Professional シーン別推奨設定ガイド – 静止画撮影編 –
目次 風景 5 風景撮影の基本設定 ........................................................... 6 フォーカスモードを AF-S、 AF エリアモードを[シングルポイント AF]に !!..............................7 ● 手ブレ補正は手持ち撮影時は[ノーマル]に !! ..................................7 ● サイレント撮影を[する]に !! ....................................................................9 ● ローライト AF を[する]に !! .....................................................................9 ● 露出ディレーモードを[1 秒]に !! .......................................................10 ● モニターモードを[モニターのみ]に !! .........
ポートレート撮影に便利な カスタムボタンの割り当てについて ................................. 20 ●●K 再生 ..................................................................................................................21 ●●K ●●y ●●p フォーカスポイント中央リセット.................................................21 アクティブ D- ライティング設定 ......................................................21 拡大画面との切り換え .............................................................................22 スポーツ 23 スポーツ撮影や動く被写体を撮影するための基本設定 ..........
便利な機能 39 よく使う機能を撮影モードダイヤルに登録したい .................. 40 ファインダー撮影時に目が疲れないようにしたい .................. 41 フリッカー現象の影響を低減して撮影したい ........................ 42 ターゲット追尾 AF を使って 動く被写体にピントを合わせ続けたい .............................. 44 ピント合わせの操作とレリーズ操作を別のボタンに分けたい ... 46 動物瞳 AF/ 顔認識 AF を使って 犬や猫の顔や瞳にピントを合わせたい .............................. 47 ● 動物撮影の基本設定.......................................................................................47 必要な画像に印をつけたい ................................................
風景 風景写真をより鮮明に、より快適に撮 影するための基本設定やおすすめ機能 を紹介します。 5
風景撮影の基本設定 風景写真を撮影する場合におすすめの設定は次の通りです。 静止画撮影メニュー フォーカスモード AF-S AF エリアモード シングルポイント AF 回折補正 する 手ブレ補正 手持ち撮影時:ノーマル 三脚使用時:しない ※ 1 サイレント撮影 する カスタムメニュー a7 半押し AF レンズ駆動 する a11 ローライト AF する d4 露出ディレーモード 1 秒※2 その他 レリーズモード 1 コマ撮影 モニターモード モニターのみ ※ 1 使用するレンズに手ブレ補正機能がある場合は、レンズに よっておすすめの設定が異なります(0 8)。 ※ 2 別売のリモートコントロールアクセサリーをお持ちの場合 は、 [露出ディレーモード]の代わりにリモートコントロール アクセサリーのご使用をおすすめします。 6
● フォーカスモードを AF-S、AF エリアモー ドを[シングルポイント AF]に !! 撮影者がピント合わせをしたいポイン トを選べ、シャッターボタンを半押し するとフォーカスがロックされるため、 風景撮影などの静止している被写体撮 影の基本的な組み合わせです。 手ブレ補正は手持ち撮影時は [ノーマル]に !! ● 手ブレ補正の設定は、カメラを手持ち で撮影するのか、カメラを三脚に固定 して撮影するのかによって設定を変更 してください。 • 手持ちで撮影する場合は[ノーマル]に設定してください。手 ブレ補正効果が高く、静止している被写体を撮影する場合に適 しています。 7
風景撮影の基本設定 • 手ブレ補正切り替えスイッチのある F マウントレンズを装着し ている場合、[手ブレ補正]はグレーで表示されて設定できませ ん。レンズで手ブレ補正の設定を行ってください。 • 三脚使用時のおすすめの設定はレンズによって異なります。 – 手ブレ補正機能がある Z マウントレンズを装着している場合 は[ノーマル]、手ブレ補正機能がないレンズを装着している 場合は[しない]に設定してください。 – 次の F マウントレンズを装着している場合、レンズ側で手ブ レ補正機能をノーマルにしてください。それ以外の F マウン トレンズを装着している場合は、レンズの説明書をご覧くだ さい。 – AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR – AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR – AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR – AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR – AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.
● サイレント撮影を[する]に !! 静止画撮影メニューの[サイレント撮 影]を[する]に設定すると、電子シャッ タ ー が 使 用 で き ま す。 メ カ ニ カ ル な シャッター動作によるカメラブレを抑 えることができます。 サイレント撮影について • 次の場合は、[サイレント撮影]を[しない]に設定してく ださい。 – フラッシュ撮影したい場合 – 長秒時ノイズ低減またはフリッカー低減を使用したい場合 – 被写体に動きがあり、画像が歪む場合 • その場合、カスタムメニュー d5[シャッター方式]を[オー ト]に設定することをおすすめします。シャッタースピード によって先幕シャッターが電子先幕シャッターに自動で切り 替わるため、カメラブレを抑えながら撮影できます。 ● ローライト AF を[する]に !! カ ス タ ム メ ニ ュ ー a11[ ロ ー ラ イ ト AF]を[する]に設定すると、フォー カスモードが AF-S のときに暗い場所で もピントが合いやすくなります。夕景 や夜景の撮影に便利です。 9
風景撮影の基本設定 ● 露出ディレーモードを[1 秒]に !! カスタムメニュー d4 [露出ディレーモー ド]では、シャッターボタンを押して からシャッターがきれるまでの時間を 設定できます。1 秒以上に設定しておく と、シャッターボタン操作時のカメラ ブレを最小限に抑えられます。 [しない] 以外に設定すると、撮影画面に z アイコンが表示されます。 ● モニターモードを[モニターのみ]に !! 画像モニターを見ながら撮影する場合、 モニターモード切り換えボタンを押し て[モニターのみ]に設定することを おすすめします。アイセンサーに顔や 指を近づけても画像モニターの表示が 消えることがないため、構図作りに集 中できます。 モニターモードの[ファインダー優先]について これまでのデジタル一眼レフカメラと似た動作になります。 • 静止画モードの場合、ファインダーに顔を近づけるとファイ ンダー内に撮影画面が表示されますが、顔を離しても画像モ ニターには撮影画面は表示されません。 • G ボタンや K ボタンを押すと、画像モニターにメニュー や再生画面が表示されます。 • これまでのデジタル一眼
風景撮影に便利なカスタムボタンの 割り当てについて 風景撮影時におすすめのカスタムボタンおよび J ボタンの機能の 割り当ては次の通りです。 w Fn1 ボタン q プレビュー y Fn2 ボタン t V AF-ON ボタン A AF-ON 8 サブセレクター 中央ボタン K フォーカスポイント中央リセット z 動画撮影ボタン b J ボタン オートブラケティング p 格子線表示 撮影時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) 再生時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) • カスタムボタンの機能はカスタムメ ニュー f2[カスタムボタンの機能]、 J ボタンの機能はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]で設定を行え ます。 • 11
風景撮影に便利なカスタムボタンの割り当てについて ●●q プレビュー ボタンを押している間、現在設定している色味や露出、被写界深 度を撮影画面の表示に反映します。風景写真の仕上がりを確認し ながら撮影することができます。 ●●t オートブラケティング ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回すと、オートブラケティ ングの設定を変更できます。 • オートブラケティングの種類は、静止画撮影メニュー[オート ブラケティング]の[オートブラケティングのセット]で設定 できます。 ●●K フォーカスポイント中央リセット ボタンを押すと、フォーカスポイントを移動しても素早く中央に 戻せます。フォーカスポイントの移動を主にサブセレクターで行っ ている場合、サブセレクター中央ボタンに割り当てておくと便利 です。 ●●b 格子線表示 ボタンを押すと撮影画面に構図用格子線を表示します。撮影時に 水平や垂直に気をつけて構図を決めたい場合に表示させておくと 便利です。 12
●●p 拡大画面との切り換え 撮影時 J ボタンを押すと、フォーカスポイントを中心にして設定した拡 大率で拡大表示します。被写体にピントが合っているかを確認す るのに便利です。特にオートフォーカスが苦手な被写体に対して マニュアルフォーカスで、より厳密にピント合わせをしたい場合 に便利です。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[撮影モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 再生時 J ボタンを押すと、撮影時のフォーカスポイントを中心にして、 設定した拡大率で拡大表示します。被写体にピントが合っている かどうかを確認できます。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[再生モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 13
ポートレート ポートレート撮影時に被写体に集中し て撮影を行うための基本設定やおすす めの機能を紹介します。 15
ポートレート撮影の基本設定 ポートレート撮影する場合におすすめの設定は次の通りです。 静止画撮影メニュー ピクチャーコントロール ポートレート フォーカスモード AF-C AF エリアモード オートエリア AF 手ブレ補正 ノーマル サイレント撮影 しない カスタムメニュー a4 オートエリア AF 時の顔 と瞳認識 d5 シャッター方式 顔認識と瞳認識する オート その他 モニターモード ● ファインダー優先 ピクチャーコントロールを[ポートレート] に !! 人物の肌が滑らかで自然な画像になり ます。 16
● フォーカスモードを AF-C に !! シャッターボタンを半押ししている間 または AF-ON ボタンを押している間は 常にピントを合わせ続けるモードです。 動く被写体の撮影に最適です。 ● AF エリアモードを[オートエリア AF]に !! カメラが自動的に全てのフォーカスポ イントから被写体を判別して AF エリア フレーム内でピントを合わせます。 • カスタムメニュー a4[オートエリア AF 時の顔と瞳認識]を[顔認識と瞳 認識する]に設定しておくと、カメラが顔または瞳を認識する と顔に黄色の枠(フォーカスポイント)が表示されます。自動 でフォーカスポイントが顔や瞳の位置に移動するため、被写体 が動いても構図や表情に集中して撮影できます。 • 瞳認識は、ファームウェアのバージョンが C:2.
ポートレート撮影の基本設定 ● 手ブレ補正を[ノーマル]に !! [ノーマル]を選ぶと高い手ブレ補正効 果が得られます。 • レンズシフト式手ブレ補正の[ノーマ ル]モードの原理上、シャッターレリー ズ後に撮影画面の表示がわずかに動く ことがありますが、異常ではありません。違和感がある場合は[ス ポーツ]に設定するとファインダー像が安定し、フレーミング に集中して撮影を行えます。 • 手ブレ補正切り替えスイッチのある F マウントレンズを装着し ている場合、[手ブレ補正]はグレーで表示されて設定できませ ん。レンズで手ブレ補正の設定を行ってください。 18
● モニターモードを[ファインダー優先]に !! これまでのデジタル一眼レフカメラの 操作に慣れていて、手持ちでファイン ダーを見ながら撮影する場合におすす めします。 • 静止画モードの場合、ファインダーに顔を近づけるとファイン ダー内に撮影画面が表示されますが、顔を離しても画像モニター には撮影画面は表示されません。 • G ボタンや K ボタンを押すと、画像モニターにメニューや 再生画面が表示されます。 19
ポートレート撮影に便利な カスタムボタンの割り当てについて ポートレート撮影時におすすめのカスタムボタンおよび J ボタン の機能の割り当ては次の通りです。 w Fn1 ボタン K 再生 y Fn2 ボタン z フォーカスモード /AF エリアモード V AF-ON ボタン A AF-ON サブセレクター 8 中央ボタン K フォーカスポイント中央リセット z 動画ボタン J ボタン y アクティブ D- ライティング設定 p 撮影時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) 再生時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) • カスタムボタンの機能はカスタムメ ニュー f2[カスタムボタンの機能]、 J ボタンの機能はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]で設定を行え ます。 20
●●K 再生 ボタンを押すと再生画面を表示します。ファインダーを見ながら 撮影をしている場合、左手をレンズに添えた撮影姿勢のまま右手 でボタンを押すことができ、撮影した画像をすぐにファインダー で確認できます。 ●●K フォーカスポイント中央リセット ボタンを押すと、フォーカスポイントを移動しても素早く中央に 戻せます。フォーカスポイントの移動を主にサブセレクターで行っ ている場合、サブセレクター中央ボタンに割り当てておくと便利 です。 ●●y アクティブ D- ライティング設定 ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回すと、アクティブ D- ラ イティングの設定を変更できます。暗い室内から外にいる人物を 撮影したり、直射日光の強い海辺など明暗差の激しい場所で撮影 をする場合に便利です。 21
ポートレート撮影に便利なカスタムボタンの割り当てについて ●●p 拡大画面との切り換え 撮影時 J ボタンを押すと、フォーカスポイントを中心にして設定した拡 大率で拡大表示します。被写体にピントが合っているかを確認す るのに便利です。特にオートフォーカスが苦手な被写体に対して マニュアルフォーカスで、より厳密にピント合わせをしたい場合 に便利です。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[撮影モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 再生時 J ボタンを押すと、撮影時のフォーカスポイントを中心にして、 設定した拡大率で拡大表示します。被写体にピントが合っている かどうかを確認できます。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[再生モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 22
スポーツ スポーツなど、動きのある被写体を撮 影する場合の基本設定やおすすめの機 能を紹介します。 23
スポーツ撮影や動く被写体を撮影する ための基本設定 スポーツ撮影などの動く被写体を撮影する場合におすすめの設定 は次の通りです。 静止画撮影メニュー フォーカスモード AF-C AF エリアモード ダイナミック AF 手ブレ補正 スポーツ サイレント撮影 しない カスタムメニュー a3 AF ロックオン 3 d5 シャッター方式 オート その他 レリーズモード 高速連続撮影、 高速連続撮影(拡張) シャッタースピード 1/500 秒以上の高速 モニターモード ファインダー優先 24
● フォーカスモードを AF-C に !! シャッターボタンを半押ししている間 または AF-ON ボタンを押している間は 常にピントを合わせ続けるモードです。 動く被写体の撮影に最適です。 ● AF エリアモードを[ダイナミック AF]に !! 撮影者が選んだフォーカスポイントで ピント合わせを行います。選んだフォー カスポイントから被写体が一時的に外 れても、周辺のフォーカスポイントか らのピント情報を利用してピントを合 わせます。 • [ダイナミック AF]はフォーカスモードが AF-C の場合のみ選べ ます。 • 被写体の動きが速くて追いきれない場合などは、広い範囲(エ リア)で被写体をとらえることができる[ワイドエリア AF(S)] または[ワイドエリア AF(L)]もお試しください。 25
スポーツ撮影や動く被写体を撮影するための基本設定 ● 手ブレ補正を[スポーツ]に !! [スポーツ]を選ぶと、動きの速い被写 体や、動きの変化が激しい被写体を撮 影する場合にもファインダー像が安定 し、フレーミングに集中して撮影を行 えるのでおすすめです。 • [ノーマル]と比べて撮影画面の見え方が自然なため、高速連続 撮影時も被写体を追いやすくなります。[スポーツ]に設定して いても表示の動きが気になる場合は、[しない]に設定してくだ さい。 • 装着したレンズによっては[スポーツ]が設定できない場合が あります。 • 手ブレ補正切り替えスイッチのある F マウントレンズを装着し ている場合、[手ブレ補正]はグレーで表示されて設定できませ ん。レンズで手ブレ補正の設定を行ってください。 26
● モニターモードを[ファインダー優先]に !! これまでのデジタル一眼レフカメラの 操作に慣れていて、手持ちでファイン ダーを見ながら撮影する場合におすす めします。 • 静止画モードの場合、ファインダーに顔を近づけるとファイン ダー内に撮影画面が表示されますが、顔を離しても画像モニター には撮影画面は表示されません。 • G ボタンや K ボタンを押すと、画像モニターにメニューや 再生画面が表示されます。 27
スポーツ撮影に便利な カスタムボタンの割り当てについて スポーツ撮影時におすすめのカスタムボタンおよび J ボタンの機 能の割り当ては次の通りです。 w Fn1 ボタン K 再生 y Fn2 ボタン g V AF-ON ボタン A AF-ON 8 サブセレクター 中央ボタン z 動画ボタン J ボタン プロテクト K フォーカスポイント中央リセット z フォーカスモード /AF エリアモード p 撮影時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) 再生時:拡大画面との切り換え (拡大率:[等倍(100%)]) • カスタムボタンの機能はカスタムメ ニュー f2[カスタムボタンの機能]、 J ボタンの機能はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]で設定を行え ます。 28
●●K 再生 ボタンを押すと再生画面を表示します。ファインダーを見ながら 撮影をしている場合、左手をレンズに添えた撮影姿勢のまま右手 でボタンを押すことができ、撮影した画像をすぐにファインダー で確認できます。 ●●g プロテクト ボタンを押すと、再生画面に表示されている画像をプロテクト(保 護)します。Fn ボタンに割り当てておくことで i メニューから操 作を行うよりも時間が短縮でき、必要な画像に素早く印をつけた い場合に便利です。 ●●K フォーカスポイント中央リセット ボタンを押すと、フォーカスポイントを移動しても素早く中央に 戻せます。フォーカスポイントの移動を主にサブセレクターで行っ ている場合、サブセレクター中央ボタンに割り当てておくと便利 です。 29
スポーツ撮影に便利なカスタムボタンの割り当てについて ●●z フォーカスモード /AF エリアモード ボタンを押しながらメインコマンドダイヤルを回すとフォーカス モード、サブコマンドダイヤルを回すと AF エリアモードの設定 を変更できます。 • 初期設定では Fn2 ボタンに割り当てられています。Fn2 ボタンの 設定を変更した場合、他のボタンにこの機能を割り当てておく ことをおすすめします。 ●●p 拡大画面との切り換え 撮影時 J ボタンを押すと、フォーカスポイントを中心にして設定した拡 大率で拡大表示します。被写体にピントが合っているかを確認す るのに便利です。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[撮影モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます。 再生時 J ボタンを押すと、撮影時のフォーカスポイントを中心にして、 設定した拡大率で拡大表示します。被写体にピントが合っている かどうかを確認できます。 • 拡大率はカスタムメニュー f3[OK ボタンの機能]の[再生モード] で[拡大画面との切り換え]を選んで 2 を押すと設定できます
動画モードの静止画撮影機能を使って 決定的な瞬間をとらえたい ゴルフのスイングように被写体の動きが極めて速い場合、連続撮 影してもインパクトの瞬間がとらえられないことがあります。そ の場合、動画モードに切り替えてシャッターボタンを全押しする と、最大 120 コマ / 秒で静止画の撮影が可能です。これにより、 今まで撮れなかった瞬間の画像を撮影できるようになります。 1 静止画 / 動画切り換えレバー を 1 に合わせて動画モード にする 31
動画撮影中の連続撮影を使って決定的な瞬間をとらえたい 2 動画撮影メニュー[画像サ イズ / フレームレート]で [1920 × 1080 120p] を 選ぶ • 1 秒間に撮影できる連続撮影速度は、設定したフレーム レートに相当します。たとえば[1920 × 1080 120p] に設定した場合、約 120 コマ / 秒になります。 • 撮影される静止画の画像サイズは動画の画像サイズと同 じです。アスペクト比は 16:9 になります。 • 画像サイズやフレームレートは動画モードの i メニュー [画像サイズ / フレームレート / 画質]でも設定できます。 3 c(E)ボタンを押して[連 続撮影]に設定する メインコマンドダイヤルを回し て[連続撮影]を選び、J ボタ ンを押して決定します。 4 32 フォーカスモードと AF エリアモードを設定する フォーカスモードは AF-C、AF エリアモードは[ダイナミッ ク AF]をおすすめします。
5 撮影モードを M にする 動画モードの場合、撮影モード が P や S の場合は露出を自分で 変更できません。絞り値や ISO 感度を変更して露出を設定した い場合、撮影モードを M に変更 してください。 6 露出を設定する 7 ピントを合わせる 8 シャッターボタンを押して撮影する • シャッタースピードや絞り値、 ISO 感度の値を調整して露出を 設定してください。 • 被写体ブレの少ない連続撮影 画面が必要な場合は、シャッ タースピードを 1/1000 秒以上 の高速側に設定してください。 シャッターボタンを半押しまたは AF-ON ボタンを押してピ ントを合わせます。 • シャッターボタンを全押ししている間、Z 7 は最大 3 秒間、 Z 6 は最大 2 秒間、連続撮影します。 • ピントが合っていなくても撮影されます。 動画撮影中の連続撮影について • フリッカー低減撮影の効果は無効になります。 • 画質モードは[FINE ★]に固定されます。 33
高速連続撮影と高速連続撮影(拡張) の違いを知りたい Z 7/Z 6 の連続撮影で選べる[高速連続 撮影]と[高速連続撮影(拡張) ]の違 いは次のとおりです。撮影時のシチュ エーションや被写体によって、使い分 けることをおすすめします。 連続撮影速度 AE 高速連続撮影 高速連続撮影(拡張) 約 5.5 コマ / 秒 Z 7:最高 9 コマ / 秒、 Z 6:最高 12 コマ / 秒 追従 連続撮影中の 画像モニター / ファインダー像 おすすめの 使用シーンや 被写体 追従※ 追従 AF フリッカー 低減機能 高速連続撮影(拡張) 高速連続撮影 使用可能 無効(機能しない) 露光中は ブラックアウト 撮影済みの画像が 遅れて表示 • フリッカー現象が発生 • ブラケット撮影 している環境下 • ポートレート撮影 • 運動会 • 鉄道 ※ カメラのファームウェアが C:2.
● 撮影画面について 高速連続撮影と高速連続撮影(拡張)では、シャッターをきった ときの撮影画面の表示が異なります。 被写体の動き ■ 高速連続撮影 高速連続撮影は、シャッターがきれる瞬間に撮影画面が一瞬ブラッ クアウトしますが、撮影画面には被写体がほぼリアルタイムで表 示されます。 ■ 高速連続撮影(拡張) 高速連続撮影(拡張)は、シャッターがきれる瞬間の撮影画面の 暗転はありませんが、撮影画面はリアルタイムではなく、撮影し た画像が少し遅れて表示されます。 35
高速連続撮影と高速連続撮影(拡張)の違いを知りたい ● 連続撮影速度について 連続撮影時の最大撮影速度は、カメラやカメラの設定によって異 なります。 Z 7 の場合 画質 モード JPEG/TIFF RAW を含む 画質モード JPEG/TIFF RAW を含む 画質モード 記録ビット サイレン モード ト撮影 ー 12 ビット しない 14 ビット ー 12 ビット する 14 ビット 高速連続撮影 高速連続撮影 (拡張) 約 5.5 コマ / 秒 約 9 コマ / 秒 約 5 コマ / 秒 約 8 コマ / 秒 約 4 コマ / 秒 約 8 コマ / 秒 約 3.5 コマ / 秒 約 6.5 コマ / 秒 Z 6 の場合 画質 モード JPEG/TIFF RAW を含む 画質モード JPEG/TIFF RAW を含む 画質モード 36 記録ビット サイレン モード ト撮影 ー 12 ビット しない 14 ビット ー 12 ビット する 14 ビット 高速連続撮影 約 5.
シャッタースピードと絞り値を 維持して適正露出で撮影したい デーゲームのサッカースタジアムや野球場などの日なたと日陰が 混在するような場所で、設定したシャッタースピードや絞り値を 維持したい場合、ISO 感度を固定すると適切な露出を得られない ことがあります。感度自動制御機能を使用すると、ISO 感度が自 動的に調整されるため適正露出で撮影することができます。 • S ボタンを押しながらサブコマ ン ド ダ イ ヤ ル を 回 す と ISO AUTO (感度自動制御をする)と ISO(感 サブコマンドダイヤル 度自動制御をしない)に切り換え られます。 S ボタン • 感度自動制御機能をする設定の場合、 静止画撮影メニュー[ISO 感度設定] の[制御上限感度]で上限感度を 200 〜 Hi 2 の間で設定できます。感度自 動制御するときに ISO 感度が高くな りすぎず、ノイズを抑えられます。 37
シャッタースピードと絞り値を維持して適正露出で撮影したい • [ISO 感度設定]の[低速限界設定] では、撮影モードが P または A のと きに感度自動制御が働き始めるシャッ タースピードを 1/4000 〜 30 秒の間 で設定できます。[オート]に設定す ると、レンズの焦点距離に応じて低速 限界をカメラが自動で設定します。 スポーツや動く被写体を撮影するときの簡易的な露出設定に ついて 屋内と屋外のように、明るさが異なる場所に繰り返し移動す るような場合、「スポーツ撮影や動く被写体を撮影するための 基本設定」(0 24)の設定に加え、次のように設定すること をおすすめします。 • 撮影モード:A(絞り優先オート) • 感度自動制御:する • 低速限界設定:1/500 秒 撮影モード A では、露出が適正になるようにカメラが自動的 にシャッタースピードを決定します。シャッタースピードが 1/500 秒よりも低速になるとカメラが判断した場合は感度を 自動的にあげるため、1/500 秒より低速で撮影することはあ りません。屋内外の環境に順応しながら、被写体ブレを抑え た撮影が可能です。なお ISO
便利な機能 撮影シーンにかかわらずに使える便利 な機能を紹介します。 39
よく使う機能を撮影モードダイヤルに 登録したい 撮影モードダイヤル U1、U2、U3 には、 よく使う機能を登録できます。風景撮 影時の設定は U1、ポートレート撮影時 の設定は U2、スポーツ撮影時の設定は U3 というように、撮影シーン別に設定 を登録しておけば、撮影モードダイヤ ルを切り替えるだけで複数の設定を一気に変更できます。 • U1、U2、U3 には、次の撮影機能を登録できます。 – 静止画撮影メニュー項目 – 動画撮影メニュー項目 – カスタムメニュー項目 – 撮影モード、シャッタースピード(撮影モード S、M)、絞り 値(撮影モード A、M)、プログラムシフト(撮影モード P)、 露出補正、調光補正など • セットアップメニュー[ユーザーセッ ティングの登録]で[U1 に登録]、 [U2 に登録]または[U3 に登録]のいず れかを選んで 2 を押します。[はい] を選んで J ボタンを押すと、現在の 設定内容が登録されます。 ユーザーセッティングについて • [撮像範囲設定]や[カスタムピクチャーコントロール]など、 一部登録できないメニュー項目があります。 • ユーザーセッティ
ファインダー撮影時に 目が疲れないようにしたい ファインダー撮影時に、長時間ファイ ンダーを見ていると目が疲れることが あります。カスタムメニュー d8[Lv に 撮影設定を反映]を[しない]に設定 すると、ホワイトバランス、ピクチャー コントロール、露出補正の設定などを 撮影画面に反映せず、ファインダー表示に適した色味や明るさで 表示されるため、長時間ファインダーを見ながら撮影する場合に 適しています。 [する] [しない] • 撮影画面と実際に撮影された画像で色味が異なることがあるた め、撮影後は画像を確認することをおすすめします。 • 動画モード時は d8[Lv に撮影設定を反映]の設定にかかわらず、 常に撮影の設定を反映します。 41
フリッカー現象の影響を低減して撮影 したい 蛍光灯をはじめとする一部の人工照明下で撮影すると、照明の明 滅による明るさのちらつき(フリッカー現象)によって画像の一 部に露出ムラが生じたり、連続撮影時に露出や色味にばらつきが 生じることがあります。フリッカー低減機能を使うと、フリッカー の周期を検知し、露出や色合いへの影響が少ないタイミングで シャッターがきれるように撮影のタイミングを調整します。 • フリッカー低減機能を使うには、静止 画撮影メニューの[フリッカー低減撮 影]を[する]にします。 [する] [しない] • [する]に設定すると、撮影画面に FLICKER アイコンが表示され ます。 • [する]に設定しても、FLICKER アイコンが表示されない場合や、 フリッカー低減機能が動作しないことがあります(0 43)。 42
[フリッカー低減撮影]について • フリッカー低減機能を使うと、光源によってシャッターのき れるタイミングが少し遅れることがあります。 • 電源周波数が 50Hz の場合は 100Hz の点滅周期を、また電 源周波数が 60Hz の場合は 120Hz の点滅周期を検出します。 連続撮影中に光源の点滅周期が変化した場合、フリッカーの 影響は低減できません。 • 背景が暗い場合や輝度が高い光源が含まれる場合など光源や 撮影条件によっては、フリッカーが検出できなかったり、フ リッカー低減の効果が得られないことがあります。 • イルミネーションなどの特殊な光源下では、フリッカー低減 機能の効果が得られないことがあります。 静止画撮影メニュー[フリッカー低減撮影]の制限について 次の場合など、静止画撮影メニュー[フリッカー低減撮影] が無効になります。 • • • • • レリーズモードが[高速連続撮影(拡張)]の場合 静止画撮影メニュー[サイレント撮影]が[する]の場合 HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影時 露出ディレーモードが有効の場合 シャッタースピードが 1/100 秒より低速の場合や、Bu
ターゲット追尾 AF を使って 動く被写体にピントを合わせ続けたい タ ー ゲ ッ ト 追 尾 AF を 使 用 す る 場 合、 フォーカスモードを AF-C、 AF エリアモー ドを[オートエリア AF]に設定するこ とをおすすめします。ターゲット追尾 を開始すると被写体の動きに合わせて フォーカスポイントが移動し、シャッ ターボタンの半押しまたは AF-ON ボタンを押している間ピントを 合わせ続けます。 ※ 本説明はファームウェア C:3.
追尾を終了するには • シャッターボタンまたは AF-ON ボタンを放すと、追尾 を終了します。 • フォーカスポイントは開始前 の位置に戻ります。 • J ボタンまたはタッチで追尾を開始した場合は、J ボタンを押 すと追尾を終了します。フォーカスポイントは中央に戻ります。 ターゲット追尾 AF の開始 / 終了を他のボタンに割り当てる ファームウェアが C:3.
ピント合わせの操作とレリーズ操作を 別のボタンに分けたい カスタムメニュー a7[半押し AF レン ズ駆動]を[しない]に設定すると、 ピント合わせは AF-ON ボタンのみで行 います。ポートレート撮影やスポーツ 撮影などの AF-C を使用するシーンで、 シャッターボタンはレリーズに集中で きます。 • AF-ON ボタンでピント合わせをした後に AF-ON ボタンを離すと AF が停止します。この状態から構図変更をしてシャッターボタンを 押しても、再度ピント合わせをせずにレリーズのみ行なえます。 • フォーカスポイントの移動をサブセレクターで行い、ピント合 わせを AF-ON ボタンで行うと、右手の親指を少し動かすだけで 構図づくりを素早く行えます。 46
動物瞳 AF/ 顔認識 AF を使って 犬や猫の顔や瞳にピントを合わせたい カメラのファームウェアが C:3.
動物瞳AF/顔認識AFを使って犬や猫の顔や瞳にピントを合わせたい 動物瞳 AF/ 顔認識 AF を有効にするには 動物瞳 AF/ 顔認識 AF は、AF エリアモー ドがオートエリア AF で、カスタムメ ニュー a4[オートエリア AF 時の顔と 瞳認識]が[動物認識する]に設定さ れている場合のみ有効です。 動物瞳 AF/ 顔認識 AF のご注意 • 犬や猫の種類によっては顔や瞳を認識できない場合があります。 • 次のような場合は、動物瞳 AF/ 顔認識 AF が正常に行われない ことがあります。 – 顔が画面に対して大きい / 小さい場合 – 顔が明るすぎる / 暗すぎる場合 – 体毛などで目や顔が隠れている場合 – 瞳と周辺部位の色が近い場合 – 犬や猫の動きが大きすぎる場合 • AF 補助光が犬や猫の瞳に悪影響をおよぼす可能性があるため、 カスタムメニュー a12[内蔵 AF 補助光の照射設定]は[しない] に設定してください。 [オートエリア AF 時の顔と瞳認識]を素早く呼び出す マイメニューのトップ項目としてカスタムメニュー a4[オー トエリア AF 時の顔と瞳認識]を登録し、カスタ
動いている犬や猫を撮影するときの簡易的な露出設定について 47 ページの基本設定に加え、次のように設定することをお すすめします。 • 撮影モード:A(絞り優先オート) • 感度自動制御:する • 低速限界設定:1/500 秒 撮影モード A では、露出が適正になるようにカメラが自動的 にシャッタースピードを決定します。シャッタースピードが 1/500 秒よりも低速になるとカメラが判断した場合は感度を 自動的にあげるため、1/500 秒より低速で撮影することはあ りません。なお ISO 感度が高くなると、撮影した画像にノイ ズ(ざらつき、むら、すじ)が発生しやすくなります。 49
必要な画像に印をつけたい 撮影した画像には、再生画面でプロテクト(保護)をかけたりお 気に入りの度合いによって評価をつけたりできます。設定したプ ロテクトやレーティングは、Capture NX-D または ViewNX-i にも 反映されます。 ● プロテクトを設定する 大切な画像を誤って削除しないために、選んだ画像にプロテクト を設定できます。ただし、メモリーカードを初期化すると、プロ テクトを設定した画像も削除されますのでご注意ください。 i メニューで設定する 再生時の i メニューで画像をプロテクトできます。 1 K ボタンを押して再生画面 を表示する 2 プロテクトしたい画像を選 んで i ボタンを押す 再生時の i メニューが表示され ます。 50
3 [プロテクト]を選んで J ボタ ンを押す • P アイコンが表示されます。 • プロテクトを解除するには、解 除する画像を選んで再度[プロ テクト]を選びます。 Fn1 または Fn2 ボタンで設定する カスタムメニュー f2[カスタムボタン の機能]で Fn1 または Fn2 ボタンに[プ ロテクト]を割り当てておくと、ボタ ンを押すだけでプロテクトを設定でき るので便利です。 1 K ボタンを押して再生画面 を表示する 2 プロテクトしたい画像を選 ん で Fn1 ま た は Fn2 ボ タ ン を押す • P アイコンが表示されます。 • プロテクトを解除するには、も う 一 度 Fn1 ま た は Fn2 ボ タ ン を押します。 51
必要な画像に印をつけたい ● レーティングを設定する 選んだ画像にレーティングを設定します。プロテクトした画像に はレーティングを設定できません。プロテクトを解除してからレー ティングを設定してください。 i メニューで設定する 再生時の i メニューで画像にレーティングをできます。 1 K ボタンを押して再生画面 を表示する 2 レーティングを設定したい画 像を選んで i ボタンを押す 再生時の i メニューが表示され ます。 3 52 [レーティング]を選んで J ボ タンを押す
4 レーティングを設定する • メインコマンドダイヤルを回 して、ccccc 〜 c、なし、 d(削除候補)から選びます。 • J ボタンを押して決定します。 Fn1 または Fn2 ボタンで設定する カスタムメニュー f2[カスタムボタン の機能]で Fn1 または Fn2 ボタンに[レー ティング]を割り当てておくと、ボタ ンを押しながらメインコマンドダイヤ ルを回してレーティングを設定できる ので便利です。 1 K ボタンを押して再生画面 を表示する 2 レーティングを設定したい画 像を選び、Fn1 または Fn2 ボ タンを押しながらメインコ マンドダイヤルを回す • ccccc 〜 c、なし、d(削 除候補)から選びます。 • ボタンを放して決定します。 53
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