Professional ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 目次 撮影の準備編 4 はじめにやっておきたいこと ........................................................................................................4 ● どのような目的で撮影するのかを明確にする ..........................................................................................................................4 ● 撮影する場所、撮りたいカットやポーズを考える ................................................................................................................4 ● 撮影するイメージをモデルと共有する ..........................................
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 目次 屋外ワークフロー編 23 構図とポーズを決める ................................................................................................................. 24 ● 光の取り方について............................................................................................................................................................................24 試し撮りをする ............................................................................................................................. 25 ● 色味を確認する ....
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 はじめにやっておきたいこと ポートレート / ウェディングフォト撮影を始める前に次のことをやっておきましょう。 どのような目的で撮影するのかを明確にする アルバム、写真集、記念写真など目的によって見せ方や必要なカット数が変わっ てきます。どのような目的で撮影するのかを明確にしておきましょう。 撮影する場所、撮りたいカットやポーズを考える どんな場所で撮影するのか、どのようなカットやポーズを撮りたいかを考えてお きましょう。メモや絵コンテなどにまとめておくのもおすすめです。 撮影するイメージをモデルと共有する 撮りたい写真のイメージをあらかじめ被写体となる相手に伝えておきましょう。 ウェディングフォトの場合は、新郎新婦がどのような写真を希望しているかを確 認しておくことも大切です。 カメラの設定をする 事前のカメラのセッティングは大切です。これがきちんとできていれば、撮影が スムースに進み、撮影後のレタッチ処理も少なくてすみます。詳しくは「カメラ の設定をする」(0 6)をご覧ください。 4
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 使用する機材 ポートレート / ウェディングフォト撮影に使用する主な機材は次の通りです。 カメラ本体 レンズ 128GB バッテリー 64GB メモリーカード スピードライト、およびレフ板や露出計などの照明機材 ! 予備のバッテリーとメモリーカードも用意しよう 充電済みの予備のバッテリーと、空き容量のある予備のメモリーカードも用意しておきましょう。また、数日かけて撮 影するなど撮影が長時間にわたる場合は、バッテリーチャージャーも用意しておくとよいでしょう。 5
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 カメラの設定をする ポートレート / ウェディングフォト撮影をするための基本設定は次の通りです。 AF エリアモード ISO 感度 ワイドエリア AF(L- 人物) ISO 200 ピクチャーコントロール ポートレート ホワイトバランス オート 画質モード RAW+NORMAL 静止画撮影メニュー 人物印象調整 人物の色相と明るさを任意で調整する カスタムメニュー f2: カスタムボタンの機能 [Fn1 ボタン]または[Fn2 ボタン]に[再生]を割り当てる AF エリアモードを[ワイドエリア AF(L- 人物)]に シングルポイント AF よりも広い範囲で被写体をとらえることができます。また、 カメラが自動で人物の顔や瞳を検出します。新郎新婦の撮影で新婦だけにピント を合わせたい場合など、特定の被写体にピントを合わせるときに便利です。 ■ 1 名の被写体に対してより精密にピントを合わせたいときは 被写体が 1 名のポートレート撮影をするときにより精密にピントを合わせたい場 合は、AF エリアモードを[オートエリ
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 ISO 感度を ISO 200 に 天候などの環境光やライティング、被写体の動きなど、撮影条件を確認しながら ISO100 〜 800 の間で調整してみてください。うまく調整できないと感じたとき は、感度自動制御機能を使うことをおすすめします。 ■ 被写体がよく動く場面では感度自動制御機能を有効に 感度自動制御機能を有効にすると、カメラが自動的に ISO 感度を変更します。 ● 撮影モードが P、S、A、M の場合、S ボタンを押しながらサブ コマンドダイヤルを回すと ISO AUTO(感度自動制御する)と ISO(感 度自動制御しない)を切り換えられます。撮影モードが b の場合、 初期設定で ISO AUTO に設定されています。S ボタンを押しなが らメインコマンドダイヤルを回すと ISO AUTO から任意の ISO 感度 に切り換えられます。 P、S、A、M の場合 b の場合 ● 静止画撮影メニュー[ISO 感度設定]の[感度自動制御]で[低速限界設定]の [ オート ] を選び、補正値を高速側 に設定すると、被写体ブレを
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 ホワイトバランスを[オート]に カメラが自動的にホワイトバランスを調節し、ほとんどの光源に対応できます。 別売のスピードライトの使用時は、フラッシュ発光時の条件に応じて適したホワ イトバランスに調整されます。 ● ニコン製品以外のフラッシュを使用した場合、[オート]に設定していても最適 なホワイトバランスにならないことがあります。 画質モードを[RAW+NORMAL]に RAW と JPEG(NORMAL)の 2 種類の画像を同時に記録します。 静止画撮影メニュー[人物印象調整]で色相と明るさを調整する 人物の色相と明るさを 2 軸で調整して、[モード 1]、[モード 2]、[モード 3]として個別に登録できます。登録し た調整モードは、撮影した画像に適用できます。登録の手順は次の通りです。 8 1 静止画撮影メニューで[人物印象調整]を選ぶ 2 調整モードの登録先を[モード 1]〜[モード 3]から選んでマルチセレクター の 2 を押す
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 3 色相と明るさを調整して登録する ● 色相 42 で人物の M(マゼンタ)および Y(イエロー)方向の色相を、13 で人物 の明るさを調整することができます。色相と明るさは、調整によって次のよう に変化します。 明るさ M3.0 : +3.0 : 0.0 : +3.0 : Y3.0 : +3.0 : M Y M3.0 : 0.0 : M3.0 : –3.0 : : : 0.0 0.0 : 0.0 : –3.0 : : Y3.0 : 0.0 Y3.0 : –3.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 ● 4 J ボタンを押すと調整値が登録され、静止画撮影メニューに戻ります。 [人物印象調整]画面で使用する調整モードを選んで J ボタンを押す ! 人物印象調整についてのご注意 ● 次の場合、[人物印象調整]が無効になります。 − [ピクチャーコントロール]が[モノクローム]または[ − Creative Picture Control]の場合 セットアップメニュー[HDMI]の[詳細設定]で[N-Log/HDR(HLG)出力設定]を[N-Log]または[HDR(HLG)] に設定した場合 ● 人物印象調整の調整値は、カメラの再生画面、画像編集メニュー[RAW 現像]およびニコンソフトウェア NX Studio では確認できません。 ● 人物印象調整の調整値は、画像の撮影後に画像編集メニュー[RAW 現像]や NX Studio で変更することはできません。 Fn1 ボタンまたは Fn2 ボタンに再生機能を割り当てる Fn1 ボタンまたは Fn2 ボタンに再生機能を割り当てておくと、ファインダーから 目を離さずにボタンを押し
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 レンズを選ぶ レンズ選びは大切です。撮りたいイメージや目的に合ったレンズを選びましょう。 ポートレート / ウェディングフォト撮影におすすめのレンズと特徴 レンズ NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S NIKKOR Z 35mm f/1.8 S NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S NIKKOR Z 85mm f/1.8 S 0 11 12 13 13 14 14 ■ NIKKOR Z 14-24mm f/2.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 ■ NIKKOR Z 24-70mm f/2.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 ■ NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S 焦点距離 70-200mm の望遠ズームレンズを使うと、背景を柔らかくぼかして主役となる被写体を引き立たせること ができます。 ■ NIKKOR Z 35mm f/1.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 ■ NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S 焦点距離 50mm の明るいレンズ を使うと、美しく滑らかなボケ 味によって人物の表情を豊かに 表現できます。 ● f/1.2 と f/1.8 の 2 種類をライ ンナップしています。サイズ と予算に応じてお選びいただ けます。 © Kyoko Munakata ■ NIKKOR Z 85mm f/1.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 スピードライトや照明機材を考える 撮影したいイメージ、撮影する場所や時間、天候などを考慮しながら、どのような照明機材を使うかを決めていき ます。 スピードライトを用意する 効果的なライティングをしたい場合はスピードライトがおすすめです。SB-5000 を使用すれば、電波で制御する多灯ワイヤレスライティングが可能です。詳し くはニコンダウンロードセンターの SB-5000 製品ページ(https://downloadcenter. nikonimglib.com/ja/products/322/SB-5000.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影の準備編 ! 「点光源」と「面光源」 小さい光源を「点光源」、大きい光源を「面光源」をいいます。光の特性上、光源のサイズが小さくなるほど光は硬くなり、 影がくっきりと写ります。一方、光源が大きくなると光はやわらかくなり、影がぼやけて写ります。 光源のサイズが小さくなるほど光は硬くなる 光源が大きくなると光はやわらかくなる ! 光の向きで被写体の見え方が変わる 被写体の見え方は、被写体に対して光が当たる向きで変わります。 ● 順光:撮影者側から被写体に当たる光。被写体をくっ きり鮮やかに表現できます。全体的に光が当たるため 凹凸や奥行きは出にくくなります。 ● サイド光(斜光):被写体の左右側面から当たる光。真 横からの光をサイド光、斜め前からの光を斜光と呼び 分ける場合もあります。被写体の凹凸に合わせて明る い部分と陰になる部分ができ、立体的な写真になりま す。 ● 逆光:撮影者の反対側から被写体に当たる光。斜め後 ろから当たる光を半逆光と呼ぶ場合もあります。背後 から光が当たるため被写体の前面は暗くなりますが輪 郭が際立ちます。被写体自体
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド スタジオ内ワークフロー編 この章では、スタジオでポートレート / ウェディングフォト撮影を行う場合の流れについて説明します。 構図とポーズを決める(0 18) 試し撮りをする(0 19) 撮影する(0 20) レタッチ処理をする(0 21) 17
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド スタジオ内ワークフロー編 構図とポーズを決める 被写体となる相手にイメージやポーズなどを伝えて、構図とポーズ を決めていきます。このとき、十分に対話をすることが大切です。 ライティングの配置を決める イメージやポーズに合わせてライティングの配置を決めます。 ● SB-5000 を使用すれば、電波で制御する多灯ワイヤレスライティングが可能です。詳しくはニコンダウンロード センターの SB-5000 製品ページ(https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/products/322/SB-5000.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド スタジオ内ワークフロー編 試し撮りをする 撮影を始める前に試し撮りをして、撮りたい色味やイメージになっているかを確認しましょう。 色味を確認する ● 光源、白熱電球、蛍光灯、窓からの光(自然光)、ミックス光で試し撮りをして色味を確認します。 蛍光灯 白熱電球 光源 窓からの光 (自然光) ● より印象的な色味にしたいときは、ホワイトバランスを[オート]から[色温度設定]に変更して任意の色温度を 指定します。 − 色温度は画像の撮影情報で確認できます。 − 青みを強くしたいときは色温度の数値を小さく、赤みを強くしたいときは数 値を大きくします。 − 緑がかった色味が気になる場合は M(マゼンタ)方向に、赤の色味が不自然に 感じる場合は G(グリーン)方向に調整します。 ! より実際の色に近い色味にしたいときは より実際の色に近い色味にしたいときは、プリセットマニュアルを使うことをおすすめします。プリセットマニュアル では、撮影する照明下で白またはグレーの被写体を撮影してプリセットマニュアルデータを取得し、それを基準にして ホワイトバラ
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド スタジオ内ワークフロー編 撮影する 実際に撮影していきます。 ● ポートレート撮影およびウェディングフォト撮影で役に立つテ クニックについては、 「撮影のテクニック」 (0 30)で紹介し ています。 ● 場所や構図を変更したら、その都度試し撮りをしてどのように 写るかを確認しましょう(0 19)。 こんなときは ■ 白い衣装やハイライト部の白とびを抑えたいときは ウェディングドレスのような白い衣装やハイライト部の白とびを抑えたい場合は、 測光モードを[ハイライト重点測光]にします。 ■ 目つぶりが起きやすい被写体のときは 目つぶりが起きやすい被写体のときは、レリーズモードを[低速連続撮影]や[高 速連続撮影]に変更して連続撮影し、その中から気に入ったショットを選ぶとよ いでしょう。 ■ 新郎新婦など複数の人物を撮影するときは 横に並んだ新郎新婦を撮影するときなど、距離の異なる複数の被写体にピントを 合わせたい場合は、絞りを絞り込んで被写界深度を広くします。 20
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド スタジオ内ワークフロー編 レタッチ処理をする ここではニコンソフトウェア NX Studio を使ったレタッチ処理について紹介します。NX Studio は閲覧、RAW 現像、編集ができるニコン純正のソフトウェアです。ニコンダウンロードセンター (https://downloadcenter.nikonimglib.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド スタジオ内ワークフロー編 ■ 調整対象を[風景]にした場合 人物の印象と画像全体の色を鮮やかにします。 22
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 屋外ワークフロー編 この章では、屋外でポートレート / ウェディングフォト撮影を行う場合の流れについて説明します。 © Alina Rudya 構図とポーズを決める(0 24) 試し撮りをする(0 25) 撮影する(0 27) レタッチ処理をする(0 28) 23
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 屋外ワークフロー編 構図とポーズを決める 被写体となる相手にイメージやポーズなどを伝えて、構図とポーズ を決めていきます。このとき、十分に対話をすることが大切です。 光の取り方について 屋外の場合は、基本的に自然光を光源にして撮影します。被写体 に対する光の向き、撮影する時間(太陽の位置)、天候など考慮し て、構図とポーズを決めていきます。 半逆光 逆光 半逆光 順光 サイド光 (斜光) 人物 サイド光 (斜光) カメラ ! 太陽が被写体の前方斜め 30°~ 45°になる位置がベスト 被写体の正面に対して、太陽が前方斜め 30°から 45°の位置にあるときは、瞳にキャッチライトが入って被写体の表情 が豊かになります。また、顔の片側から光が当たることによって、適度な陰影がついて表情を立体的に描写できます。 24
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 屋外ワークフロー編 試し撮りをする 撮影を始める前に試し撮りをして、撮りたい色味やイメージになっているかを確認しましょう。 色味を確認する ● 芝生の上に立つ被写体の顔が青みがかって写るなど、色のついた光が被写体に当たることで本来の色とは違う色 になることを「色かぶり」といいます。色かぶりが起きる場合は、レフ板を使ったり白い布を被写体の足元に置い て環境を改善しましょう。レフ板や白い布は、画面に写り込まないように注意しながら配置します。 ● より印象的な色味にしたいときは、ホワイトバランスを[オート]から[色温度設定]に変更して任意の色温度を 指定します。 − 色温度は画像の撮影情報で確認できます。 − 青みを強くしたいときは色温度の数値を小さく、赤みを強くしたいときは数 値を大きくします。 − 緑がかった色味が気になる場合は M(マゼンタ)方向に、赤の色味が不自然に 感じる場合は G(グリーン)方向に調整します。 ! より実際の色に近い色味にしたいときは より実際の色に近い色味にしたいときは、プリセットマニュアルを使うことをおすすめしま
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 屋外ワークフロー編 ピクチャーコントロールを調整する ピクチャーコントロールを好みの設定に調整する場合は、カスタムピクチャーコントロールを使うと便利です (0 7)。カスタムピクチャーコントロールを使うと、調整したピクチャーコントロールに名前を付けて登録した り、メモリーカードを使って、同じ機種のカメラやピクチャーコントロールに対応するソフトウェアと共用するこ とができます。 ! ピクチャーコントロールを調整する場合のヒント ポートレート撮影用にピクチャーコントロールを調整する場合、[輪郭強調]や[コントラスト]を強くしすぎると仕上 がりが硬くなるので注意しましょう。 26
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 屋外ワークフロー編 撮影する 実際に撮影していきます。 ● ポートレート撮影およびウェディングフォト撮影で役に立つテ クニックについては、 「撮影のテクニック」 (0 30)で紹介し ています。 ● 場所や構図を変更したら、その都度試し撮りをしてどのように 写るかを確認しましょう(0 25)。 こんなときは ■ 目つぶりが起きやすい被写体のときは 目つぶりが起きやすい被写体のときは、レリーズモードを[低速連続撮影]や[高 速連続撮影]に変更して連続撮影し、その中から気に入ったショットを選ぶとよ いでしょう。 ■ 静かな雰囲気を邪魔したくないときは 静止画撮影メニュー[サイレント撮影]を[する]にすると、シャッターをきるときの振動をなくして撮影できます。 ! [サイレント撮影]を[する]にしたときのご注意 ●[サイレント撮影]を[する]に設定していても、完全に無音にはなりません。撮影時に絞りやオートフォーカスなど カメラの動作音がすることがあります(特に絞りを f/5.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 屋外ワークフロー編 レタッチ処理をする ここではニコンソフトウェア NX Studio を使ったレタッチ処理について紹介します。NX Studio は閲覧、RAW 現像、編集ができるニコン純正のソフトウェアです。ニコンダウンロードセンター (https://downloadcenter.nikonimglib.
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 屋外ワークフロー編 カラーブースターで画像の色の彩度を高める カラーブースターを使うと、彩度を最適に調整し、画像の色の彩度を高めます。 ■ 調整対象を[人物]にした場合 人物の印象に影響を与えずに画像の色を鮮やかにします。 ■ 調整対象を[風景]にした場合 人物の印象と画像全体の色を鮮やかにします。 29
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影のテクニック この章では、ポートレート / ウェディングフォト撮影で役に立つテクニックを紹介します。 モデルとのコミュニケーションが大事 被写体とのコミュニケーションが大切です。撮影中は適切に指示を出し ましょう。また、どのように撮れているかをときどき相手に見てもらう とよいでしょう。 撮影者自身が場を盛り上げる ポートレート写真において最も重要なのは被写体の表情です。撮影者の 気持ちは相手に伝わり写真に投影されますので、撮影者自身が場を盛り 上げるように心掛けましょう。その際、マナーを守りながら撮影するこ とも忘れないようにしましょう。 30
ポートレート / ウェディングフォト撮影ガイド 撮影のテクニック 人物以外のイメージカットを撮っておく 景色や草花、小物など人物以外のイメージカットを撮っておくとよいで しょう。 やわらかいイメージを作るためのアクセサリー ND フィルターやソフトフォーカスフィルターを使って撮影すると、やわ らかいイメージの写真に仕上がります。 ● ND フィルターは「減光フィルター」とも呼ばれ、レンズに入る光の量を コントロールできるので低速シャッター表現をしたいときに使います。 ● ソフトフォーカスフィルター は、軟調効果を得るために微細な特殊処 理を施したフィルターです。適度にやわらかく美しいボケ味の描写が 特徴です。 31
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