User's Manual
はじめに
Intel
®
PRO/Wireless 2011
アクセス・ポイント製品リファレンス・ガイド
23
コードを受信側の
MU
に関連付ける、事前に定義されたアルゴリズムが必
要です。このアルゴリズムは、
AP
と
MU
の設定時に構築されます。チッ
ピング・シーケンス内のビットには冗長性があるため、チッピング・シー
ケンス内のビットが通信障害によって破損していても、受信側の
MU
は元
のデータ・パターンを再生成できます。
1
ビット当たりのチップ数を
拡散率
といいます。拡散率が高くなれば、通
信障害に対する信号の強度が上がります。また、拡散率が低くなれば、
ユーザが使用可能な帯域幅が広くなります。
AP
は、
2.4 GHz
帯域内の
3
つ
のチャネル間で
1
ビット当たり
2
つのチップを一定のパターンで使用しま
す。これにより、
1
または
2Mbps
の
AP
が同じ領域内で動作しないように
しています。
AP
は
11Mbps
のデータ送信能力がありますが、帯域幅が広
くなると通信範囲は狭くなるため、この場合、
1
または
2Mbps
の
AP
より
も通信範囲が狭くなります。
1.3.7 MU
の関連付けプロセス
MU
が
AP
と関連付けすると、
AP
はその
MU
を認識します。
AP
は、サービス
を提供対象の
MU
のリストを保持しています。
MU
は、以下の条件に基づ
いて
AP
と関連付けします。
•AP
と
MU
間の信号強度
•
現在
AP
と関連付けされている
MU
•MU
の暗号化および認証能力と有効なタイプ
•MU
がサポートするデータ転送レート
(1Mbps
、
2Mbps
、
5.5Mbps
、
11Mbps)
MU
は、
AP
を断続的にスキャンし、最適な
AP
と関連付けすることによ
り、プリエンプティブ・ローミングを行います。
MU
は、ローミングや
AP
との関連付けを行う前に、完全または部分的なスキャンを行って
AP
の統計情報を収集し、
AP
が使用しているダイレクト・シーケンス・チャ
ネルを確認します。
MU
は、スキャンを定期的に行いながら、国コードによって規定されてい
るすべての周波数に対してプローブ・メッセージを送信します。
MU
はこ
の統計情報を使用し、再度関連付けする別の
AP
に周波数を同期させます。