ND-1 Nova Delay ユーザーマニュアル
目次 イントロダクション その他の機能 目次 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .3 タップ・テンポ・モード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .15 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .4 ON/OFF と TAP TEMPO スイッチを使用した追加機能 . . . . . .15 プリセットのレンジ制限 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .16 セットアップ例 モノラル/ステレオ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
はじめに Nova - トーンが全て いずれのディレイ・タイプにおいても、3 種類のモジュレーション(ラ ずっしりとした存在感、高級感あふれるデザイン、そして精巧な作 イト/ミディアム/ヘビー)が選択できます。モジュレーションはディ り...
NOVA DELAY セットアップ例 - モノラル/ステレオ MONO / STEREO このセットアップ例は、モノラル(アンプ 1 台)またはステレ R output L R input mono オ(アンプ2台)での使用方法を示します。リバーブとディレ INPUT (Left) OUTPUT (Left) Amp INPUT mono L イは、通常アンプの前の最後のエフェクトとして使用します。 そのため、ドライブ系や他のモジュレーション・エフェクトは、 Nova Delay ペダルの前に配置します。 power Guitar Effects Technology Combo amp delay feedback color analog tape hold to STORE preset manual preset 2 3 mod style on/off delay line dynamic reverse ping pong pan slapback アンプを歪ませる場合は、次ページの「センド/リタ type 3 + + ーン」をご参照く
Opt - for Combo amp セットアップ例 - センド/リターン このセットアップ例は、Nova Delay をエフェクト・ループ のセンド/リターン・エフェクトとして使用する際の使用 方法を示します。アンプのプリアンプ部を歪ませる場合に R output L mono R input mono L ダルのライト・アウトプットを 2 台目のアンプのリターン に接続します。 power Guitar Effects Technology delay feedback color analog tape BPM manual preset 1 mod level level digital ms hold subdiv for bpm on/off hold to STORE preset Combo amp このセットアップをステレオに拡張する場合は、Nova ペ INPUT (Left) OUTPUT (Left) Return Input Send は、この例の接続を行います。 2 3 mod style on/off dela
本体 R output L mono R input mono L power Guitar Effects Technology delay feedback mod level mix level color analog tape digital BPM ms hold subdiv for bpm on/off hold to STORE preset manual preset 1 2 3 mod style on/off delay line dynamic reverse ping pong pan slapback type 3 + + 3 + subdiv tap tempo hold and release manual/preset NOVA DELAY PROGRAMMABLE DIGITAL DELAY 7
操作法 配線 1 5 Tap Tempo & Audio Tap Tempo タップ・テンポ & オーディオ・タップ・テンポ Power - パワー Nova Delay は、12V DC 300mA を必要とします。製品に付属のパワ ディレイ・タイムは、グローバル・テンポとそのテンポに対するサブデ ーサプライを使用するか、同様の仕様を持ったパワーサプライをご使用 ィビジョンを元に決定されます。 ください。 グローバル・テンポは、次の方法で指定できます。 - Delay ノブの操作 インプット用の 1/4"モノラル・ジャックです。モノラルの場合は L の - Tap Tempo スイッチのタップ 端子を、ステレオの場合は L / R 両方の端子を使用します。 - Audio Tap Tempo™ 機能によるタップ 3 オーディオ・タップ・テンポについて 2 Input - インプット Output - アウトプット アウトプット用の 1/4"モノラル・ジャックです。モノラルの場合は L の 端子を、ステレオの場合は L / R 両方の端子を使用します。 スイッチ
操作法 例: オーディオによるタップ・テンポ • • ノブ Tap Tempo スイッチを押したままにします。出力がミュートされた 6 ら、楽器側で一定なテンポの 4 分音符を刻みます。Tap TempoLED ディレイ・タイムを調節します。Delay ノブを 12 時のポジションにす がタップされたテンポを示します。 ると、ディレイ・タイムは変更されません。反時計回りに回すとディレ スイッチを離します。 イ・タイムは短くなり、時計回りに回すと長くなります。最大ディレ 以上の操作で、音によるグローバル・テンポの指定が行えます。 Delay - ディレイ イ・タイムは、ディレイ・タイプの設定によって異なります。 ディレイ・タイプ 最大ディレイ・タイム Delay Line(ディレイ・ライン) 2290 ms Dynamic(ダイナミック) 2290 ms Reverse(リバース) 1000 ms Ping Pong(ピンポン) 2290 ms Pan(パン) 2290 ms Slapback(スラップバック) 300 ms 7 Feedback - フィード
操作法 8 Color - カラー セレクター ソースの完全なレプリカを作れこと、そして幅広いコントロールが可能 11 Manual - マニュアル な点は、デジタル・ディレイの利点と言えます。しかしながら、ディレ マニュアル・モードでは、ペダルは常にノブの位置に応じたセッティン イ成分の高周波数帯に色づけを行う方が原音とよく馴染むことがありま グとなります。 す。Nova Delay のカラー・フィルターは、テープ・ドライブからアナ ログ・デジタルといったスタイルの指定で、ディレイ成分に複雑な特性 12 Preset - プリセット を与えられます。 プリセット・モードでは、ペダルは最後にリコール(呼び出し)したプ 9 らプリセット・モードに切り替えた直後は、ノブの位置がプリセットの Mod/Level - モジュレーション/レベル Color ノブによるディレイ成分のカラレーションに加えて、ディレイ成 リセットのセッティングとなります。そのため、マニュアル・モードか 値と一致しない場合があります。 分にピッチ・モジュレーションを与えることができます。ディレイ成分 に対し
操作法 プリセットの保存 プリセット保存の手順は次の通りです。 • Preset を数回押し、P1 〜 P9 いずれかのプリセットを選択します。 • セッティングを変更します。 • プリセットを新しいセッティング内容に書き換えるには、LED が 12-3 と順番に点滅するまで、Preset ボタンを長押しします。 マニュアル・モードからプリセットの保存を行うと、最後にプ リセット・モードにいた際に呼び出されていたプリセットが上 書きされます。 マニュアル・モードからプリセットの保存を行うと、全てのノ ブのポジションと LED の状態に応じた設定でプリセットが保 存されます。プリセット・モードから保存する場合は、変更し たパラメータのみが保存されます。 13 Mod Style - モジュレーション・スタイル ディレイ成分に対して 3 種類のモジュレーションのいずれかを選択でき ます。モジュレーションのレベルは Mod Level ノブで調節します。 14 Type - タイプ Delay Line(ディレイ・ライン) : 標準的な高品質なディレイ・ライン です。 Dynamic(ダイナミック):
操作法 PingPong(ピンポン): ディレイ成分が左右交互から再生され、強調 15 Subdiv - サブディビジョン - 拍 されたステレオ感を得られます。 タップしたテンポ対するディレイの拍を指定します。タップ・テンポは Pan(パン): ディレイ成分が左右チャンネル間を移動します。パンニ 4 分音符で指定して、そのテンポに対する拍をここで選択します。 ングの周期はディレイ・タイムに依存し、反復 5 回の周期でレフト 100% 次に、各選択肢のいくつかの一般的な例を紹介しますが、これらはほん からライト 100%の位置まで移動します。 の一例ですので、実験の上ご自分ならではのクリエイティブ活用法を探 Slap-Back(スラップバック): スラップバックは、典型的なショート・ ディレイの一種です。80 〜 140 ms の設定では 50 年近く前の超レトロ し出してください。 4 分音符 - タップしたテンポに応じて、ディレイ成分は 4 分音符と なサウンドが、そしてより短い設定でフィードバックを落とすと 70 年 なります。例: 120 bpm で 4 分音符をタップしたと
入力感度のキャリブレーション Dual Delay - デュアル・ディレイ・モード インプット・レベル・キャリブレーション L / R チャンネルそれぞれから異なる拍のディレイを出力させることが Nova Delay ペダルは、普通のコンパクト・エフェクト同様に、特別な できます。3 つの組み合わせを選択できます。 設定なしにそのままご使用いただけます。しかしながら、入力感度のキ L アウトプット: 4 分音符 R アウトプット:符点 8 分 L アウトプット: 4 分音符 ャリブレーションを行うことにより、Nova Delay ペダルの AD/DA コン バータの性能をフルに活用できる状態に最適化することができます。手 順は、次の通りです。 • R アウトプット:三連 8 分 レベルに対して行います。そのため、まずは Nova Delay ペダルの 前に接続されているレベルを上げる機器(ブースター等)を ON に L アウトプット: 16 分音符 してください。 R アウトプット:三連 8 分 • L アウトプットのみが接続されている状態でデュアル・ディレイ・モー ドを使用する場合は
ディレイ・スピルオーバー • Mod Style ボタンを長押しすると、スピルオーバー・モードが切り キャリブレート中に Nova ペダルのアウトプットをミュートする 替わります。 には、Tap Tempo スイッチを長押しします。 - ディレイ・スピルオーバー・モードでは、LED 1 / 2 / 3 が一つず ディレイ・スピルオーバー Nova Delay は、トゥルー・ディレイ・スピルオーバー機能を装備してい ます。マニュアルとプリセット・モード間の切り替えや、プリセット間 つ順番にゆっくりと点滅します。 - ディレイ・ミュート・モード(スピルオーバーなし)では、LED 1 / 2 / 3 がそれぞれ 1 回、高速に点滅します。 の切り替え、そしてバイパスにした際などにも、ディレイ成分は鳴り続 これらの表示は、マニュアルとプリセット・モードの間を切り替える時 けます。 にも行われます。 この機能は、多くの可能性をもたらします。たとえば、多量のフィード バックを使ったロング・ディレイからショートなスラップバックに切り 替えた際にも、最初のロング・ディレイは最後まで鳴りつづけます。 ス
その他の機能 タップ・テンポ・モード • Preset を押し、プリセット・モードを選択します。 Nova Delay は、常に一つのグローバル・テンポが設定されています。こ • Type を 1 秒間長押しします。 - Preset キー LED が点灯している場合は、グローバル・テンポが のテンポは、1)Tap Tempo スイッチによるタップ、2)オーディオ・ 適用されます。 タップ、3)Delay ノブによる指定、のいずれかの方法で設定します。 - Preset キー LED が点滅している場合は、プリセットに保存され マニュアル・モード マニュアル・モードでは、常にグローバル・テンポが適用されます。 プリセット・モード マニュアル・モードからプリセット・モードに切り替わる際に適用され るディレイ・タイムは、プリセットに保存されているディレイ・タイム とグローバル・テンポのいずれかが考えられます。どちらを適用するか は、設定によって指定できます。 ているディレイ・タイムが適用されます。 ON/OFF と TAP TEMPO スイッチを使用した 追加機能 On/Off と Tap
その他の機能 プリセットの変更 選択肢をプリセット 1 / 2 / 3 のみに絞りたいとします。 Preset ボタンを繰り返し押すことによりプリセットの 1 〜 9 番を順番 • に切り替えることができますが、次の手順でも同じ操作ができます。 • Tap Tempo を一度押し、直後に On/Off スイッチを繰り返し踏む ことにより、プリセットが順番に切り替わります。 マニュアル・モードからプリセット・モードに切り替わる際 にも、Preset ボタンでプリセットを切り替える代わりにこの 方法が使用できます。この方法は、プリセット・モードに切 り替わるまでプリセットが呼び出されない利点があります。 プリセットのレンジ制限 例えば、プリセット 3 番から 2 番に変更したい場合は、通常 #3 → #4 → #5 → #6 → #7 → #8 → #9 → #1 → #2、と言った具合に 8 回ボタン を押さなければなりません。元々プリセットを 3 つしか使わないといっ た場合には、プリセットの選択肢自体を制限することができます。次の 手順で、選択肢となるプリセット数を制限できます。 16 Ma
仕様 アナログ入力 コネクター 入力タイプ インピーダンス 最大入力レベル 1/4"フォーン・ジャック、モノ・センス シングル・エンド 1 M オーム 16 dBu @ 12V サプライ アナログ出力 コネクター 最大出力レベル 出力タイプ インピーダンス センス入力インピーダンス 1/4"フォーン・ジャック、モノ・センス 16 dBu @ 12V サプライ バランス/シングル・エンド、グラウンド・センス 0 Ohm 225 Ohm 性能 D/A 変換 A/A 遅延 ダイナミックレンジ THD 周波数特性 クロストーク EMC 準拠規格 24 ビット、128x オーバーサンプリング・ ビットストリーム 1.65 ms 106/98 dB、20 Hz 〜 20 KHz @ Input Level 16/-2 dBu、非 A-Weighted < -90 dB (0.0032%) @ 1 kHz 、I/O Level 16 dBu、負荷 > 2400 Ohm 20 Hz 〜 20 KHz +0.1/-0.
プリセット 工場出荷時に P1 〜 P9 のプリセットに保存されている内容は、次の通りです。プリセットを保存すると、これらの内容は上書きされます。 プリセット #4 - Slap(スラップ) プリセット #1 - Dynamic(ダイナミック) Delay time Feedback Color Mod level Mix 30% 80% 0% 25% Tap Tempo Spill-over Mod Style Type Sub-div Global On #0 Dynamic Tap Tempo Spill-over Mod Style Type Sub-div Preset Off #3 Delay Line Tap Tempo Spill-over Mod Style Type Global On #3 Delay Line プリセット #2 - Tape(テープ) Delay time Feedback Color Mod level Mix 350ms 40% 0% 100% 40% 18 0% 100% 100% Sub-div 120 0% 50% 0% 30%
プリセット プリセット #7 - Analog Solo(アナログ・ソロ) Delay time Feedback Color Mod level Mix 15% 50% 75% 28% Tap Tempo Spill-over Mod Style Type Sub-div Global On #2 Dynamic Tap Tempo Spill-over Mod Style Type Sub-div Preset On #2 Delay Line Tap Tempo Spill-over Mod Style Type Sub-div Preset Off #0 Reverse プリセット #8 - Spacey(スペーシー) Delay time Feedback Color Mod level Mix 527ms 38% 100% 100% 50% プリセット #9 - Reverse(リバース) Delay time Feedback Color Mod level Mix 1000ms 0% 100% 0% 100% 19