HP Systems Insight Manager HP-UX用 インストール/コンフィギュレーション ガイド

のデータを返します。SNMPには、複数のバージョンがあります。HP SIMで使用されている
SNMPバージョン1は、安全なプロトコルではありません。そのため、お使いのネットワークに
アクセスできる者は誰でもSNMPトランザクションを傍受して内容を見ることが可能です。
HP SIMでは、SNMPを実行している管理対象システムの読み取り/書き込みコミュニティ名を
データベースを使って管理しています。このコミュニティ名は、管理システム上で設定されて
いるコミュニティ名と一致する必要があります。SNMPのコミュニティ名とパスワードは、CLI
またはGUIのどちらからでも設定できます。詳細については、
http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manualにある『HP Systems Insight Managerテクニカ
リファレンス ガイド』の「システムとイベントの管理」セクションを参照してください。
HP SIMではSNMP SetRequestsは使用されません。サポート対象オペレーティング システムの
プラットフォームでは、SNMP SetRequestsはデフォルトで無効化されています。セキュリティ
の観点から、CMSまたは管理対象システム上ではSNMP SetRequestsを有効化しないようにして
ください。SNMP GetRequest応答でさえもスプーフィングが可能なため、SNMPから渡される
情報はすべて安全でないと考える必要があります。
Webサーバのセキュリティ
HP SIMCMS上でTomcat Webサーバを使用します。HP SIMで必要とされないTomcat機能はデ
フォルトで無効化されています。この中には、SSIServer Side Includes)スクリプトやCGI
Common Gateway Interface)スクリプトも含まれます。
自署証明書
WBEMおよびWebサーバの認証に自署証明書を使用する場合は、 有効な証明書をクライアン
トまたはブラウザに安全な形でインポートしなかったときに、 別のシステムによるCMSの偽装
(スプーフィング)を可能にする危険があります。スプーフィングを防止するには、信頼され
る認証機関(CA)で署名された証明書を使用するか、CMSにローカルにアクセスして安全な
形で証明書をエクスポートし、その証明書を自分のブラウザに安全な形でインポートするよう
にしてください。HP SIMに最初にアクセスするときに、リモートからのアクセスによりサーバ
証明書を取得し、その証明書をブラウザに保存することも可能ですが、この方法は安全性にや
や劣り、「man-in-the-middle」攻撃を受ける危険があります。認証機関で署名された証明書を
インポートする方法については、http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manualにある『HP
Systems Insight Managerテクニカル リファレンス ガイド』の「システムとイベントの管理」セ
クションを参照してください。
Xアプリケーションのセキュリティ
管理対象システム上で実行される Xクライアント(アプリケーション)と、ネットワーク クラ
イアント上で実行されるXサーバとの間で交換されるデータは、ネットワーク上をクリア テキ
ストの形で送信されます。セキュリティが重要視される環境での、Xクライアントの使用はお
すすめできません。
ファイアウォールの中にあるサーバの管理
HP SIMでは、SSHHTTPS、およびWBEMプロトコルを使用することにより、ファイアウォー
ルの中にあるサーバも管理できます。SNMPプロトコルやDMIプロトコルは安全なプロトコル
ではないため、これらのプロトコルの使用はおすすめできません。管理トラフィックがファイ
アウォールを通過するには、ファイアウォール側の設定が必要になります。使用されるポート
は以下のとおりです。
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