User manual

5 システム・リソースの管理
パフォーマンス&チューニング・ガイド 129
dbspace の作成時期
可能なかぎり、データベース作成時にすべての dbspace を割り付けます。
dbspace を後で追加する場合、Sybase IQ は古い dbspace と新しい dbspace の両
方に新しいデータをストライプします。更新のタイプによって、ストライピン
グのバランスがとれる場合や、バランスが崩れたままになる場合があります。
ストライピングのバランスが再びとれるかどうかは、バージョン管理で「入れ
替わる」ページ数によって決まります。
戦略的なファイルの格納
ランダム・アクセス・ファイル専用のディスクドライブ数、およびこれらの
ファイルに対して実行される 1 秒あたりの操作数を増やすことによって、ラン
ダムアクセスファイルに関連するパフォーマンスを向上させることができ
ます。ランダムファイルには、IQ ストア、テンポラリストア、カタログ・
ストア、プログラム (Sybase IQ 実行ファイル、ユーザおよびストアド・プロ
シージャ、アプリケーション )、オペレーティング・システム・ファイルのラ
ンダム・ファイルがあります。
一方、順次アクセス・ファイルに関連するパフォーマンスは、専用ディスク・
ドライブに格納し、他のプロセスとの競合をなくすことによって向上させるこ
とができます。順次ファイルには、トランザクションログやメッセージ
グ・ファイルがあります。
ディスク・ボトルネックを防止するために、次の注意に従ってください。
ランダム・ディスク I/O を順次ディスク I/O から分離する。
Adaptive Server Enterprise などの他のデータベースのプロキシテーブルの
I/O から Sybase IQ データベース I/O を分離する。
•IQ ストア、カタログストア、テンポラリストア、Adaptive Server Enterprise
などのプロキシデータベースから、トランザクションログとメッセー
ジ・ログを分離する。
データベースファイル、テンポラリ dbspaceトランザクションログ
ファイルをデータベース・サーバと同じ物理マシン上に配置する。
トランザクション・ログ・ファイル
トランザクション・ログ・ファイルには、Sybase IQ がシステム障害から復旧
するための情報が記録されています。このファイルのデフォルトのファイル拡
張子は .log です。
トランザクション・ログ・ファイルを移動したり、名前を変更したりするに
は、トランザクション・ログ・ユーティリティ (dblog) を使用します。構文と
詳細については、Sybase IQ ユーティリティガイド』「第 3 データベー
ス管理ユーティリティ」を参照してください。