User guide
B18 BASIC B185100C (160113)
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JP
図に示された使用方法の中で、×印やドクロマーク、「NO!」 の文
字が付いていないものだけが認められています。間違った使用方
法の例もいくつか挙げていますが、全ての間違った方法をここに
記すのは不可能です。定期的にウェブサイト(www.petzl.com)で
最新の技術情報を確認してください。
疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2968-3733)にご相
談ください。
ロープクランプ
1.用途
PPE(個人保護用具)
- マウンテニアリング及びクライミング用ロープクランプ(EN 567:
2007)
- 作業ロープ用アッセンダー(EN 12841 type B: 2006)
製品の破断強度以上の荷重をかける使用や、本来の用途以外で
の使用は絶対に避けてください。
警告
この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。
ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこ
ととします。
使用する前に必ず:
- 取扱説明書をよく読み、理解してください
- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けてください
- この製品の機能とその限界について理解してください
- 高所での活動に伴う危険について理解してください
これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の傷害や死
につながる場合があります。
責任
警告:使用前に必ず、「用途」の欄に記載された使用用途のトレー
ニングを受けてください。トレーニングは、「用途」の欄に記載され
た使用用途に対応している必要があります。
この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あるいは
それらの人から目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使
用してください。
ユーザーは各自の責任で適切な安全確保の技術を習得する必
要 があります。
誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損害、傷害、
死亡に関してもユーザー各自がそのリスクと責任を負うこととし
ます。各自で責任がとれない場合や、その立場にない場合はこの
製品を使用しないでください。
2.各部の名称
(1) アッパーホール (2) カム (3) トリガー (4) ロワーホール
主な素材:アルミニウム合金、ステンレススチール、テクニカルプ
ラスチック
3.点検のポイント
毎回、使用前に
製品に亀裂や変形、傷、磨耗、腐食等がないことを確認してくだ
さい。
フレーム、コネクションホール、カム、トリガー、カムの軸、スプリン
グの状態を確認してください。
カムの動きとスプリングの状態に問題がないことを確認してく
ださい。
カムの歯に泥等が詰まっていないことを確認してください。
警告:カムの歯が欠けている場合は使用しないでください。
各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細についてはペツルのウ
ェブサイト(www.petzl.com/ppe)をご参照ください。
もしこの器具の状態に関する疑問があれば、(株)アルテリア
(TEL:04-2968-3733)にご相談ください。
使用中の注意点
この製品及び併用する器具(連結している場合は連結部を含む)
に常に注意を払い、状態を確認してください。システムの各構成
器具が正しくセットされていることを確認してください。
警 告:
- 異物(小石、小枝、ウェビング等)が挟まることによりカムの動きが
妨げられる場合があります。
- トリガーが物に引っかかると、カムが開くことがあります。
4.適合性
この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確認
してください(併用できる = 相互の機能を妨げない)。
コネクター
使用するコネクターの形状やサイズ等がこの製品との併用に適し
ていることを確 認してください。
5.機能の原理と確認
この製品はロープ登高に使用します。ロープ上を一方向には動き
ますが、反対方向には動きません。
カムの歯がロープを噛むことにより、フレームとの間でロープを
挟みます。ロープに付いた泥等によるつまりを防ぐために、カム
にはスロットがあります。 器具をロープにセットしたら必ず、荷重
がかかる方向に引いてロックされることを確認してください。
6.セット方法
カムを開くには、トリガーを親指と人差し指でつかみ、カムから離
しながら引いて、右側の本体部分にひっかけます。これでカムが
開いた状態でロックされます。
ロープを挿入します。上下の向きを示す目印に注意して正しい向
きにセットしてください。トリガーを戻し、カムがロープを押さえ
ていることを確認してください。トリガーは不意にカムが解除され
るのを防ぎます。
ロープ の 取り外し方 法
器具を上にスライドさせながら、トリガーをまず下側に、それから
外側に引いてください。
7.使い方
ロープクライミング
a. 必ずロープと平行な向きに荷重をかけるようにしてください。
ロープ上で器具が滑ることを防ぐため、角度を付けて荷重をかけ
ないでください。
b. トラバースやリビレイ(中間支点)の通過でどうしても角度をつ
けて荷重することが避けられない場合は、ランヤードとアッセンダ
ーを連結しているカラビナにロープをクリップしてください。
c. 支点付近での注意事項。
アッセンダーまたは支点より上に登らず、またランヤードが大きく
たるまないようにする必要があります。
墜落の衝撃を吸収するのはロープです。ロープの衝撃吸収力は
吊元に近づくにつれて下がり、最終的にゼロになります。
支点付近では衝撃荷重をかけないでください。
ホ ーリング
BASIC は荷重がかかる側のロープにセットする方が適していま
す。プーリー PARTNER の使用をお勧めします。
警告:荷重がかかった状態でロックを解除するにはホーリングシ
ステムの技術と知識が必要です。
セルフビレイには使用できません
8.EN 12841 type B について
BASIC はタイプ B のロープアジャストメントデバイスで、作業ロー
プの登高に使用します。
BASIC は、必ずバックアップロープにセットしたタイプ A のバ
ックアップ器具(例:モバイルフォールアレスター ASAP)と併
用してくだ さ い 。
BASIC は、フォールアレストシステムでの使用には適していませ
ん。
EN 12841:2006 タイプ B の要求事項を満たすためには、EN
1891 タイプ A に適合した直径 10~11 mm のセミスタティック
ロープ(コア + シース)を使用する必要があります。(認証テスト
ではベアール『Antipodes 10 mm』、『Antipodes 11.5 mm』が使
用されました)
- ランヤード + コネクター + 器具の長さが1 mを超えないように
してくださ い
- 器具に衝撃荷重がかかるのを避けるため、ロープ(器具と吊り
元の間)はたるませず、常にテンションがかかった状態を保つ必
要 があります。
バックアップ用ロープを、ワークポジショニングのために使用し
ないでください。
衝撃荷重によってロープはダメージを受けます。
最大許容荷重:140 kg
警告: 体重が 100 kg を超えるユーザーが使用する場合は、ペ
ツルのウェブサイト(www.petzl.com)で Solutions for workers
over 100 kg を確認してください
9.規格(EN 365)に関する補足情報
レスキュープラン
ユーザーは、この製品の使用中に問題が生じた際にすみやかに
対処できるよう、レスキュープランとそれに必要となる装備をあら
かじめ用意しておく必要があります。
アンカー
システム用の支点はユーザーの体より上にとるようにしてくださ
い。支点は、最低でも 10 kN の強度を持ち、EN 795 規格を満たし
ていなければなりません
その他
- フォールアレストシステムでは、墜落時に地面や障害物に衝突す
ることがないよう、毎回使用前に十分なクリアランスがユーザー
の下方に確保されていることを確認する必要があります
- 墜落距離を短くし、危険を少なくするため、支点が適切に設置さ
れていることを確認してください
- フォールアレストシステムで身体のサポートに使用できるのはフ
ォールアレストハーネスのみです
- 複数の器具を同時に使用する場合、1つの器具の安全性が、別
の器具の使用によって損なわれることがあります
- 警告:製品がざらざらした箇所や尖った箇所でこすれないよう
に 注 意してくださ い
- ユーザーは、高所での活動が行える良好な健康状態にあること
が必要です。警告: 動きの取れない状態のまま吊り下げられる
と、ハーネスを着用していても重度の傷害や死に至る危険性が
あります
- 併用するすべての用具の取扱説明書もよく読み、理解してくだ
さい
- 取扱説明書は、製品と一緒にユーザーの手に届かなければなり
ません。また、取扱説明書は製品が使用される国の言語に訳され
ていなければなりません
10.一般注意事項
耐用年数 / 廃棄基準
ペツルのプラスチック製品及び繊維製品の耐用年数は、製造日か
ら数えて最長10年です。金属製品には特に設けていません。
注意:極めて異例な状況においては、1回の使用で損傷が生じ、
その後使用不可能になる場合があります(劣悪な使用環境、鋭
利な角との接触、極端な高/低温下での使用や保管、化学薬品と
の接触等)。
以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないでください:
- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年以上経
過した
- 大きな墜落を止めた、あるいは非常に大きな荷重がかかった
- 点検において使用不可と判断された。製品の状態に疑問がある
- 完全な使用履歴が分からない
- 該当する規格や法律の変更、新しい技術の発達、また新しい製
品との併用に適さない等の理由で、使用には適さないと判断さ
れた
使用しなくなった製品は、以後使用されることを避けるため廃
棄してくだ さ い 。
製品の点検
毎回の使用前の点検に加え、定期的に十分な知識を持つ人物に
よる綿密な点検を行う必要があります。綿密な点検を行う頻度
は、使用の頻度と程度、目的により異なります。また、法令による規
定がある場合はそれに従わなければなりません。ペツルは、少な
くとも12ヶ月ごとに綿密な点検を行うことをお勧めします。
トレーサビリティ(追跡可能性)を維持するため、製品に付いて
いるタグを切り取ったり、マーキングを消したりしないでください。
点検記録に含める内容:用具の種類、モデル、製造者または販売
元の名前と連絡先、製造番号、認識番号、製造日、購入日、初めて
使用した日付、次回点検予定日、注意点、コメント、点検者及びユ
ーザーの名前と署名。
詳しい点検記録の見本は www.petzl.com/ppe をご参照くだ
さい。
持ち運びと保 管
紫外線、化学薬品、高/低温等を避け、湿気の少ない場所で保管し
てください。直射日光を避けて乾燥させてください。
改造と修理
ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じます(パーツ
交換は除く)。
3年保証
原材料及び製造過程における全ての欠陥に対して適用されます。
以下の場合は保証の対象外とします:通常の磨耗や傷、酸化、改
造や改変、不適切な保管方法、メンテナンスの不足、事故または
過失による損傷、不適切または誤った使用方法による故障
責任
ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリアは、製
品の使用から生じた直接的、間接的、偶発的結果またはその他の
いかなる損害に対し、一切の責任を負いかねます。
トレ ーサビリティとマーキング
a. この個人保護用具の製造を監査する公認機関
b. CE適合評価試験公認機関
c. トレーサビリティ:データマトリクスコード = 製品番号 + 個別
番号
d. 直径
e. 個別番号
f. 製造年
g. 製造日
h. 検査担当
i. 識別番号
j.規格
k.取扱説明書をよく読んでください










