User's Manual
POST ビープ・コード
ビープ・コードは、短いビープ音または長いビープ音の組み合わせ、または休止で
区切った一連の短いビープ音です。例えば、「1-2-3」というビープ・コードは、1
ビープ音、休止、2 ビープ音、休止、および 3 ビープ音の組み合わせを表します。
ビープ・コードは、POST で問題が検出されたことを示します。ビープ・コードの
意味を判別するには、『ビープ・コードの説明』を参照してください。
ビープ・コードの説明
以下の表では、ビープ・コードについて、および検出された問題を訂正するための
推奨アクションについて説明します。
1 つの問題で複数のエラー・メッセージが出されることがあります。そのような場
合には、最初のエラー・メッセージの原因を訂正してください。他のエラー・メッ
セージは、次回に POST を実行するときに発生しません。
例外: もし、複数のエラー・コードが、ある 1 つのマイクロプロセッサーのエラー
を示している場合、そのエラー原因はマイクロプロセッサーのこともあれば
マイクロプロセッサー・ソケットのこともあります。マイクロプロセッサー
の問題の診断について、詳しくは、 37 ページの『マイクロプロセッサーの問
題』を参照してください。
v 問題が解決するまで、「アクション」の欄の推奨アクションを、リストされている順に実行してください。
v どのコンポーネントがお客様による交換が可能な部品 (CRU) か技術員により交換される部品 (FRU) かを判断する
には、 59 ページの『第 3 章 System x3105 Type 4347 の部品リスト』を参照してください。
v 処置のステップの前に「(トレーニングを受けたサービス技術員のみ)」とある場合は、そのステップはトレーニン
グを受けたサービス技術員のみが実行する必要があります。
ビープ・コード 説明 処置
1-1-3 CMOS 書き込み/読み書きテストが失敗
しました。
1. バッテリーを取り付け直します。
2. 以下のコンポーネントを、示された順序で一
度に 1 つずつ交換し、そのたびにサーバー
を再始動します。
a. バッテリー
b. (トレーニングを受けたサービス技術員の
み) システム・ボード
1-1-4 BIOS ROM チェックサムが失敗しまし
た。
1. BIOS コードを回復します。
2. (トレーニングを受けたサービス技術員のみ)
システム・ボードを交換します。
1-2-1 プログラマブル・インターバル・タイマ
ーが失敗しました。
(トレーニングを受けたサービス技術員のみ) シ
ステム・ボードを交換します。
1-2-2 DMA の初期化が失敗しました。 (トレーニングを受けたサービス技術員のみ) シ
ステム・ボードを交換します。
1-2-3 DMA ページ・レジスター書き込み/読み
取りが失敗しました。
(トレーニングを受けたサービス技術員のみ) シ
ステム・ボードを交換します。
12 IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き