User manual
テーブル情報の表示
4 Sybase IQ
SELECT 文の使用
このレッスンでは、データベース内のテーブルの 1 つを表示します。使用する
コマンドは、employee という名前のテーブル全体を表示します。
次のコマンドを実行します。
SELECT * FROM employee
アスタリスクは、テーブル内のすべてのカラムを表す省略記号です。
SELECT 文は employee テーブルのすべてのローとカラムを取得し、DBISQL
[ 結果 ] ウィンドウに次の該当するものが表示されます。
employee テーブルには、カラムに編成された複数のローが格納されています。
各カラムには、emp_lname や emp_id などの名前が付いています。会社の従業
員 1 人ずつに 1 つのローがあり、それぞれのローは各カラムに値を持ちます。
たとえば、従業員 ID が 102 の従業員は Fran Whitney であり、そのマネージャ
は従業員 ID 501 です。
DBISQL [ メッセージ ] ウィンドウにも一部の情報が表示されます。この情報
については後で説明します。
大文字と小文字の区別
テーブル名 employee は、実際のテーブル名がすべて小文字の場合にも、先頭
は大文字の E で表示されます。Sybase IQ データベースは、文字列の比較で大
文字と小文字を区別するもの ( デフォルト ) と区別しないものを作成できます
が、その識別子では常に大文字と小文字は区別されません。
注意 このマニュアルの例は、CREATE DATABASE 修飾子の CASE IGNORE
を使用して、大文字と小文字を区別しないように作成されています。デフォル
トは CASE RESPECT であり、こちらの方がパフォーマンスが向上します。
データベースの作成方法については、『Sybase IQ システム管理ガイド』の「第
5 章 データベース・オブジェクトの使用」を参照してください。
SELECT の代わりに select または Select と入力することもできます。Sybase IQ
では、キーワードを大文字、小文字、またはその両方の組み合わせで入力でき
ます。このマニュアルでは、通常、SQL キーワードに大文字を使用しています。
DBISQL 環境の操作方法と DBISQL の使用法は、オペレーティング・システム
によって異なります。
データをスクロールして DBISQL 環境を操作する方法については、『Sybase IQ
ユーティリティ・ガイド』の「第 2 章 Interactive SQL (dbisql) の使用」を参照
してください。
emp_id manager_id emp_fname emp_lname dept_id
102 501 Fran Whitney 100
105 501 Matthew Cobb 100
129 902 Philip Chin 200
148 1293 Julie Jordan 300
160 501 Robert Breault 100