International USB-Serial Converter Product Manual
P.38
転送バッファサイズとレイテンシタイマは、USB60F の受信機能に関する設
定パラメータです。
REX-USB60F は下記の事象を検出すると、RS232 から受信したデータを USB
経由でホストに転送します。
1)REX-USB60F 内部の 64 バイトの転送バッファがフルになる
2)RS232 の CTS#/DSR#/DCD#/RI# のラインコンディションが変化
3)RS232 受信データにイベントキャラクタを検出
4)レイテンシタイマ(デフォルト 16msec)がタイムアウト
64 バイト以下のデータ転送に関しては、レイテンシタイマ(Fig.6-1-1 の
Latency Timer)で設定した時間の遅延が発生します。64 バイト以上の大量
データを転送する際には、64 バイトの転送バッファがフルになると即座に転
送が開始され、最後の 64 バイト以下のデータ転送に関してのみレイテンシタ
イマで設定した時間の遅延が発生します。
遅延時間のワーストケースは、レイテンシタイマで設定した時間以上の
ゆっくりした間隔で 64 バイトのデータが転送される場合が考えられます。
REX-USB60F はレイテンシタイマがタイムアウトすると同時に 64 バイトの
データ転送を行うことになります。USB はレイテンシタイマの周期で 64 バイ
トの転送データを受け取り、リクエストされた受信バッファサイズになると
USB シリアル変換デバイスドライバ(Fig.6-1-2 の USB60F Device Drivers)
にデータを転送します。
4K バイトの転送所要時間は、概算(4096 / 64)× 0.016 = 1.024 秒になりま
す。