Owner`s manual
このたびは、コルグ・ダイナミック・エフェクト・プロセッサー minikaosspad2 をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
本製品を末永くご愛用いただくためにも、取扱説明書をよくお読みになって正しい方法でご使用ください。また、取扱説明書は大切に保管して
ください。
各部の名称
演奏する
電源の入れ方、切り方
電源を入れるには、起動画面が表示されるまで電源ボタンを長押し
します。電源を切るには、終了画面が表示されるまで電源ボタンを
長押しします。
電源を入れるときには、ボタンやタッチ・パッドなどには触
れないでください。
オート・パワー・オフ機能
本機にはオート・パワー・オフ機能がついています。オート・パワー・
オフ機能は、操作をしない状態が約 4 時間続くと、自動的に電源が
切れる機能です。
TIP
入力音がある場合にはオート・パワー・オフ機能は作動しま
せん。
TIP
この機能を無効にするには、ユーティリティー・メニューの
AUTOPOWEROFF を“Disable”に設定します。オート・
パワー・オフ機能を有効にする場合には、“Enable”に設定
してください。工場出荷時は“Enable”に設定されています。
接続する
コネクションの設定
1. FNC ボタンを押して、CONNECTION を表示します。
2. VALUE スライダーで Direct(ダイレクト)、Send(センド)
を選択します。通常、楽器や CD プレーヤー等を接続して使
用する場合は“Direct”に設定します。入力音とエフェクト音
がミックスされた音を出力します。ミキサー等のエフェクト・
センド / リターン端子に接続するときには“Send”に設定し
ます。入力音がカットされ、エフェクト音のみが出力されます。
入力レベルについて
ディスプレイに CLIP が表示しているときは、入力レベルが大きい
ときです。接続している機器の出力音量を下げてください。
TIP
本機は、入力レベルに対して、出力レベルが小さくなります。
これは電池駆動を考慮し、入力部にアッテネーター回路があ
るためです。
プログラムを選ぶ
FX ボタンを押して、プログラムを選択する画面を表示します。
VALUE スライダーを
指でスライドさせたり、タップ(軽く叩く)して、
プログラムを変更します。
TIP
FX ボタンを押しながら VALUE スライダーを操作すると、カ
テゴリー単位でプログラムを変更できます。
Favorite(お気に入り)を設定する
よく使うプログラムを 3 つ、Favorite として登録し、すぐに呼び出
し使用することができます。
1. 登録するときは、プログラムを選択中に VALUE スライダーの
左、中央、右のいずれかを長押しします。それぞれ Favoite1、
2、3 として登録できます。
2. 呼び出すときは、プログラムを選択中に FX ボタンを押すと、
Favorite 画面に移動します。Favorite 画面で VALUE スライ
ダーの左、中央、右のいずれかをタップすると、Favorite1、2、
3 が呼び出されます。
オーディオ・プレーヤー
メモリー・カードに入れたオーディオ・データを再生することができ
ます。
オーディオ・データを準備する
メモリー・カードにあらかじめオーディオ・データのファイルをコ
ンピューターなどで書き込んでおきます。
対応する
ファイル形式
WAV ファイル(16bit、44.1kHz/48kHz、ステレオ)
MP3 ファイル(44.1k Hz @ 128、192、256、320kbps、VBR 対応、
ステレオ)
再生する
1. MP3 ボタンを押して AUDIOPLAYER を表示します。
2. VALUEスライダーを操作して、再生するファイルを選びます。
VALUE スライダーの中央をタップし決定します。
TIP
ファイルを選んだ状態で、VALUE スライダーの中央部を長
押しすると、選んでいるファイルを削除することができます。
3. スタート・ボタンを押すと、現在選択しているオーディオ・デー
タの再生 / 一時停止を切り替えます。
4. MP3 ボタンを押しながら、ボリューム・スイッチを操作すると、
オーディオ・プレーヤーの音量が調節できます。
5.
再生中に FX ボタンを押すと、プログラム表示画面に戻ります。
音量のバランスを整える
1. FNC ボタンを押して、Mixer を表示します。
2. VALUE スライダーで、入力音とオーディオ・プレ―ヤーの
再生音の調節を行います。
TIP
ここで調節した音にエフェクトがかかります。エフェクトの
かかり具合は、FXDEPTH で調整します。
再生速度を調節する
オーディオ・プレ―ヤーの再生速度を調節します。
1. MP3 ボタンを押して再生速度調整画面を表示し VALUE ス
ライダーをタップします。
2. 画面の中央にあるフェーダーを VALUE スライダーを使って
操作すると、再生速度を調整することができます。
3. VALUE スライダーのいずれかの端を押すと、押している間
再生速度を速めたり遅くしたりします。
4.
再生中に
FX ボタン
を押すと、プログラム表示画面に戻ります。
再生位置を設定する
1. MP3ボタンを何度か押して、再生位置設定画面を表示します。
2. 画面の中央にあるフェーダーを VALUE スライダーを使って
操作すると、再生位置を設定することができます。
3. 再生 / 一時停止中に VALUE スライダーの左端をタップする
と、キュー・ポイントが設定できます。
4. VALUE スライダーの右端をタップすると、キュー・ポイント
から再生を開始します。
タッチ・パッドで演奏する
指でこすったり、タップ(軽く叩く)して、演奏します。
堅いものやとがったものを使用しないでください。また指先
以外のものや手袋をしたままでは操作できないことがありま
す。
ホールド
HOLD ボタンを押すと、ディスプレイに HOLD インジケーターが
表示され、タッチ・パッドから手を離しても、離す直前のポジショ
ンのエフェクトの音色を保持します。
FXRELEASE のオン、オフ
1. FNC ボタンを押して、FXRELEASE を表示します。
2. VALUE スライダーでオン、オフを設定します。
オンに設定すると、タッチ・パッドから手を離した瞬間 ( エフェ
クトをオフにした瞬間 ) から、BPM テンポに同期したディレイ・
エフェクトがかかり始め、エフェクト効果が徐々に減衰してい
きます。オフに設定すると、指を離した瞬間にエフェクト効果
がなくなります。
TIP
プログラムによっては、無効になることがあります。
エフェクトのかかり具合を調整する
1. FNC ボタンを押して、FXDEPTH を表示します。
2. VALUE スライダーでエフェクトのかかり具合を調整します。
TIP
プログラムによっては、入力音などの条件により効果がわか
りにくかったり、異音が発生するものがあります。
BPM(テンポ)を設定する
ディレイなどのプログラムで使用されるテンポを設定します。
1. BPM ボタンを押して、BPM を表示します。
2. VALUE スライダーを、なぞる、または VALUE スライダーの
両端をタップすると、値が変更できます。
タップ・テンポ
BPM ボタンを押してディスプレイに BPM を表示した状態で BPM
ボタンを数回叩くと、叩いた間隔で BPM 値が設定されます。
オート BPM
BPM ボタンを長押しをすると、曲のビートを自動検出し、BPM 値
を設定することができます。
オート BPM を終了するときは、再度 BPM ボタンを長押しします。
終了した時点の BPM 値に設定されます。
TIP
BPM が検出できないときは、BPM ボタンを数回曲のビート
に合わせて押すと、そのビートをガイドとして BPM を自動検
出します。オート BPM の特性上、正しい BPM 値の 1/2 や
2/3 といった値や、細かな揺れが起こってしまうため、BPM
ボタンを使って補助を行うことができます。オート BPM 検
出中に、BPM ボタンを押した間隔により、BPM のレンジの
中央値を決定します。
TIP
ビート感がはっきりしない音楽の場合は、BPM 値を検出でき
ません。検出可能な BPM は 80 ~ 160 です。
マスター・レコーダー
タッチ・パッドを使った演奏や、オーディオ・プレーヤーの
再生音などの音声をメモリー・カードにレコーディングする
ことができます。
1. FNC ボタンを押して、MASTER RECORDER を表示
します。
2. VALUE スライダーをタップすると、録音が開始します。
カウンターが動き出します。
3. FXボタンを押して、プログラム表示に戻り、演奏します。
4. FNC ボタンを押して、MASTER RECORDER を表示
し VALUE スライダーをタップすると、録音が停止し
ます。
TIP
メモリー・カードの容量がなくなるか、録音時間が約
2 時間になると、録音は自動的に終了します。
TIP
オーディオ・データはメモリー・カードの MINIKP2 フォ
ルダの RECORD フォルダの RECORD ??フォルダ
に MINIKP2REC??.WAV(?? は 00 ~ 99)というファ
イル名で保存されます。
フォルダ内のファイルはコンピューター等で編集しな
いでください。
1. 内蔵マイク
MICON/OFF ボタンを押している間、内蔵マイクからの音声が入
力されます。
2. ディスプレイ
現在選ばれているプログラムなどを表示します。
画面下部が、スライダーのガイドになります。
3. FX(エフェクト)ボタン
プログラムを選択する画面に戻ります。
4. MP3 ボタン
「オーディオ・プレーヤー」を参照してください。
5. MICON/OFF ボタン
MICON/OFF ボタンを押している間、内蔵マイクからの音声が入
力されます。
6. VALUE スライダー
指でスライドさせたり、タップ(軽く叩く)して、プログラムや値
を変更します。
スライダーをなぞることで、連続的に値が変化します。値を1つず
つ変化したいときは、スライダーの端を押してください。
堅いものやとがったものを使用しないでください。また指先
以外のものや手袋をしたままでは操作できないことがありま
す。
7. タッチ・パッド
「タッチ・パッドで演奏する」を参照してください。
8. FNC(ファンクション)ボタン
各種の設定を行います。FNC ボタンを繰り返し押すことで、設定
したいメニューを選択します。
TIP
FX ボタンを押しながら FNC ボタンを押すと、メニューが逆
順で選べます。
9. 電源ボタン
「電源の入れ方、切り方」を参照してください。
10. HOLD(ホールド)ランプ
11. HLD(ホールド)ボタン
「タッチ・パッドで演奏する」を参照してください。
12. ボリューム・ボタン
ヘッドホン、スピーカーの音量を調整します。
MIC ON/OFF ボタンを押しながら操作すると、マイクの入力音量
の調整ができます。FX ボタンを押しながら操作すると、LINE IN
端子の入力音量の調整ができます。MP3 ボタンを押しながら操作
すると、オーディオ・プレーヤーの音量が調整できます。
13. BPM(テンポ)ボタン
テンポを設定します。テンポにあわせてボタンが点灯します。「BPM
(テンポ)を設定する」を参照してください。
14. スタート・ボタン
「オーディオ・プレーヤー」を参照してください。
15. 内蔵スピーカー
演奏音が出力されます。
PHONES 端子にヘッドホンを接続すると、内蔵スピーカーの音は
出力しません。
VALUEスライダー
MP3ボタン
FXボタン
ディスプレイ
FNCボタン
HOLDランプ
HLDボタン
タッチ・パッド
BPMボタン
スタート・ボタン
3
内蔵マイク
1
2
4
6
8
9
11
ボリューム・
ボタン
12
MIC ON/OFF
ボタン
5
内蔵スピーカー
15
電源ボタン
10
13
14
7
設定メニュー内容
ページ 項目 内容 初期値
P-1/6
MIXER 入力音とオーディオ・プレ―ヤーの再生音の調整を行います。 --
P-2/6
FXDEPTH エフェクトのかかり具合を設定します。 100
P-3/6
FXRELEASE エフェクトの効果オフ時に効果を残すように設定します。 Enable
P-4/6
CONNECTION 入力音とエフェクト音をミックス出力するかしないかを設定します。 Direct
P-5/6
MASTERRECORDER 本機を使った演奏を、メモリー・カードにレコーディングします。 --
P-6/6
UTILITY VALUE スライダーの中央をタップして、ユーティリティ・メニューの選択に入
ります。
--
ユーティリティー・メニュー内容
UTILITY が表示されるまで FNC ボタンを何度か押し、VALUE スライダーをタップすると、ユーティリティ・メニューを設定することが
できます。
ページ 項目 内容
U-1/9
DATE 本機の内蔵時計に日付や時刻を設定します。ファイル情報に反映されます。
U-2/9
BATTERYTYPE 使用する電池の種類を設定します。
U-3/9
POWERSAVING スピーカーの出力を制限するなど消費電力を下げ、電池の消耗を抑える設定を行います。
U-4/9
AUTOPOWEROFF 本機の電源を自動的にオフにする(4時間後)かを設定します。
U-5/9
DISPLAYBRIGHTNESS 画面の明るさを設定します。*1
U-6/9
CARDTEST 挿入したメモリー・カードが本機で使用できるかテストします。
U-7/9
CARDFORMAT メモリー・カードの確認・フォーマットを行います。
U-8/9
PADCALIBRATION タッチ・パッドと VALUE スライダーの有効範囲を調整します。
U-9/9
SOFTWAREUPDATE 本機のシステムのアップデートを行います。システム・アップデートについては、コルグホームペー
ジを参照してください。
*1 大きな値で使用を続けると、ディスプレイの寿命に影響します。
TIP
設定後、操作を一定時間行わないとプログラム表示に戻ります。また、FX ボタンを押すと、すぐにプログラム表示に戻ることがで
きます。
設定画面プログラム選択画面
入力レベル
プレーヤー・レベル
カード状態
バッテリ
インジケーター
テンポ
ページ番号
プログラム番号
プログラム名
項目
値
スライダー・ガイド