User manual

バッファ・キャッシュ・モニタリング・チェックリスト
174 Sybase IQ
6-1: バッファ・キャッシュ・モニタリング・チェックリスト
統計 正常な動作 調整が必要な動作 推奨される対応策
HR%
(Cache hit rate)
90% 以上。
GARRAYBARRAY
Bitmap (bm)hash object
sort objectvariable-length
btree (btreev)fixed-length
btree (btreef)bit vector (bv)
dbextdbidvdostore
checkpoint block (ckpt) などの
個別の内部データ構造体の場
合、クエリの実行中はヒット
率が 90% を上回る。最初は
90% を下回る場合がある。
プリフェッチが機能し始める
(PF または PrefetchReqs >
0)、ヒット率が徐々に上昇し
90% を超える。
プリフェッチが機能した後
もヒット率が 90% を下回る。
注意 オブジェクトによっ
はプリフェッチを行わない
ものがあるためこれらの
ヒット率は一般に低くなる
-iqmc -iqtc を調整し、メインと
テンポラリのキャッシュ・サイ
のバランスをとり直してみる。
PREFETCH_THREADS_PERCENT
オプションを調整しプリフェッ
チ・スレッド数を増やしてみる
Gdirty
(Grabbed Dirty)
適度なキャッシュ・サイズ
(< 10GB) が設定されたシス
テムでは 0
GDirty > 0
注意 スイーパスレッドがア
クティブになるのはダー
ティページの数がウォッ
シュエリアの一定の割合に
達した場合だけである。
GDirty/GrabbedDirty 0 より
大きくI/O (Writes) が低
い場合は、単にシステムに軽
い負荷がかかっていると考
えられるため対応策は不要
SWEEPER_THREADS_PERCENT
オプション ( デフォルトは 10%)
たは WASH_AREA_BUFFERS_
PERCENT オプション ( デフォルト
20%) を調整し、ウォッシュ・エ
リアのサイズを増やす。
BWaits
(Buffer Busy
Waits)
0
> 0 の状態が持続し、複数
ジョブが同じバッファで衝突
していることを示している
I/O (Writes) が高い場合は、
キャッシュのスラッシングが原因
Busy Waits が起きていると考え
られる。キャッシュ・レポートで
ヒット率を調べて、メインとテン
ポラリのキャッシュのバランスを
とり直す必要があるかどうかを確
認する。
ほぼ同一の多数のクエリを同時に
バッチ・ジョブで開始している場
合は、開始時刻をずらしてみる。
LRU Waits
( デバッグ・レ
ポートでは
LRUNum
TimeOuts
percentage)
20% 以下 > 20%。これは重大な競合問
題が起きていることを示す
オペレーティングシステムの
パッチレベルやその他の環境設
定を確認するこれはオペレー
ティングシステムの問題の可能
性が高い。
IOWait
(IONumWaits)
10% 以下
> 10%
ディスクエラーや I/O リトライを
調べる。