HP Systems Insight Manager HP-UX用 インストール/コンフィギュレーション ガイド

13設定オプション
HP SIMには、GUIからは使用できないが設定可能ないくつかのパラメータがあります。これら
のパラメータは、CMSの設定ファイルを編集することで設定できます。
注記:
すべてのHP SIMパラメータは、大半の状況に適した事前に定義済みの値に設定
されています。デフォルト値を使用して問題が発生した場合にだけ、これらのパ
ラメータを変更する必要があります。
デフォルトでは、HP-UX設定ファイルの主な格納場所は2つ(/etc/opt/mx/config
/opt/hpwebadmin/lib)あります。
これらのファイルのフォーマットは、Javaプロパティ ファイルのフォーマットです。そのた
め、これらのファイルのキーは大文字と小文字を区別します。また、バックスラッシュ(\
は二重バックスラッシュ(\\)で指定する必要があります。Javaプロパティ ファイルのフォー
マットの詳細については、Webサイトhttp://java.sun.com/を参照してください。
この章では、次の設定オプションについて説明します。
データ収集時のCPU使用率項
GUIのタイムアウト ポリシー項
HP SIMの監査ログ設定項
[タスクの結果]ページのエントリのライフタイム項
データ収集時のCPU使用率
概要
データ収集タスクは、管理対象システムの応答を待機する複数の計算およびデータベース操作
を処理するために、多数のスレッドを並列して実行します。低速なシステムでは、CMSシステ
ムのプロセッサ速度や収集対象のシステム数に応じて、CPUがしばらくの間飽和状態になって
しまうことがあります。そのため、HP SIMではCPUの使用量を減少させるためのいくつかのス
トラテジが提供されています。
実装
CMSでのデータ収集時にCPU使用量を減少させるために、次のように対処しています。
1度に収集対象とするシステム数を制限します。たとえば、システムのグループごとに個別
のデータ収集タスクを作成し、それらが異なる時刻に実行されるようにスケジュールしま
す。
globalsettings.propsファイルのDataCollectionThreadCountパラメータの値を小さくします。
このパラメータはデフォルトでは3に設定されています。この値を2または1に設定すると、
データ収集タスクによって生じるCPU負荷が低減しますが、タスクを完了するためにより長
い時間が必要となります。
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