラグイン VST/AU 対応 • 24 イン/ 24 アウトの DAW ストリーミング・チャンネル • チューナー内蔵 • デジタル・コントロ
セットアップの前に 開梱 • • * 化粧箱を上から開き、ケーブルを取り出します。 発泡スチロールを取り出し、両手で Studio Konnekt 48 を取り出し ます。 • • Studio Konnekt 48 のビニール袋を外します。 Studio Konnekt 48 本体に搬送による破損等が見られないことを確認し ソフトウェアのインストール ます。 • • 本体が破損している場合は、宅配業者と販売店にご相談ください。 • 本体が破損している場合は、全ての梱包物を保管してください。これら があります。 梱包物の確認 次の梱包物が含まれていることをご確認ください。 Konnekt を接続する前にソフトウェアをインストールすることを推奨し ます。 • 将来的な搬送の可能性に備え、全ての梱包物を保管しておくことをお勧 めいたします。 最新のソフトウェアをご使用ください。 www.tcelectronic.
フロントパネル channel 1 preamp channel 2 preamp OFF -20dB max max TM -20dB mic/inst input gain trim IMPACT II technology channel 4 preamp OFF max gain trim TM 2 2 3 4 5/6 power 48V OFF ON min max output studiokonnekt 48 PAD - パッド・セレクター などに生じます。 3 ファンタム・パワーを必要とするコンデンサー・マイクを使用する場合 GAIN/TRIM - ゲイン/トリム 入力レベルを設定します。[前述(2)参照] は、(10)の通りファンタム・パワーを ON にします。 メーター 1 〜 4 の入力レベル LED(6)は入力レベルを示します。赤い 4 0 dB LED の点灯は、信号がホット過ぎることを示します。この場合は、 PHONES 1/2 - ヘッドホン 1/2 ノブ ヘッドホン出力 1/2 のレベル・コントロールです。
フロントパネル s1 phones 2 6 メーター master level ADAT SPDIF 1-8 1-2 1 ) 2 TOS 1-2 3-4 3 4 MIDI IN OUT 5/6 valid FireWire O -3 -6 -12 -24 -40 7/8 9/10 11/12 dB (ch11-12) モート/ TC Near ソフトウェア・ミキサーのいずれかから設定できま OFF ON す。VALID LED は、ノブの位置が実際のレベル設定と一致している場合 に点灯します。 min max output 1、2、3、4: フロントパネルの入力端子に入力された信号のレベルを 7 8 VALID - 有効 LED power マスター・アウトプット・レベルは OUTPUT ノブ/ Studio Kontrol リ 48V 9 OUTPUT - アウトプット・レベル・コントロール studiokonnekt出力レベルを設定します。ノブを操作すると、その設定が優先されます。 48 10 48V - ファンタム・パワー 表示します。
リアパネル CAUTION in 100-240VAC~ 50-60Hz, 25W WCK out in spdif out opto out in tos 3-4 RISK OF ELECTRIC SHOCK DO NOT OPEN WARNING remote 8 7 ch1|left right left right left right left TOSLINK 電源の入力です。Studio Konnekt 48 はスイッチモード電源を採用して 最大 4 チャンネルの S/PDIF 信号を入出力できます。 6 6 5 right left MIDI IN / OUT WCK IN - ワードクロック入力 標準 MIDI IN/OUT 端子です。 Studio Konnekt 48 をスタンドアロ 外部ワードクロック・ジェネレーターを使用する場合は、この BNC ン・モードで使用する場合は、MIDI OUT は常に MIDI THRU として機 端子にワードクロック信号を供給し、SYSTEM SETTINGS ページの 能します。 7
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コントロールパネル/ MIXER - ミキサー・ページ 10
コントロールパネル/ MIXER - ミキサー・ページ 1 セレクト・タブ 4 セットアップ内の Konnekt と、SYSTEM SETTINGS ページを切り替え AUTO SHRINK - 自動縮小 「チャンネル消去」機能は未使用の入力チャンネルを完全に非表示と ます。 するのに対して、自動縮小を選択すると未使用のチャンネルは縮小版で 表示されます。 例 2 Studio Konnekt 48 の入力端子にケーブルを未接続の状態で AUTO ページ・タブ SHRINK ボタンを押すと、このような表示となります。 選択した Konnekt のミキサー/セットアップ/エフェクト/チュー ナー・ページを切り替えます。 3 ADD CHANNEL - チャンネル追加 視認性を高めるために、ディフォルトのミキサ ー・レイアウトでは全てのチャンネルは表示され ません。このドロップダウン・メニューから、表 示させるチャンネル(またはチャンネル・ペア) を追加できます。すでに表示されているチャンネ ルはグレーで表示され、選択できません。選択で きるチャンネルは通常の色で表示されます。 ミキサ
コントロールパネル/ MIXER - ミキサー・ページ オプションは次の通りです: 11 SENDS - センド 各チャンネルは、AUX センド 2 つと Fabrik R リバーブの、合計 3 系統 のセンドを持ちます。それぞれ、プリ/ポスト・フェーダーを切り替え られます。センドのルーティングは SETUP ページで指定します。 接続なし 7 マイク/ インストゥルメント/ XLR ジャック NAME - チャンネル名 (エディット可能) ミキサーのチャンネルには名称をあたえることができます。マウスのポ インタを合わせて、クリックするとテキストを入力できます。 各チャンネル共通のコントロール 8 入力メーター & +4/-10 dB センシティビィ メーターは、入力チャンネルの信号レベルを示します。入力信号が稀な ピークで「0」に到達する状態で最善の S/N 比が得られます。レベルの 12 PAN/BALANCE - パン/バランス 左マウス・ボタンでパンを設定します。 CTRL+ シフト + 左マウス・ボ タンでセンターに復帰します。 13 M/S - ミュート/ソロ M を押す
コントロールパネル/ MIXER - ミキサー・ページ 例 通常のレコーディング環境では、奏者はレコーディング・ルームでヘッド リンク アンリンク(リンク解除) ホンを装着します。トークバック機能は、レコーディング・エンジニアが 奏者に指示を出す用途に使用します。トークバック用の信号は、 Studio Kontrol リモートの内蔵マイク、MIC INPUT #4、LINE IN 12 のいずれかを 選択できます。 トークバック・マイクの選択 ディフォルトでは、Studio Kontrol の内蔵トークバック・マイクが選択され ています。 • チャンネル 4 のマイク・プリアンプかチャンネル 12 のライン入力に切 り替えるには、最初にトークバック・チャンネルを閉じます。 17 モニター・ミックス・オン/オフ TC Near のダイレクト・モニタリング機能をオン/オフ します。 OUTPUT SECTION - 出力セクション 18 トークバック機能 • studiokontrol MIC1 USER 1 MIC2 USER 2 SPDIF MIC - トークバック・マイク U
コントロールパネル/ MIXER - ミキサー・ページ 次に、ミキサーの表示を見ていきましょう。 ミキサーのチャンネル名の変更と入力のメータリングに リッスン・バック機能を選択するとそのチャンネルがディム機能に優先し、 奏者とのコミュニケーションに使用できるようになります。 ついては、前述の解説を参照してください。 Fabrik C Studio トークバック・チャンネルに対しても Fabrik C コンプレッ 19 AUX チャンネル サーをインサートすることができます。 DIM LEVEL - ディム・レベル トークバック機能を使用している間は、通常奏者のヘッド ホンに送っているミックスのレベルを一時的に下げたいも のです。このノブで、そのレベルを指定します。ディム・ レベルを通常のレベル以上に設定することはできません。* FABRIK R のリターン・レベル 「M」を押すと、Fabrik R のリターンがミュートされます。 トークバック・ルーティング AUX チャンネルにも Fabric C コンプレッサーをインサー 通常、 2 系統のヘッドホン・アウトに個別のミックス・レ トでき
プリセット管理 プリセット管理 プリセット管理はファイル・ベースで行ないます。これは、極力理解しや すく、シンプルにプリセットを管理するための配慮です。プリセットは、 それぞれ個別のファイルとしてハードディスク上に保存されます。一度プリ セットをディフォルトの位置に保存すると、プラグインを使用する時に自動 的に「FILE」メニューに選択肢としてあらわれます。 15 FILE - プリセット・ファイル・メニュー FILE ボタンを押すと、FILE メニューが開きます。FILE メニューからは、 選択されている P1 / P2 / P3 いずれかのプログラムに対して、ロード またはセーブ操作が行えます。本メニューで行える操作は次の通りです。 LOAD - ロード LOAD を選択すると、共有フォルダを含む、システム上で読み込み権限 のある任意のフォルダを選択できます。ディフォルトでは、 Studio Konnekt 48 プリセットのディフォルト位置からロードされます。ポッ プアップ・メニューには、TC Near コントロールパネルのディフォルト 位置にあるプリセットのみが表示されます。 SAVE -
SETUP - セットアップ・ページ 16
SETUP - セットアップ・ページ INPUT - インプット・セクション 入力チャンネルの一覧です。アイドル状態のインプットはグレーで表示され ます。デバイスが入力に接続されると、アイコンがその接続状況を反映しま す。 1 Studio Konnekt 48 をスタンドアロンで使用する際の設定を行います。変更 した設定を本体に反映させるには、一度本体の電源を落としてから、再投入 表示例: 接続なし STAND ALONE CLOCK SETTINGS スタンドアロン・クロック設定 します。 XLR MIC CH 1 〜 4 - マイク・チャンネル 1 〜 4 入力 チャンネル 1 〜 4 の入力はオート・センシング機能を装備しています。 接続されている端子の種類を自動的に検知し、 XLR (マイク)または 1/4"ジャック(インストゥルメント)のいずれかをグラフィカルに表示 します。 3 SYNC SOURCE - シンク・ソース 選択したソースにロックを試みます。ロックするとオレンジの LED が点灯 オプションは次の通りです: します。ロックできていない場合は LED が点
SETUP - セットアップ・ページ OUTPUT - アウトプット・セクション リンク イントロダクション OUTPUT(出力)セクションは、入力端子/ DAW / FireWire の各信号を 物理出力(出力端子)にルーティングする役割を持ちます。左から右の順に、 次のコントロールが用意されています。 リンク解除 SOURCE - ソース選択:ルーティングしたいインプットを選択します。 7 SOURCE - ソース選択 ルーティングする信号を選択します。選択肢は次の通りです。 SPEAKER - スピーカー:ソースの出力先をスピーカー・セット A / B / C から選択できます。ソースごとにトリムとディレイは独立して指定できます。 PERSONAL LABEL - 個別ラベル:出力は、ラベリングできます。 それでは、OUTPUT セクションをより詳しく見て行きましょう。 6 リンク・ボタン チャンネル・ペアをリンクする、またはリンクを解除します。 例: メイン・アウトプットは通常リンクされている状態で使用するのが一般 的ですが、L と R チャンネルに異なるディレイまたはトリム
SETUP - セットアップ・ページ DAW DAW からの出力をルーティングします。 SPEAKER SETS - スピーカー・セット スピーカーの接続に関連した設定を 3 セットまで作成し、用途に応じて簡単 に切り替えることができます。スピーカー・セット A / B / C には、名称を 与えることができます。 8 SPEAKER - スピーカーレベル/ラインレベル選択 信号を直接スピーカーに接続するか、それとも最大レベルでライン・ア ウトから出力したいかを選択します。このボックスにチェックを入れる と、マスターレベルをリモート・コントロールから調節できるようにな ります。チェックが入っていない状態では、マスター・レベルの設定に 関わらず出力が行なわれます。 DSP MAIN / AUX1 / AUX2 / FABRIK R いずれかの出力を選択できます。 AUX アウトは通常ヘッドホン用に使用されます。 重要 ! ソースがスピーカー・セットにアサインされていない場合、信号 は 0 dB(フルレベル)で出力されます。 フルレベルの信号を誤って直接スピーカーに出力してしまうこと のないように、上記
SETUP - セットアップ・ページ 10 SPEAKER SETUP - スピーカー・セットアップ 各スピーカー・セットには個別に名称を与えることができます。テキ スト・フィールドをクリックして、セット名を入力します。 BASS MANAGEMENT - ベース・マネージメント Studio Konnekt 48 はベース・マネージメント機能を搭載しています。 ベース・マネージメントは、メイン・チャンネルのベース信号を抽出し、 その信号をサブウーファーから再生させます。 Studio Konnekt 48 におけるベース・マネージメント機能の操作方法は次の 通りです。 出力をスピーカー・セットにアサインする ベース・マネージメントを使用しない場合、出力をスピーカー・セット にアサインするにはその出力の ASSIGN チェックボックスを選択し ます。 サブウーファー サブウーファーは、低周波数を再生させるためのモニターです。メインの モニターが再生できる周波数の下限の近辺から、低音を受け持ちます。 メイン・モニターの性能と容積、そして用途によって適切なスレッショルド ベース・マネージメントを使用する場
SETUP - セットアップ・ページ 14 BASS MANAGEMENT - ベース・マネージメント ベース・マネージメント機能を使用するには、いくつかの設定が必要 です。 - まずは、メイン・チャンネルを選びます。 16 + 17 HIGH PASS & LOW PASS - ハイパス & ローパス ハイパス - 「OFF」 - ハイパス・フィルターなし - 「12 dB/octave」- クロスオーバー・ポイント以上の信号に対して - 「24 dB/octave」- クロスオーバー・ポイント以上の信号に対して 12dB/oct のスロープでフィルタリング 24dB/oct のスロープでフィルタリング - BASS MANAGEMENT ボックスにチェックを入れ、メイン・チャン ローパス ネルのベース・マネージメントを有効にします。 - 「12 dB/octave」- クロスオーバー・ポイント以下の信号に対して - 「24 dB/octave」- クロスオーバー・ポイント以下の信号に対して 12dB/oct のスロープでフィルタリング 24dB/oct のスロープでフィ
Studio Recording and monitoring セットアップ例#1 - スタジオ・レコーディング & モニタリング 5.1 SPEAKER SET - ACTIVE C L R SUB MAIN SPEAKERS - ACTIVE LS RS DAW COMPUTER WITH FIREWIRE MAIN R MAIN L channel 2 preamp OFF -20dB mic/inst input IMPACT IITM technology -20dB max gain trim mic/inst input IMPACT II TMtechnology USER 1 MIC2 USER 2 SPDIF USER 3 CH5/6 USER 4 CH7/8 USER 5 DAW USER 6 max gain trim mic/inst input IMPACT II TMtechnology AUX2 TALK P1 P2 P3 PROG MIC (P1-P3) PANEL M.
セットアップ例 - スタジオ・レコーディング & モニタリング セットアップの特徴: • ギター/ベースとマイクの計 4 系統をフロントパネルに接続、 キーボードはリアパネルのライン・インプット× 4 系統に接続 • • 5.
セットアップ例 - ベース・マネージメント & インテグレーション #1 Bas management + analog integration ACTIVE SPEAKERS LEFT RIGHT SUB FIREWIRE studiokontrol MIC1 USER 1 MIC2 USER 2 SPDIF CH5/6 USER 4 CH7/8 USER 5 DAW (P1-P3) PANEL M.
セットアップ例 - ベース・マネージメント & インテグレーション セットアップの特徴: • ステレオのアクティブ・スピーカー× 1 セットと、アクティブ・サブ ウーファー× 1 台を接続。ベース・マネージメントを使用して、サブ ウーファーには LFE チャンネルの信号とメイン・チャンネルから抽出 した低周波数信号を供給 • AUX 1 と AUX 2 センドで TC Near の MIXER ページから 2 系統の ヘッドホン・モニターを作成 • コンピュータには DAW アプリケーションと TC Near コントロール パネルをインストール • S/PDIF 端子に外部デジタル・リバーブ機を接続、 INTEGRATOR プラグインを使用 * • アナログ・ライン I/O に外部アナログ・フィルター機を接続、 セットアップに統合 * 後述の INTEGRATOR セクションを参照 セットアップ手順: • SOURCE「DAW MAIN OUT 1+2」の SPEAKER をオンにして、MAIN にアサインします。 • SOURCE「DAW LINE OUT 8」を SUB に
INTEGRATOR - インテグレイター INTEGRATOR プラグインは、外部ハードウェアを DAW 環境にシームレスに統合するためのプラグインです。通常の VST / AU プラグインから、外部デジタル・ エフェクト機のルーティングを行なえます。ホスト・アプリケーションのトラックまたはバスに起動することにより、外部機器をセンドまたはインサートに使用 することが可能となります。 26
INTEGRATOR - インテグレイター インストール TEST & AUDIO - テスト & オーディオ INTEGRATOR は、TC Near コントロールパネルのインストールに含まれて 外部機器との接続が正しく行なわれていることを確認するために、L/R チャ います。 ンネルにピンクノイズのテスト信号を送ることができます。テスト信号は、 L/R チャンネル独立でオン/オフできます。 AUTO(オート – 自動)を押す パラメータ と、L/R チャンネル交互に信号が送られます。 DEVICE - デバイス 複数台の Konnekt を接続している場合、外部機器を接続する Konnekt を 選択します。 1ST AUDIO CHANNEL - 最初のオーディオ・チャンネル DAW は、Studio Konnekt 48 のオーディオ・チャンネルを自動的に検知 して名称を与えます。 Integrator は DAW とステレオの外部機器の接続を 行なうためのステレオ・プラグイン・インターフェイスとして機能するため、 2 つのチャンネルが使用されます。ここでは、その最初のチャンネル
ACTIVE SPEAKERS INTEGRATOR - インテグレイター RIGHT LEFT DAW に外部ハードウェアをインテグレートする SUB FIREWIRE MAIN L LINE 8 MAIN R 24 ページの、Reverb 4000 をインテグレートする例を見てみましょう。 DAW COMPUTER WITH FIREWIRE channel 1 preamp USER 1 MIC2 USER 2 SPDIF CH5/6 USER 4 CH7/8 USER 5 DAW AUX1 MASTER A EFFECT channel 3 preamp OFF -20dB channel 4 preamp OFF PAD -20dB phones 1 OFF PAD AUX2 CH on/off B TALK SHIFT CAT 5 mic/inst input IMPACT II technology TM min max gain trim mic/inst input IMPACT II technology
KONNEKT WDM ドライバー WDM のハンドリング(ウィンドウズのみ) WDM は Windows のオーディオ・ドライバ・システムで、Windows のサウ ンド、メディアプレイヤー、そしてその他 ASIO 非対応のアプリケーション Advanced (「高度な設定」)タブから、スピーカー・セットアップを選べ ます。 例:再生に 5.1 サラウンドを選択した状態 で使用します。PowerDVD などのアプリケーションも WDM オーディオ・ ドライバ・システムを使用します。 セットアップ Studio Konnekt 48 を WDM で使用するには、 Windows にその旨を指示 しなければなりません。 「コントロールパネル」/「サウンドとオーディオデバイス」/「オーディオ」 を開きます。 TC Near WDM ページ TC Near の WDM ページの表示は、「音の再生」と「録音」で設定した内容 に合わせて変わります。 この例では、再生には 5.
SYSTEM SETTINGS - システム設定 SYSTEM SETTINGS タブをクリックすると、システム設定のページが開きます。 BUFFER SIZE* - バッファー・サイズ・セクション 1 * PC のみ。マッキントッシュでは、バッファーはアプリケーションから設定し ます。例えば、 Logic Pro の場合は、 Audio / Hardware drivers ページから設 定を行ないます。また、クリップやポップ・ノイズは、クロックなど他の原因 で生じる場合もございます。それらの問題を先に解決してください。 SYSTEM - システム・タブ このタブをクリックすると、システム設定のページに移動します。 2 BUFFER SIZE - バッファー・サイズ バッファー・サイズ * は、 32 〜 8192 サンプルに設定できます。バッ ファーが高いほど、Studio Konnekt 48 を経由するレーテンシーが増し ます。ディフォルトの設定は 256 サンプルです。 バッファー・サイズは、音にクリックやポップ・ノイズが混入する場合 にのみ変更します。 * SYSTEM CLOCK -
SYSTEM SETTINGS - システム設定 ク・マスターは必ず 1 台のみとなります。ここでコンピュータ自体を CLOCK MASTER と SYNC SOURCE の設定 選択することはできず、クロック・マスター機は必ずオーディオ・イン • このセットアップは、FireWire で接続された 2 台の Studio Konnekt 48 ターフェイスとなります。しかしながら、クロック・マスター機を外部 機器に同期することは可能です。次項「SYNC SOURCE」をご参照く とコンピュータ、そして ADAT インターフェイスで構成されています。 2 台の Studio Konnekt 48 にはそれぞれ「SK48 No1」と「SK48 No2」 • ださい。 4 という名称を与えています(名称の指定は SETUP ページで行います)。 SYNC SOURCE - シンク(同期)ソース ここで、セットアップ全体を ADAT インターフェイスに同期させます。 クロック・マスターが同期する機器を指定します。DICE II™ FireWire チップは極めて優れたクロックを供給するた
SYSTEM SETTINGS - システム設定 Digital Konnekt 48 は極めて高いクロックの精度を確保しているだけでは 6+7 クロック・リカバリー & ロック・ステータス なく、外部ソースのデジタル信号を使用する際に信号を最適化する優れた ジッター除去を行います。 • • CD プレイヤーは、オプティカル S/PDIF 経由で SK48 No1 に接続され CLOCK RECOVERY & STATUS - CLOCK RECOVERY がオフの場合、状況に応じて次のステータスを表示 します。 ています。 INTERNAL LOCK - インターナル(内部)ロック SYSTEM SETTINGS ページの CLOCK MASTER を「SK48 No1」に、 クロック・マスターに設定した Studio Konnekt 48 にシステムがロック SYNC SOURCE を「OPTICAL S/PDIF」に設定します。 していることを示します。 EXTERNAL LOCK - エキスターナル(外部)ロック クロック・マスターに設定した Studio Konnekt
SYSTEM SETTINGS - システム設定 AUTO INTERNAL, NO REFERENCE - 自動インターナル、 レファレンスなし 有効な外部レファレンス同期信号を受信したことがないことを示します。 レファレンス機の電源がオフになっていたり、ケーブルが抜かれた等の 原因が考えられます。この場合、Studio Konnekt 48 の「自動インター ナル」機能が有効となり、状況下では最善の選択肢である内部クロック の使用に切り替わります。 AUTO INTERNAL, BAD REFERENCE - 自動インターナル、 無効レファレンス 有効な外部レファレンス同期信号を受信したことがなく、無効な信号を 受信していることを示します。レファレンス機から受信した信号が常に 許容誤差(± 1.
STUDIO KONTROL studiokontrol MIC1 USER 1 MIC2 USER 2 SPDIF USER 3 CH5/6 USER 4 CH7/8 USER 5 DAW USER 6 P1 P2 P3 MIC PROG (P1-P3) PANEL M.
STUDIO KONTROL Studio Kontrol は極めてフレキシブルなリモートで、Studio Konnekt 48 USER 1 〜 6 - ユーザー 1 〜 6 本体から離れた場所から主要な機能の操作を可能とします。 USER 1 〜 6 は、ユーザー指定が可能なコントロールです。SHIFT(シフト) ディフォルトの状態では、中央の大きいエンコーダーはマスター・アウト ボタンを押してからリモート上部の 6 つのボタンを押すことでアクセスでき プット・レベルをコントロールします。他の操作をした後でも、 Studio ます。 studiokontrol Kontrol を 2 秒間操作しないと、この状態に戻ります。 1 2 MIC1 USER 1 MIC2 USER 2 SPDIF USER 3 MIC 1 インプットを選択します。 CH5/6 USER 4 CH7/8 USER 5 DAW USER 6 MIC 2 - マイク 2 P1 MIC 1 - マイク 1 MIC 2 インプットを選択します。 3 SPDIF P2 MIXER ペ
STUDIO KONTROL エンコーダー & ライト・リング 9 12 M.
STUDIO KONTROL モメンタリー/ラッチング切り替え 16 CH ON/OFF - チャンネル・オン/オフ 他 の 全 て の 機 能 と は 異 な り 、 TALK を 使 用 し た 後 だ け は 、 Studio オンの(LED が点灯している)状態では、リモート上部の 6 つのボタン Kontrol が必ずしもマスター・レベルの調節に戻るとは限りません。 でチャンネルのミュート/アンミュートを行なえます。これらのボタン TALK ボタンの動作は、モメンタリー/ラッチングのいずれかを選択 は、前述の通り、通常 MIC 1 / MIC 2 / SPDIF / CH 5/6 / CH できます。 7/8 / DAW に割り当てられています。 ラッチング:ボタンを押すとトークバックがオンになります。ボタンを チャンネルのオン/オフ機能は、シフトを押してから上の 6 つのボタン 再度押すと、トークバックがオフになります。 のいずれかを押すことで、USER 設定でも使用できます。 モメンタリー(アンラッチ):ボタンを押している間トークバックが オンになります。ボタンから指
FABRIK C STUDIO はじめに Fabrik C Studio は、プロフェッショナルなオーディオ・プラグインの活用法に革新をもたらす MINT™(Meta Intuitive Navigation Technology =メタ・インテュ イティブ・ナビゲーション・テクノロジー)を採用しています。MINT™ はオーディオの扱いに、シンプルで直感的な操作で極めて効果的な結果を得ることを可能 にし、その結果、インスピレーションをかき立てるユーザー・インターフェイスを実現しています。多くの場合、プロフェッショナルなツールは高度で煩雑な作業 を伴うと思われがちですが、Fabrik はこの固定観念を覆します。Fabrik プラグインはオーディオの扱い方に新しいアプローチを採用しながら、多くの賞に輝く TC の技術を投入することにより最上級の音質を実現しています。 Fabrik C Studio は、1 つのプラグインに EQ とディエッサー、そして 3 バンド・コンプレッサー/リミッターを統合した、チャンネル・ストリップです。MINT™ を採用することにより、最小限のコントロールで全てのパラメータをコントロ
FABRIK C STUDIO プラグイン概要 フルバンドと 3 バンド・コンプレッション Fabrik C Studio は、3 バンドとフルバンドのコンプレッション・モードを搭載しています。Fabrik C Studio はミックス用のマスタリング・ツールではなく、単体 のソースで使用することを想定してデザインされているため、3 バンド・モードがどの様に使用できるか、不思議に思われるかもしれません。 原則として、ソースの周波数レンジが広く、ピークが特定の周波数帯に偏っている場合は、3 バンド・モードが適していると言えます。逆に、トランペット・セクシ ョンやバック・ボーカルなど、周波数レンジが小さい素材では、フルバンド・モードで良好な結果が得られます。 いくつかのシナリオを想定して、コンプレッション・モードの使い分け方を解説します。 39
FABRIK C STUDIO ベースに対する 3 バンド・コンプレッション ベースに対して 3 バンド・コンプレッションを使用する場合、高周波数帯をそのまま通しながら、低周波数帯に対してのみコンプレッションを施す使用法が考え られます。こうすることにより、サステインを得るなどのコントロールが行え、倍音に影響することなくベースにパンチを与えることができます。 グループされたセクションに対する 3 バンド・コンプレッション グループを組んだソースの集合体に対してコンプレッションを行いたい場合は、 3 バンド・モードは極めて効果的になりえます。3 つの周波数バンドに対して独立 したコンプレッション設定を行えるため、ミックス全体に透明感を与えることができます。 ヴォーカルに対するフルバンド・コンプレッション 密着度が高く空気感のあるヴォーカルを得るには、フルバンド・コンプレッションを使用し、遅いアタックと速いリリースを使用します。一度コツさえつかめれば、 極めてシンプル且つ効果的なテクニックです。 ギターに対するフルバンド・コンプレッション 音程感の強い楽器でも、適切なプロセッシングを行うことによりパーカッシブな方
FABRIK C STUDIO シグナル・フロー - 3 バンド・モード Comp/ De-Esser Comp In Level Make-up Gain Hi 3 band Comp/ Split De-Esser Filter Parametric Comp EQ In Level Hi Parametric EQ 3 band Split Filter Mid MidMake-up Gain + Limiter Lo + Limiter この図は、 3 バンド・モードにおけるアルゴリズムのシグナル・フロー図です。図の通り、信号はまず 4 バンド・パラメトリック EQ を通ります。次に、信号は Lo Lo / Mid / Hi の 3 つの帯域に分割され、それぞれ独立してコンプレッションが施されます。バンド間のクロスオーバー周波数は、 Source Type(ソース・タイプ) Comp Make-up で設定します。メイクアップ・ゲインによるゲインの補完が行われた後に、信号はリミッターを通ります。 In Level Gain シグナル・フロー - フルバンド・モード
FABRIK C STUDIO EQ セクション Fabrik C Studio の EQ セクションは 4 バンドのパラメトリック構成で、ノッチ/パラメトリック/シェルビング/カットのフィルター・タイプを選択できます。 ノッチフィルターは極めてシャープで、0.01 オクターブまで範囲を狭めることができます。よりゆるやかなカーブが求められる場合は、シェルビング・タイプを 使用します。カット・フィルターでは最大 12dB/oct.のフラット・アンプリチュード(バターワース)と、フラット・グループ・ディレイ(ベッセル)のタイプが 切り替えられます。調節したいバンドのハンドル( 1 / 2 / 3 / 4)を選択して BW/Type(バンドワイズ/タイプ)を設定、次にハンドルを移動して周波数と ゲインを調節します。 バンド ON/OFF ハンドルを ドラッグして 選択/調節 BANDS ON/OFF - バンド ON/OFF 各バンドを ON/OFF します。 FREQ.
FABRIK C STUDIO フィルター・タイプ Notch Filter(Narrow Type)- ノッチ・フィルター(ナロー・タイプ) Lo と Hi フィルターでは、Parametric / Notch / Shelve / Cut が選択でき ます。 Mid 1 / Mid 2 では、Parametric と Notch が選択できます。 Parametric Filter(Broad Type)パラメトリック・フィルター(ブロード・タイプ) Cut Filter(Bessel Type)- カット・フィルター(ベッセル・タイプ) Shelving Filter - シェルビング・フィルター Cut Filter(Butterworth Type)カット・フィルター(バターワース・タイプ) 43
FABRIK C STUDIO Type - タイプ Freq - 周波数 ノッチ・フィルターのゲイン・レンジ: 周波数レンジ: Lo ゲイン: -inf(無限)、-97dB 〜 0 dB Lo バンド: 20 Hz 〜 20 kHz Mid1 ゲイン: -inf(無限)、-97dB 〜 0 dB Mid1 バンド: 20 Hz 〜 20 kHz Mid2 ゲイン: -inf(無限)、-97dB 〜 0 dB Mid2 バンド: 20 Hz 〜 20 kHz Hi ゲイン: -inf(無限)、-97dB 〜 0 dB Hi バンド: 20 Hz 〜 40 kHz ノッチ・フィルターのレンジ: Lo BW : 0.01 oct. 〜 1 oct. Mid1 BW : 0.01 oct. 〜 1 oct. Mid2 BW : 0.01 oct. 〜 1 oct. Hi BW : 0.01 oct. 〜 1 oct. パラメトリック・フィルターのレンジ: Lo BW : 0.1 oct. 〜 4 oct. Mid1 BW : 0.1 oct.
FABRIK C STUDIO SOURCE SELECTION - ソース選択 コンプレッション ドロップダウン・メニュー 3-BAND 及び FULL-BAND モード GAIN CONTROL ページ GAIN CONTROL - ゲイン・コントロール ゲインの設定は極めて重要です。 In Gain(イン・ゲイン)が高い程、信号 がコンプレッサーのスレッショルドにかかる様になります。 • 「GAIN」を上下左右にドラッグすることにより、ハンドル一つで In Gain と Make Up Gain(メイクアップ・ゲイン)が同時に調節できます。 スレッショルドは、ソース・タイプの種類によって自動的に設定されます。 GAIN セクションは、信号がどれだけスレッショルドにかかるかを調節する SOURCE SELECTION - ソース選択 ドロップダウン・メニューから、処理したい素材の種類を選択します。 各タイプは、アタック/リリース/スレッショルド/レシオといった、コン プレッションの主要パラメータの組み合わせを変更します。 ことを可能とします。 コンプレッサーのパラメータ設定によって、レベルは
FABRIK C STUDIO コンプレッション コンプレッション 3-BAND モードのみ 3-BAND モードのみ COMPRESSOR CONTROL ページ LEVEL CONTROL ページ COMPRESSOR CONTROL - コンプレッサー・コントロール LEVEL CONTROL - レベル・コントロール Low / Mid / High パラメータは、 3 つのバンドに対するコンプレッション コンプレッションの強さによって、バンド毎のレベルをそれぞれ補正する必要 の量を示します。 が生じるかもしれません。 • 「 COMP」を上下左右にドラッグすることにより、 3 つのバンドのコン • 「 LEVEL」を上下左右にドラッグすることにより、 3 つのバンドのレベ プレッション量の分布を指定できます。 ルを指定できます。 低い周波数帯にコンプレッションの重点を置きたい場合は、「 C 」を LO 寄 Gain ページの Make-up Gain 機能は信号全体に対してレベルの補正を行い りに移動します。中・高域にしたい場合は、同様に MID / HI 寄りに
FABRIK C STUDIO コンプレッション FULL-BAND モード 「 3-BAND」にチェックがついていない場合、コンプレッサーはフルバンド で作動します。 3 バンド・モードでは、「 COMP 」( Compressor Control)と「 LEVEL 」 ( Level Control)は 3 バンドのコンプレッションの分布とレベルを調節し ます。 フルバンド・モードでは、これらのコントロールは重複するため、使用でき ません。フルバンド・モード時には Source Selection と「GAIN」( Gain Control)のみが使用できます。マルチバンドとフルバンドの使い分けにつ いては、ページ 39 〜 40 をご参照ください。 パラメータの調節 - コンプレッサー・セクション 前セクションの解説にもある通り、コンプレッションの 4 ページでは各ハンドルを移動することによりサウンドを調節できます。ハンドル操作には、いくつか 追加の機能が用意されています。 Grid - グリッド 「COMP」「LEVEL」「GAIN」ハンドルは全ての方向に移動できます。しかし、ハンドルを一つの
FABRIK C STUDIO Limiter - リミッター Fabrik C Studiko はリミッターを搭載しています。リミッターは、ソースで稀に生じる極端なピークによるオーバーロードを防ぐ目的に使用します。これは、コ ンプレッサーでは十分に捉えきれない、または抑えきれないピークに対して有効です。コンプレッサーとリミッターを 2 段階で使用する手法では、コンプレッ サーをソフトなダイナミクス圧縮に、リミッターを極端なピークの制圧に使用します。 Threshold - スレッショルド 設定レンジ: -12dB 〜 0dB リミッターを通過する最大のレベルを指定します。最大で-0.
FABRIK C STUDIO ROUTING - ルーティング・モード ROUTING(ルーティング)ドロップダウン・メニューで、2 つのルーティ ング・モードのいずれかを選択できます。 PLUG-IN MODE(プラグイン・モード)- Fabrik C を VST プラグインとし て使用する場合のモードです。 INTERNAL(インターナル・モード)- Fabrik C プラグインを VST 対応のホ スト・プログラムなしで使用する場合のモードです。 例: 典型的な例で、Fabrik C チャンネル・ストリップで若干のコンプレッション と EQ を通した信号をレコーディングしたいとします。この場合は、インタ ーナル・モードを選択します。 その後、ミックスの段階で、特定のチャンネルに良質なチャンネル・ストリ ップとして Fabrik C を VST インサートとして使用したいとします。この場 合は、プラグイン・モードを選択します。 49
FABRIK R STUDIO はじめに Fabrik R Studio は、プロフェッショナルなオーディオ・プラグインの活用法に革新をもたらす MINT™(Meta Intuitive Navigation Technology =メタ・イン テュイティブ・ナビゲーション・テクノロジー)を採用しています。 Fabrik R Studio は、1 つのプラグインに 9 つの TC アルゴリズムを統合しています。MINT™ を採用することにより、お求めのサウンドを素早く得ることができ ます。ヴォーカルや楽器などにライブ感を与えたい場合は、 Live リバーブを使用します。ヴォーカルによりビッグな質感を与えたい場合は、 Hall リバーブを選 択します。レトロなサウンドを得たい場合やドラム/パーカッション類には Plate を、そしてギターには Club リバーブを選択します。 Club リバーブはヴォー カルにも適しています。リバーブの種類を選択した後は、耳で効果を確認しながら極めて直感的に設定を調整できます。 主な機能 • MINT™(メタ・インテュイティブ・ナビゲーション・テクノロジー) • 4 種類の
FABRIK R STUDIO ALGORITHM - リバーブ・アルゴリズム・ セクション • 左マウスボタンで 9 つのリバーブ・タイプのいずれかを選択します。 しスタジアム級のサウンドは避けたい、と言った状況にも最適です。ギタ ー以外にも、ヴォーカルやホーンなどにも良好な順応性を持ちます。 FABRIK ROOM - FABRIK ルーム 比較的小さい室内空間を想定しています。この様な空間では、吸音率の高 FABRIK LIVE 1/2 - FABRIK ライブ 1 / 2 い内装と、壁紙の張られた壁面や窓・家具等による反射音の組み合せが、 生音を収録したソースは、多くのバックグラウンド・ノイズを含むことが 特有の残響特性を形成しています。 あります。この様なソースに対しては、スムーズなディスクリート・リバ ーブでは効果が埋もれてしまうため、よりブライトで粒子の粗いリバーブ が要求されます。 Live リバーブは、この様な用途に適しています。まずは ミディアムからロングのリバーブ・タイムから始め、効果を確認してみて ください。 Live リバーブは、クリアでピンポイントなリバーブが必要とさ
FABRIK R STUDIO TWEAK - 操作セクション メーター・セクション パラメータの操作は、このセクションで行います。パラメータは 4 つのレ 下のリストは、 IN / OUT メーターのレベル分布を dBFS で示します。メ イヤー(ページ)に分かれています。 ーターの単位は、より正確な表示が必須である 0dBFS 及び-18 /- TIME - Reverb(リバーブ・タイム) COLOR - Color(カラー) 20 /-24dBFS 近辺などのキーとなる値に重点が置かれています。 O/L - オーバーロード・インジケーター MOD - Modulation(モジュレーション) 内部オーバーロードは、IN / OUT メーター間にある O/L インジーケータ LEVEL - Distance/Level(距離/レベル) ーで示されます。特定の極端なパラメータ設定では、IN レベルが適当な値 パラメータの値は、次の方法で変更できます。 • まずは、 TIME / COLOR / MOD / LEVEL いずれかの駒をクリック であっても内部オーバーロードが生じ
FABRIK R STUDIO TIME - リバーブ・タイム・ページ MOD - モジュレーション・ページ Decay - ディケイ 本アルゴリズムは、リバーブのディフューズ・フィールドが極力スムーズ 設定レンジ: 10ms 〜 20s でナチュラルに仕上がる様に設計されています。場合によって、ディフュー リバーブの長さを調節します。リバーブのディフューズ・フィールドが約 ズ・フィールドにモジュレーションを施すことにより、リバーブが全体の 60dB 減衰するのにかかる時間を指定します。 サウンドにより馴染む様になります。モジュレーションは、リバーブの質 PreDelay - プリディレイ 感を変更・調節する用途にも使用できます。 設定レンジ: 0 〜 100ms Rate - レート ドライ信号とリバーブ処理の間に挿入される短いディレイです。プリディ 設定レンジ:± 25 レイは通常、ソースの信号をリバーブと分離させ、クリアさを保つ目的で モジュレーションの速度を調節します。 使用されます。 Depth - デプス 設定レンジ:± 25 モジュレーションの深さを調節しま
FABRIK R STUDIO COLOR - カラー・ページ LEVEL - 距離/レベル・ページ Color はリバーブのディフューズ・フィールドの周波数バランスをより細 Dry(ドライ)/ Early(初期反射)/ Reverb(リバーブ)のバランスは、 かくコントロールするためのパラメータです。リバーブのレベルを変更す ソースの距離感を定義します。ドライ信号が少ない程、聴感的な距離は増し ることなくリバーブ成分を目立たせたい、といった場合に HiColor を若干 ます。Early と Reverb の相対的なバランスは、リバーブ全体の空間の特性 上げてみてください。 とリバーブのディフューズ・フィールドのバランスを決めます。 Low Color - ロー・カラー Kill Dry を選択すると、Dry Level が Off に固定されます。 Kill Wet を選択す ディケイ成分の低域のカラーを調節します。 ると、Early と Reverb レベルが Off に固定されます。 Hi Factor - ハイ・ファクター Dry - ドライ Hi Color パラメ
FABRIK R STUDIO その他のパラメータ ROUTING - ルーティング・モード ROUTING(ルーティング)ドロップダウン・メニューで、2 つのルーティ Bypass - バイパス プラグイン全体をバイパスします。 ング・モードのいずれかを選択できます。 Level In / Out - IN/OUT レベル 入力レベルレンジ: -24 〜 0dB 出力レベルレンジ: -24 〜 +12dB アルゴリズムの入出力レベルを指定します。内部オーバーロードを示す O/L PLUG-IN MODE(プラグイン・モード)- Fabrik R を VST プラグインとし インジケーターが点灯する場合は、ここでレベルを調節します。 て使用する場合のモードです。 Meters - メーター INTERNAL(インターナル・モード)- Fabrik R プラグインを VST 対応のホ 入出力メーターです。最善の音質を維持するには、In メーターがクリップす スト・プログラムなしで使用する場合のモードです。 ることなく極力 0dB に近い状態を保つ様にしてください。 例: Ki
RESONANCE FILTER - レゾナンス・フィルター Studio Konnekt 48 は、優れたフィルタリング・エフェクトを行う ResFilter プラグインを搭載しています。レゾナンスと 6 / 12 / 24 dB のスロープ選択可能 な特性を駆使することにより、過激なサウンドを得られます。インター・コミュニケーション・バス機能により、一つのプラグインから複数のプラグインやパラメ ータを操作したり、二つのプラグインの間でクロスフェードを行うことができます。 基本操作 ResFilter は Fabrik プラグインとは異なり純粋な VST フィルターとして機能し、TC Near コントロールパネルからは開けません。 • フィルター・タイプ(ローパス/ハイパス)とスロープを選択します。 • レゾナンスの量を調節します。レゾナンスは、フィルターのカットオフ周波数で発生します。6dB のスロープ設定では、レゾナンスは生じません。 • ResFilter はエンベロープ・フォロワーを搭載しています。反応はデプス/アタック/ディケイ・タイムで調節できます。アタックとディケイ・タイムはエンベ
RESONANCE FILTER - レゾナンス・フィルター INSTANCE NAME - インスタンス名 TYPE & SLOPE - タイプ & スロープ TYPE では、LO-CUT(ローカット)と HI-CUT(ハイカット)のいずれか を選択できます。SLOPE では、フィルターの曲線を指定します。6 / 12 / 24 dB のいずれかを選択できます。値が大きい程、曲線は急になります。 ResFilter は同時に複数起動できるため、起動したインスタンス毎に名称を与 えることができます。フィールドを選択し、名称をタイプします。 FILTER - フィルター Cutoff - カットオフ 選択したフィルター・タイプ(ローカット/ハイカット)のカットオフ周波 数を設定します。 Resonance - レゾナンス 6dB スロープ 24dB スロープ OUTPUT - アウトプット 選択したフィルター・タイプ(ローカット/ハイカット)のカットオフ周波 SOFTSAT セクションでは、レゾナンス・フィルターの出力をドライブさせ 数を設定します。 ることができ、ウォームでアナログ・ライ
RESONANCE FILTER - レゾナンス・フィルター COMMUNICATION - コミュニケーション TARGET PARAMETER - ターゲット・パラメータ COMMUNICATION セクションでは、複数起動した ResFilter プラグインの 間でパラメータの変化を送受信することができます。ResFilter プラグインを 複数起動している場合、一つのプラグインから起動している他の ResFilter プラグインのパラメータをコントロールすることができます。 コミュニケーション機能は、同じパラメータ・タイプに制限されることは なく、異なるパラメータ・タイプの間でも行えます。例えば、カットオフの パラメータから他のインスタンスの出力レベルをコントロールする、と言っ ターゲットとなる、スレーブ側(他のインスタンス)でコントロールされる パラメータを指定します。 SEND CURVE - センド・カーブ たことも可能です。 COMMUNICATION セクションのパラメータは次の通りです。 PARAMETER - パラメータ マスター・パラメータを変更した際に、スレーブのパラメー
RESONANCE FILTER - レゾナンス・フィルター 複数のインスタンスでオートメーションを行う際の例をいくつか紹介します。 例: 2 つのトラック間でのクロスフェード • トラック A と B 二つに対して、それぞれ ResFilter プラグインをイン サートします。 • トラック A の Cutoff パラメータを、トラック B に送ります。 • クロスフェード型のフィルター・カーブを選択します。 • これで、トラック A のカットオフを落とすと、トラック B のカットオフ は上がります。 例: 複数のトラックのフィルターをコントロールする 32 トラックのミックスを行っているとします。全トラックのフェードアウト を、レベルではなくカットオフで行いたいとします。 • 全トラックに ResFilter をインサートします。 • 最初のトラックの ResFilter が Cutoff を送信する様に他のトラックの ResFilter が受信する様に設定します。 • これで、最初のトラックのカットオフをオートメーションするだけで、 全トラックのカットオフが追随します。
KONNEKT チューナー Studio Konnekt 48 は、弦楽器用に多彩なモードを備えた、優れたチューナーを内蔵しています。チューナーの設定を表示は TUNER ページで行います。チューナ ーの表示を、Studio Konnekt 48 本体のライト・リング側で行わせることも可能で、これはスタンドアロンでの使用時に便利です。 TUNER - チューナー・ページ TC Near コントロールパネルにある TUNER ページの表示例は次の通りです。 1 チューナー表示 STROBE MODE(ストロボ・モード)時: 3 つの LED が常に点灯します。音程が低すぎる場合には LED が右から左へ、音程が高すぎる場合には LED が左か ら右へと流れます。 NORMAL MODE(ノーマル・モード)時:音程が正確になると、緑の LED 3 つがセンター・ポジションで点灯します。 2 音程表示 表示される音程は、選択された SCALE(スケール・モード)が反映されます。(8)の解説をご参照ください。 60
KONNEKT チューナー 3 STROBE - ストロボ・モード・セレクター STROBE(ストロボ)とノーマル・モードを切り替えます。 STROBE モード: 3 つの赤い LED が、音程が低い場合には左へ、高い場合は右へと流れます。 チューニングがずれている場合(クロマチック・スケール・モード時) 4 チューニングが合っている場合(C major スケール・モード時) ライト・リングへのアサインメント Konnekt のフロントパネルにあるライト・リングでチューナー表示をさせたい場合に選択します。スタンドアロンでの使用時等に便利です。 5 PLAY TONE - トーンを再生 基準トーンに対してチューニングを行いたい場合に使用します。選択した基準ピッチ(ディフォルトでは 440 Hz)に対応した「A」の音程を再生します。 トーンのレベルは、PLAY TONE ボタンの下にあるスピーカーのハンドルを移動することにより調節できます。ライト・リングへのアサインメントが ON の 場合、SOURCE LEVEL エンコーダーで基準トーンのレベルを調節できます。 6 PITCH - ピッチ 基
付録 - ASIO チャンネル名 選択されているサンプルレートに応じた ASIO チャンネルの分配表です。 44.1 kHz,..,96 kHz: 176.4 kHz,..
付録 - シグナルフロー - STUDIO KONNEKT 48 computer phantom 48V to ch1 input mic/inst combo FW01 FW02 FW03 from linked 32 devices gain trim pad ch4 input mic/inst combo 24 from inputs gain trim pad ch3 input mic/inst combo monitor mixer 24/8 FW01-24 gain trim pad ch2 input mic/inst combo from mixer input matrix 80/24 FW04 gain trim pad ch5 line in plug-in zone ch6 line in 24 FW05 FW06 FW07 ch7 line in FW08 ch8 line in FW09 ch9 line in FW10 ch10 line in FW11 ch11 line in FW29-30
付録 - FAQ 付録 - DICE TC Near がコンピュータのスタンバイ・モードを阻害する場合 Konnekt は、TC Applied Technologies 社の最新 DICE II™ デジタル・イン コンピュータをスタンバイ・モードにする前に、 TC Near コントロール ターフェイス・チップを採用しています。DICE II™ チップは、極めて安定 パネルを閉じてください。コンピュータは、機種によってスタンバイとハイ したデジタル・クロックを搭載し、機器全体を通してジッター・フリーな バネーションの扱いが異なります。コンピュータを再度つけた際にオーディ シグナルフローを確保します。 オ・インターフェイスの安定性が損なわれるのを防ぐために、TC Near コン トロールパネルは事前に閉じる必要があります。多くの場合は、 Cubase や Logic 等のホスト・アプリケーションも閉じる必要があります。 デジタルの音質は、単純な「音質」だけで語れるものではなく、安定した デジタル・クロックが音質に極めて重要な要素となります。 DICE II チップは JET™ テクノロジ
ファームウェア・アップデート & ディフォルト復帰 VERSIONS - バージョン • すると、ファームウェアの含まれるフォルダに移動します。 コントロールパネルと Firewire ドライバーのバージョンについての情報を 表示します。 「 UPDATE FIRMWARE」(ファームウェアのアップデート)を選択 例: CHECK FOR UPDATES - アップデートの確認 • コンピュータがインターネット接続されている場合、「 CHECK FOR UPDATES」をクリックすることによりアップデートを確認できます。 www.tcelectronic.
付録 - 仕様及び性能 デジタル入出力 コネクター(S/PDIF): フォーマット(S/PDIF / TosLink): コネクター(ADAT® / TosLink): フォーマット(ADAT®): コネクター(Word Clock IO): FireWire (フォーマット): FireWire (チャンネル): デジタル IO エンジン: クロック & ジッター 内部サンプリングレート: 内部クロック精度: 外部サンプルレート: ジッター・リジェクション・エンジン: ジッター・リジェクション・フィルター: DIO インターフェイス・ジッター: AD/DA コンバージョン・ジッター: デジタル出力フェーズ (スタンドアロン、ならびにネットワーク経由): 入力スリップ・サンプル耐久性 (全 DI): 処理遅延 DIO @ 192/96/48 kHz: 周波数特性 DIO: ライン・インプット 5 〜 12 チャンネル コネクター: インピーダンス、バランス/アンバランス: 最大入力レベル(PAD 含む): THD: ダイナミックレンジ: 周波数特性: クロストーク: ADC A/D コンバージョン: RCA