User manual

I/O の分散
128 Sybase IQ
ディスク・ストライピング・オプション
この項では、Sybase IQ で提供されているオプションを使用して、サードパー
ティ製のソフトウェアを使用しないでディスクストライピングを行う方法に
ついて説明します。サードパーティ製のソフトウェアとハードウェアによる
ディスクストライピングを使用している場合は、次の説明に従う必要はあり
ません。
ディスク・ストライピン
グの ON/OFF
次に、ディスク・ストライピングの ON/OFF に使用する構文を示します。
SET OPTION "PUBLIC".DISK_STRIPING = { ON | OFF }
DISK_STRIPING オプションのデフォルト値は、すべてのプラットフォームで
ON となります。ディスク・ストライピングが ON で、dbspace に使用可能な
領域がある場合は、すべての dbspace に入力データが分散されます。ディスク
ストライピングが OFF の場合は、論理ファイルの先頭から dbspace ( ディス
セグメント ) に格納され、一度に 1 つのディスク・セグメントが格納され
ます。
DISK_STRIPING オプションの値の変更を有効にするには、Sybase IQ サーバ
を再起動する必要があります。
データベース・オプショ MAIN_DISK_KB_PER_STRIPE および
TEMP_DISK_KB_PER_STRIPE は、ディスク・ストライピング・アルゴ
リズムが IQ メイン・ストアと IQ テンポラリ・ストアの次のストライプ
に移動する前に、各 dbspace に書き込まれるキロバイト (KB) 数を定義し
ます。これらのオプションのデフォルト値 1 で、これは 1 ページに切
り上げられます。
dbspace を削除するには、ディスクストラピングがオンのときに DROP
DBSPACE コマンドを使用します。ただし、dbspace を削除する前に
sp_iqrelocate ストアド・プロシージャを使用して、dbspace 内のすべて
のデータを再配置します。ディスク・ストラピングでは、データが複数
dbspace に分散されるため、多数のテーブルとインデックスの再配置が
必要になることがあります。sp_iqdbspaceinfo および sp_iqdbspace
トアド・プロシージャを使用して、dbspace 上に存在するテーブルとイン
デックスを確認します。
複数の dbspace の使用
複数の dbspace を使用することによって、オペレーティング・システムの複数
のファイルまたはパーティションに Sybase IQ とテンポラリ・データを分割で
きます。これらのファイルは、複数のディスクに分散できます。
ディスクストライピングと同様に、連続するデータベースファイルを複数
のドライブに分散することによってランダムに格納できますCREATE
DBSPACE コマンドを使用して、Sybase IQ とテンポラリ・データにセグメン
トを追加できます。