HP 6400/8400 Enterprise Virtual Array ユーザーガイド - Japanese (5697-2032, July 2012)
安全に関する検討事項として、構成の CG を把握しなければなならない場合があります。 CG
計算のための検討項目には、ケーブル、PDU などの周辺装置は含まれません。 構成の CG を
概算する場合、安全確保のための余裕も見ておく必要があります。
構成の CG の概算には、製品を設置するキャビネットの CG の測定が必要です。次の公式を使
用してください。
Σd
component
W = d
system cg
W
ここで、d
component
は、該当する距離、W は重量です。
コンポーネントの距離は、キャビネット内側のベースからの CG の距離になります。 たとえ
ば、完全搭載のディスクエンクロージャーを底部が 10U の位置にあるキャビネットに設置す
る場合、エンクロージャーの距離は (10×1.75)+2.7 インチ ((10×4.45)+6.9cm) になります。
表 25 コンポーネントデータ
コンポーネントデータ
Z (インチ)Y (インチ)X (インチ)重量 (lb)高さ (単位:U)
1
14.2125.75-0.108233HP 10K キャビネット CG
02.62501.43フィラーパネル、3U
7.952.7-0.288743完全搭載のディスクエンクロー
ジャー
00.87500.471フィラーパネル、1U
10.642.53-0.0941204コントローラーペア
1
1U=1.75 インチ (4.45cm) です。
通気と空気循環
コンポーネントの通気要件
コンポーネントの通気方向は、キャビネットの正面側から背面側でなければなりません。 側面
から排気するように通気孔が設けられているコンポーネントは、キャビネットの背面側に排気
する必要があります。
ラックの通気要件
通気を正しく行って装置の損傷を防止するために、次の要件を満たす必要があります。
• ラックの前面および背面にドアがあり、ドアを閉じて使用する場合は、適切な通気が得ら
れるように、ドアの上部から下部に渡って 5,350cm2 の通気孔が均一に配置されている必
要があります (つまり、ドアには 64% の通気用の開口部が必要です)。
• 側面に通気孔のあるコンポーネントの場合は、設置するラックコンポーネントとラックの
サイドパネルに間に、7cm 以上の隙間を設ける必要があります。
• 必ず、ブランクパネルを使用して、ラック正面側の空き U スペースをすべて埋めるように
してください。 これにより、適切な通気が確保されます。 ブランクパネルなしでラック
を使用すると、冷却が適切に行われず、高温による損傷が発生することがあります。
構成規格
EVA 構成は、ケーブル長、構成の CG、保守性およびアクセスの容易さ、ならびにシステムの
拡張の容易さを考慮に入れて設計されています。 可能であれば、HP 製以外のキャビネットも
なるべく EVA と同じように構成してください。
環境仕様と動作仕様
本項では、製品の環境仕様と動作仕様を示します。
注記: 表 45~47 の情報を更新するには、更なる検証が必要です。検証が完了したら、将来
のリリースで、これらの表を更新します。
112 非標準ラックの仕様