User manual
第 5 章 システム・リソースの管理
パフォーマンス&チューニング・ガイド 115
ページ・サイズの指定
データベースを作成するときは、そのページ・サイズを設定します。このパラ
メータは、バッファ・キャッシュのサイズとともに、そのデータベースのメモ
リ使用とディスク I/O スループットを決定します。
注意 ページ・サイズを変更することはできません。ページ・サイズによって、
一部のデータベース・オブジェクトのサイズの上限が決まります。
ページ・サイズの設定
Sybase IQ では、ページ単位でデータがメモリ内外にスワップされます。デー
タベースを作成するときに、カタログ・ストアと IQ ストアに別々のページ・
サイズを指定します。テンポラリ・ストアのページ・サイズは、IQ ストアと
同じです。
パフォーマンスを最大にするための Sybase IQ ページ・サイズの推奨値につい
ては、『Sybase IQ システム管理ガイド』の「第 5 章 データベース・オブジェ
クトの使用」の「IQ ページ・サイズの選択」を参照してください。
カタログ・ストアで発生する I/O はわずかなため、カタログ・ストアのペー
ジ・サイズがパフォーマンスに与える影響はほとんどありません。デフォルト
値 4096 バイトで十分です。
IQ ページ・サイズによって、データベースのデフォルト I/O 転送ブロック・サ
イズと最大データ圧縮の 2 つのパフォーマンスの要因が決まります。以降の項
で、これらの要因について説明します。
ブロック・サイズ
すべての I/O は、ブロック単位で発生します。これらのブロックのサイズは、
Sybase IQ データベースを作成したときに設定したものです。このサイズを変
更するには、データベースを再作成します。デフォルトでは、IQ ページ・サ
イズによって I/O 転送ブロック・サイズが決まります。たとえば、デフォルト
IQ ページ・サイズが 128KB の場合、デフォルトのブロック・サイズは 8,192
バイトになります。通常、Sybase IQ はこのページ・サイズに対するデフォル
トのブロック・サイズの割合の使用だけでなく、他の要因も考慮します。