テクニカルガイド(画像編)

44
画像をくっきりまたはやわらかな印象に仕上げたい
STEP2
:さらに細かく調整したい[輪郭強調][ミドルレンジシャープ][明瞭度]
を使う)
大まかに[クイックシャープ]で調整した後に、輪郭強調]などの項目を個別に
調整することで部分的にくっきりまたはやわらかな印象に仕上げられます。ここ
ではポートレート写真で「肌の質感を柔らかく、目元をくっきりとさせたい」とい
う仕上がりを例に調整値を紹介します。なお、画像をプリントする場合、出力す
るサイズによって調整する項目や値が異なります。
A3
サイズで出力する場合(鑑賞距離
60cm
目元をくっきりさせるため
輪郭強調]と[ミドルレンジ
シャープ]を上げ、肌の滑ら
かさを保つために明瞭度
–1
のままにします。
輪郭強調
2
ミドルレンジシャープ
1
明瞭度
–1
A1
サイズで出力する場合(鑑賞距離
60cm
目元をくっきりさせるため
[輪郭強調]
3
まで上げ、
ドルレンジシャープ]、[ 明瞭
]は肌の滑らかさを保つた
めに
–1
のままにします。
輪郭強調
3
ミドルレンジシャープ
–1
明瞭度
–1
スタンダードの各項目の初
期設定は表の通りです。
輪郭強調
3
ミドルレンジシャープ
2
明瞭度
1
元画像(ピクチャーコントロール:スタンダード)
クイックシャープ]を
–2
設定すると、肌が滑らかに表
現されています。
輪郭強調
–0.5
ミドルレンジシャープ
–1
明瞭度
–1
[クイックシャープ]
–2
(やわらか)
!
出力サイズと調整する項目について
同じ距離から画像を鑑賞する場合、同じ画像でも出力する大きさによって見え方が異なります。
大きな紙に印刷する場合やディスプレイで大きく表示する場合、画像の細かい部分まで視認できます。このため、細かい
構造の部分に効果的な輪郭強調を主に調整します。
小さな紙に印刷する場合や
ディスプレイ
に小さく表示する場合、細かい部分は
視認できません
。このため、背景と被写
体との境界に効果が現れる明瞭度を主に調整します。