HP 6400/8400 Enterprise Virtual Array ユーザーガイド - Japanese (5697-2032, July 2012)
4. FCA を 1 枚だけ使用しマルチパス構成を使わない場合は、次のパラメーターを編集して、
コントローラーが再起動する際のデータ消失を防止します。
hba0-login-retry-count=60;
hba0-port-down-retry-count=60;
hba0-port-down-retry-delay=2;
4.13.01 ドライバーでは、hba0-port-down-retry-delay パラメーターは、サポート
されていません。再試行の間隔は、約 2 秒に固定されています。
5. ファブリックトポロジでは、永続バインディングを使用して SCSI ターゲット ID をアレイ
ポートの WWPN (World Wide Port Name) にバインドします。 これによって、システム
が再起動しても、SCSI ターゲット ID は変化しません。 永続バインディングは、設定ファ
イルを編集するかまたは SANsurfer ユーティリティを使用して設定します。
注記: Solaris 10 を使用している場合、QLogic FCA では永続バインディングは不要で
す。
EVA6400/8400 を対象にした次の例は、ターゲット 20 および 21 (hba インスタンス 0)
の WWPN 50001fe100270938 および 50001fe100270939 へのバインディングと、
ターゲット 30 および 31 (hba インスタンス 1) の WWPN 50001fe10027093a および
50001fe10027093b へのバインディングを示します。
hba0-SCSI-target-id-20-fibre-channel-port-name="50001fe100270938";
hba0-SCSI-target-id-21-fibre-channel-port-name="50001fe10027093a";
hba1-SCSI-target-id-30-fibre-channel-port-name="50001fe100270939";
hba1-SCSI-target-id-31-fibre-channel-port-name="50001fe10027093b";
注記: 例の WWPN をご使用のアレイポートの WWPN に置き換えてください。
6. qla2300 ドライバーのバージョンが 4.13.01 以前の場合は、アクセス対象の各 LAN につ
いて、/kernel/drv/sd.conf ファイルにエントリーを追加します。
name="sd" class="scsi" target=20 lun=1;
name="sd" class="scsi" target=21 lun=1;
name="sd" class="scsi" target=30 lun=1;
name="sd" class="scsi" target=31 lun=1;
/kernel/drv/sd.conf ファイルで LUN があらかじめ設定されている場合は、設定ファ
イルの変更後、devfsadm コマンドを使用して LUN の再検出を実行してください。
7. qla2300 ドライバーのバージョンが 4.15 以降の場合は、/kernel/drv/sd.conf ファ
イルに次のエントリーまたは類似のエントリーがあることを確認します。
name="sd" parent="qla2300" target=2048;
LUN の設定後に LUN の再検出を行うには、次のコマンドを使用します。
/opt/QLogic_Corporation/drvutil/qla2300/qlreconfig –d qla2300 -s
8. サーバーを再起動して、変更内容を設定ファイルに反映します。
注記: qla2300 ドライバーは、Oracle StorEdge Traffic Manager/Sun Storage Multipathing で
はサポートされていません。 Oracle SAN ドライバースタックを使用する QLogic FCA を設定
する場合は、「Oracle SAN ドライバースタックを使用した FCA の設定」 (59 ページ) を参照
してください。
ファブリックのセットアップとゾーニング
ファブリックおよびゾーニングをセットアップするには、以下の手順に従ってください。
62 アプリケーションサーバーの設定