使用説明書

55
P
S
A
M
露出とは
デジタルカメラで撮影した画像の明るさは、シャッター幕が開いている間に撮像素子(CCD)が受け取っ
た光の量によって決まります。この光の量を「露光量」といい、絞りやシャッタースピードなどを調整し
て露光量を決めることを「露出を合わせる」といいます。
絞りはレンズから入る光の太さを調整する役割を担い、その開口部の大きさは絞り値(= F 値)で表され
ます。絞り値が小さいほど絞りの開口部が大きくなり、露光量が多くなります。反対に絞り値が大きい
ほど、絞りの開口部が小さくなり、露光量は少なくなります。
一方、シャッタースピードは、シャッター幕が開いている時間のことで、レンズから入ってきた光が撮
像素子に当たる時間を調整します。シャッタースピードは1/60 秒や1/250 秒のように表され、シャッ
タースピードが遅い(=シャッター幕が開く時間が長い)ほど露光量が多くなり、シャッタースピードが
速い(=シャッター幕が開く時間が短い)ほど露光量は少なくなります。
絞りとシャッタースピードの関係は、水道の蛇口からコップに水を注ぐ例えで説明できます。コップに
ちょうどいっぱいの水が入った状態を適正な露出とし、水道の栓の開き具合をレンズの絞り、水を流す
時間をシャッタースピードとします。コップにちょうどいっぱいの水を注ぐ(=適正な露出を得る)には、
水道の栓を開ける度合い(=絞り)と、栓を開けている時間(=シャッタースピード)の両方をうまく調
節しなければなりません。水が少ないと露出アンダーで画像が暗くなり、水が多すぎてあふれると露出
オーバーで画像が明るくなります。
同じ露出を得るための絞りとシャッタースピードの組み合わせは複数ありますが、絞りとシャッター
スピードの組み合わせ方によって、画像の仕上がりは下のように大きく異なります。絞りは被写界深度
(P.58)を変化させ、シャッタースピードは被写体の動きの表現を変化させる効果があります。
速いシャッタースピードのとき
(シャッタースピード1/1600 秒)
遅いシャッタースピードのとき
(シャッタースピード:1秒)
絞りを絞り込んだとき
(絞り値:F36)
絞りを開いたとき
(絞り値:F3)