User's Manual
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解説
ここでは、技術用語やミニディスクの特
徴的な動作について解説します。
ミニディスクとは
直径
64mm
のディスクをカートリッジ
に収めたデジタルメディア、それが、ミ
ニディスク(
MD
)です。大きさはコン
パクトディスク(
CD
)の約半分です
が、録音時間はほぼ同じ。音質において
も、音声圧縮技術
ATRAC
(
Adaptive
TRansform Acoustic Coding
)に よ
り、
CD
に迫る高音質を実現していま
す。また、カートリッジに入っているた
め、指紋や傷がつきにくく、取り扱いが
手軽です。
「
TOC EDIT
」と は
TOC
とは
Table Of Contents
の略で、
音声以外の情報を記録する、ミニディス
ク上の領域です。どの曲が何曲目でディ
スクのどこにあるかなどを記録していま
す。ミニディスクが本だとすると、索引
や目次にあたります。
録音やトラックマークの記録・削除、曲
の移動などのさい、ミニディスクレコー
ダーは
TOC
の書き換え作業を行います
(「
TOC Edit
」が表示されます)。この間
はディスクへの記録をしていますので、
衝撃を与えたり、電源を抜いたりしない
でください。記録が正しく行われないば
かりか、ディスクの内容が失われること
があります。
サンプリングレートとは
サンプリングレートとは、
1
秒間の音声
をどれだけの量のデジタル信号にするか
を表す数値です。一般に数値が大きいほ
ど高音質になります。サンプリングレー
トの異なる機器同士では、通常デジタル
信号によるダビングはできません。これ
を可能にするのが、サンプリングレート
コンバータです。コンバータは、デジタ
ル信号を他のサンプリングレート用のデ
ジタル信号に変換します。本機はこのコ
ンバータを内蔵しています。光デジタル
入力端子に入ってきたサンプリングレー
トの異なる信号(
BS
チューナー
:32kHz, DAT:48kHz
など)は、コンバ
ータによって、
MD
のサンプリングレー
ト(
44.1kHz
)に変換されて録音されま
す。
MD
の曲番のつきかた
CD
など曲番のついたメディアから録音
した場合、レコーダーは次のような条件
で
曲番を作成し記録します。
デジタル入力からの録音→入力ソースの
トラック番号が変化したとき
アナログ入力からの録音→
2
秒間以上無
音状態が続き、その後音声が入ってきた
とき。
なお、
CD
で「
-0:03
」から新しい曲番が
始まっているときは、
0:00
になった時点
で
MD
に新しい曲番が記録されます。