User Manual
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Ja
取扱説明書
イントロ ダ クション
このたびは、コルグ・マイクロ・モジュラー・シンセサイザー volcamodularをお買い上げいただきまして、まことにありがとうございます。
volcamodularは”ウエスト・コースト”シンセサイザーに影響を受けたアナログ・モジュラー・シンセサイザーで、精巧なシーケンスとマイクロ・チューニングにより、さ
まざまな曲調の音楽に適応することができます。volcamodularは複雑な倍音を生み出すオシレーター、2つのファンクション・ジェネレーター、2つのローパス・ゲート、
サンプル・アンド・ホールドによるランダム・シグナル・ジェネレーター、ミキシング・スケーリング・ユーティリティ、そして空間系エフェクトのモジュールを備えています。
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ステップ1~16ボタン
鍵盤またはシーケンサーのステップ・ボタンとして機能します。
(PLAY)ボタン
シーケンスを再生します。シーケンスは、必ず先頭から再生を開始します。再
生中は
(PLAY )ボタンが 点 灯します。もう一 度 ボタンを押すと停 止します。
アクティブ ・ ステップ ・ モ ード
F U N C ボタンを 押しな がら
ボ タ ン( A C T . S T E P )を 押 す と 、 ア ク テ ィ ブ ・ ス テ ッ
プ ・ モ ー ド に な り ま す(
ボタン点滅)。現在のシーケンスの各ステップのオン/
オフを設定します。オフにしたステップは再生、録音ともに無効となりシーケ
ンス から除 外 さ れます。ステップ が オン の 状 態でス テップ・ボ タンが 点 灯します 。
設定が終了したら、F U N Cボタンを押してアクティブ・ステップ・モードから抜
けます。
●( R E C )ボ タ ン
ステップ1 ~ 16ボタンでの演奏をシーケンスとして録音します。停止中に●
(REC)ボタンを押すと録音待機状態になり(ボタン点滅)、
( P L A Y )ボ タ ン を
押すと録 音を開始します(ボタン点 灯 )。再生中に●( R EC )ボタン押すと、押し
たところから録音を開始します。録音中に●(REC)ボタン押すと、録音が停止
します。
ステップ ・レック
F U N C ボタンを押しな がら● ボタン( S T E P R EC . )を 押すと、ステップ ・レック・
モ ードに なります 。シ ー ケン ス の 各ステップ のノートを 順 番 に 入 力できます 。
ステップの下のLEDの点灯で現在のステップが表示されます。
ステップ1 ~ 16ボタンを押してノートを指定します。指を鍵盤から離すと、入
力が完了し次のステップへ進みます。鍵盤以外では、以下の操作が可能です。
シーケンスに記録されている音を再生し、1ステップ進みま
す。
現在のステップに記録されている音をすべてクリアし、1ステッ
プ進みます。
ス テップ・レック・モ ード を 終 了 しま す 。
Tip
無音のノートを入力するには、●(REC)ボタンを一度押した後に次の音の
ノートを 押します 。
MEMORYボタン
volcamodularにはシーケンス情報を保存できる16個のメモリーが内蔵され
ています。ME MORYボタンを押しながらステップ1 ~ 16ボタンを押すと、保
存されたシーケンス情 報を読み込みます。
複数のシーケンス・データを続けて読み出す機能です。ME M ORYボタンを押
しながらシーケンスが保存されているステップ1 ~ 16ボタンで、演奏したいシー
ケンスの区間を指定すると、その区間のシーケンスが連続して再生されます。
FUNCボタンを押しな がらMEMORYボタンを 押すと保 存 待 機 状 態
( M E M O R Y ボ タ ン 点 滅 )に な り ま す 。 そ の 状 態 で 保 存 し た い ス テ ッ プ 1 ~ 1 6
ボタンを 押すと、現 在 設 定 中 のシーケンス 情 報 を各ステップ・ボタンごとに 保
存することができます。
1. F U N C ボタンとM E M O RY ボタンを 押しな がら電 源 を入 れます。
●(REC)ボタンと▶(PLAY)ボタンが点滅します。
2.●(REC)ボタンを押すと、本機を工場出荷状態に戻してから起動します。▶
(PLAY )ボタンを押すと、キャンセル動 作になり何もせずに起動します。
工場出荷状態に戻すとシーケンス・データが消去されます。
F U N C ボ タン( ファンクション・ボ タン )
FUNCボタンを押しながらステップ1 ~ 16ボタンを押すことによって、さまざ
まな機 能を設定することができます。ステップ・ボタンの 下にあるL E Dの点灯
または消灯で設定を表示します。
スケール選択モードに入ります。スケール選択
モードでは、鍵盤のスケールを設定します。スケール選択モードに入り、使用
した いスケ ー ル のステップ をタップします。デ フォルトでは 平 均 律 となってい ま
す。スケールを選択すると、ステップ4ボタンを基準にして、そのスケールに含
むノートが ステップ・ボ タン に マッピングさ れ ます 。こ の モ ードを 終 了 するに は 、
もう一度FUNCボタンを押します。
3 Chromatic (1-1-1-1-1-1-1-1-1-1-1-1) 10 Lydian (2-2-2-1-2-2-1)
4 Major (2-2-1-2-2-2-1) 11 Exitic1 (1-2-3-1-1-3-1)
5 minor (2-1-2-2-1-2-2) 12 Exitic2 (2-2-2-2-2-2)
6
Harmonic minor (2-1-2-2-1-2-2)
13 Japanese (1-4-2-1-4)
7
Melodic minor (2-1-2-2-2-2-1)
14
minor Penta (3-2-2-3-2)
8 Dorian (2-1-2-2-2-1-2) 15 Major Penta( 2-2-3-2-3)
9 Phrugian (1-2-2-2-1-2-2) 16
Chromatic Reverse (1-1-1-1-1-1-1-1-1-1-1-1)
キ ー 選 択 モ ードに 入ります 。キ ー 選 択 モ ードで は
選択されているスケールがどのキーから始まるかを選択できます。キー選択
モ ードで 、使 用し た い キ ー に 対 応 するステップ をタップ します 。こ の モ ードを 終
了するには、もう一度FUNCボタンを押します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
A
A
#
/ B
B C
C
#
/ D
D
D
#
/ E
E F
F
#
/ G
G
G
#
/ A
マ イ ク ロ チ ュ ー ニ ン グ ・ エ デ ィッ
ト・モ ードに 入ります 。マイクロ チュー ニ ング ・エ ディット・ モ ードで は 各ノート
のピッチを上下し、特殊なスケールを作成できます。マイクロチューニング・エ
ディット・ モ ードに 入り、チュー ニングした いノートを 押して、音 を 聞 き な がら
MICROTUNEノブを回すことで、好きなピッチ(±100cent)に調節できます。
このモードを終了するには、もう一度FUNCボタンを押します。
マイクロチュー ニング の 設 定
をすべて解除します。
1オクターブ 下げます。
1オクターブ 上げます。
シ ー ケンス のノートをランダ ム に
します。
シ ー ケン ス の アクティブ ・ス
テップ をランダ ムにします。
マイクロ・チューニン
グをランダムにします。
ゲート・シグナルを長くします。
バウンス・シーケンスを有効/無効
にします。バウンス・モードは、最後のアクティブなステップを演奏した後、逆
順にアクティブなステップを再生します。
スト カ ス テ ィック ・ シ ー ケ ン ス ・ モ ード
の有効/無効を設定します。ストカスティック・シーケンス・モードは、次のステッ
プを、1つ前、1つ先、2つ先(スキップ)、も
しくは 同じステップ( 繰り返し)からランダ ム
に 決 定 し ま す 。ス ト カ ス テ ィッ ク・シ ー ケ ン ス・
モードを何度も有効/無効にすることで、さ
まざ まなランダ ム・モ デ ル に 変 わります。
モーション・シーケンスのオンとオフ
を切り替えます。シーケンス録音中に操作したノブの動作を記録します。操作
したステップからシーケンスが一周すると、この機能は自動的に解除されます。
TIP
CLOCK、UTILTY、VOLUME以外のノブの設定がモーション・シーケンス
の記録対象です。
記録されているすべてのノブの動作を
削除します。
全ステップ の アクティブ ・ステップ を
削除します。
すべてのシーケンス・デ ータを削除します。
?
スキップ
1ステップ 前
繰り返し
1ステップ 先
仕様
●鍵盤部:マルチタッチ鍵盤●音源システム:2VCO(triangle)、2EG、2LPG、デジタル・エフェクト
●接続端子: (ヘッドホン)端子(ステレオ・ミニ・フォーン・ジャック)、SYNCIN端子(モノラル・ミニ・フォーン・ジャック、最大入力レベル20V)、SYNCOUT端子(モ
ノラ ル・ミニ・フォ ーン・ジャック 、出 力 レ ベ ル 5 V )、C V - I N 端 子( T R S ミ ニ・フォー ン・ジャック )
●電源:単3形電池×6本(アルカリ乾電池、またはニッケル水素電池)、またはDC9V ACアダプター KA-350(別売)
●電池寿命:約5時間(アルカリ乾電池使用時)●消費電流:300mA
●外形寸法(幅×奥行×高さ):193×115×39mm●質量:360g(電池含まず)
●付属品:動作確認用単3形アルカリ乾電池×6、シンク・ケーブル(1本)、パッチング用ピン・ケーブル(1セット)、取扱説明書、ModuleReference
●アクセサリー(別売):ACアダプター KA-350(DC9V )
*仕様および外観は、改良のため予告無く変更することがあります。
1
( 電 源 )ボ タ ン
電源をオン、またはオフにします。オフにするときは 約1秒 間押したま
まにします。
volcamodularにはオート・パワー・オフ機能がついています。オート・パワー・
オフとは、本体の操作や発音がない状態が約4時間続くと、自動的に電源が
切れる機能です。オート・パワー・オフ機能は解除することができます(→グロー
バ ル ・ パ ラ メ ー タ ー の 設 定 )。
DC 9V 端子
別売のコルグKA-350ACアダプター( )を 接 続 し ま す 。
ACアダプターは、必ず指定のものを使用してください。指定以外のACアダ
プターを使用した場合、故障の原因となります。
CLOCKノブ
シーケンサーの 再 生テンポを設 定します。
2
モジュール
オーディオ信号、コントロール信号、ゲート、トリガーなどのモジュール
が 用 意されています。各 モジュー ル の 動 作に つ いては 、「 各 モジュール
の説明」を参照してください。
3
CV–IN 端子
2つの外部コントロール・ボルテージをvolcamodularに入力するこ
とができます。左 チャンネ ル (
Tip
)は±5Vの入力を±3.3Vに降圧して
使用し、右チャンネル(Ring)は1V/oct(0~+6V)の入力を想定されており、
volcamodular上でのピッチCVへと変換します。3.5mmモノラル・フォーン・
プラグのケーブルを接続した場合、左チャンネルのみから信号が入力されます。
IN–SYNC–OUT (SYNC IN、SYNC OUT)端子
付属のシンク・ケーブルを使用してvolcamodularとその他のvolcaシリー
ズ、monotribeなどの機器を接続し、両方の機器を同期させます。
SYNC OUT端子: ステップのはじめに15msのパルスを5Vで出力します。
SYNCIN端子:SYNCIN端子に接続すると、内部のステップ・クロックが無効
になり、volcamodularのシーケンサーは入力されたパルスに応じてステップ
が進みます。
( ヘ ッ ド ホ ン )端 子
ヘッドホン(ステレオ・ミニ・プラグ)を接続します。接続していないときは、内
蔵のスピーカーで出力します。
V O L U M Eノブ
出力の音量を設定します。










