User manual

I/O の分散
126 Sybase IQ
ディスクにファイルを格納するまったく別の方法もあります。ディスクスト
ライピングは、複数のディスクドライブに 1 つのファイルのデータを分散す
る場合に使用する一般的な方法です。ディスク・ストライピングを使用する
と、連続するディスク・ブロックをストライプディスク・ドライブに格納で
きます。ストライピングによって、1 つの論理ディスクに 1 つ以上の物理ディ
スク ( またはディスク・パーティション ) が結合されます。ストライプ・ディ
スクでは、I/O の転送が、コンポーネントの複数の物理デバイスに分散され、
並列実行されます。このため、1 台のディスクを使用するよりも、パフォーマ
ンスが大幅に向上します。
ディスクストライピングでは、異なるディスクにブロックを格納します。
初のブロックは、最初のドライブに格納されます。2 番目のブロックは、2
目のドライブに格納されます。すべてのドライブを使用すると、最初に戻り、
追加のブロックを各ドライブに格納していきます。ディスクストライピング
の最大の特長は、複数のディスクドライブに対してランダムにデータを分散
できる点です。ストライプディスクに格納されたファイルにランダムな操作
を行うため、ストライプ・セットのすべてのドライブが均等にビジーになり、
1 秒あたりのディスク操作の数が最大となります。これは、データベース環境
において非常に有効な方法です。
オペレーティングシステムやハードウェアが提供するディスクトライピン
グ、または Sybase IQ に内蔵されたディスク・ストライピングを使用できます。
UNIX におけるディスク・ストライピングの設定
ディスクストライピングに対応している UNIX システムには、物理ディスク
をストライプデバイスに設定するユーティリティがあります。詳細について
は、UNIX システムのマニュアルを参照してください。
Windows におけるディスク・ストライピングの設
Windows システムでは、適切な SCSI-2 ディスク・コントローラの機能によっ
て、ハードウェア・ディスク・ストライピングを使用します。ハードウェア・
ストライピングをサポートしていないマシンでも、データベースに複数のディ
スクを使用できる場合は、Windows ストライピングを使用して、ディスク I/O
を複数のディスクに分散できます。[ ディスクの管理 ] を使用して Windows
トライピングを設定してください。